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いぎぎ視点ッッッ




ちょっと大きなお城にばちんっという音が響く

お父様の瞳がぎろりとこちらを向いて、私を睨み付けた


「ごめんなさい、次はちゃんとするから、…」


びくびく震える姿はとっても惨めだと思う

真っ赤な月がこちらを覗いて、笑っている

宙を泳ぐ私の手

何も掴めない、まだ小さい手

お父様は大英帝国といって、たくさんの「植民地」を持っている国だった

勇ましく、誰からも尊敬されるような存在

けれど彼のストレスは全て、息子の私に向けられていた

崩壊寸前だろうと、私を冷たい瞳で見ていた

最も強い憧れの人にして、最も最悪な親であった。




大英帝国の崩壊

植民地が大量に独立したり、第二次世界大戦の疲弊…孫にあたるアメリカの支援が無いと戦争でも勝利出来ないため覇権がこちら側に無くなってしまったなど…たくさん理由はあった

それは社会に大きな影響を与えた

我が国の国際的な発現力も低下したが、新たな技術や発展もあり、私の心は複雑な気持ちのまま

暴力や暴言を浴びせてくる父が消えたのは嬉しい事かもしれない

けれど、なんだか…仮にでも親。心にぽっかりと穴が空いた気がした

けれどその寂しさも、誰かが埋めてくれていた気がする

忘れてしまったけれど、忘れてはいけない存在…




「ヒントはあるのだろうか…」


今日は休日

やっぱり手掛かりは掴めないまま…

また日記を漁る


「…ん…?」


…見間違いか…?

再度確認する


「○、○、○、○、○、○…」


やっぱり…ヒントを、見つけてしまったかもしれない。

本当にそれが合っているか、また少し確かめる

そうだ、ただの偶然かもしれないが…


「まぁ、少しだけ…行ってみる価値はありそうですね…」


私は真実を探るべく、荷物を持って家を飛び出した




「ここが…」


ふわふわと花弁が舞っている

日本さんの領土…綺麗…

今は春だからだろうか

綺麗な桃色が肌を触って、ちょっとくすぐったい

このくすぐったい感覚は、なんだか懐かしい気がして


「ふふ、心地良いですねぇ…」


ずっとここに居たいな…

そこで私は、はっとして思い出の品を探すことにした


「このまま探していたら途方もない時間が掛かりますねぇ…」


そういえば日記に書いてあったことで、金属の箱に入れたと…

金属探知機とかは使えるのだろうか?

私はなんでもある家の倉庫に金属探知機があったことを思い出した

でもまた家とここを往復しなきゃいけないのか…と少し憂鬱になった

まぁこのまま何も知らない方が憂鬱だ、と自分に言い聞かせて、探知機を倉庫へ取りに行った


「必ず思い出してみせますからね、名も知らぬ私のヒーロー」


ぽつりと呟いたその一言は誰に聞こえたわけでもなく、誰に言ったわけでもなく

ただただ人気の無いその公園に響いた





イマジナリーフレンドの君へ

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