テラーノベル
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レヴィを迎えに行こうと思ってボスに案内を頼んだ。案内された部屋に入ると、レヴィが、卑猥な格好で縛られ、吊るされていた。
〜とりあえず放っておく〜
「レヴィ、教えて貰えないって」
「そっか」
「レヴィはそのことわかってたんでしょ?」
「まぁ、望み薄とは言ったしな」
「なら、最初から期待させないで」
「でも愛楽はまだ諦めてないんだろ?」
「…正直今の私に何ができるのかわからない。殺し屋のことなんて一切学んでこなかったんだから」
学校での勉強とは違う。これは完全に専門外だ。いくら考えよとしても案は浮かんでこない。だから、専門のみんなに聞き出そうと思っている。
「珍しいな、愛楽がそんなにあっさり諦めるなんて」
「レヴィを許さない。だから、その格好のまま私はレヴィと過ごす」
「は?」
「まきをさん、レヴィ吊るしといてね。私怒ってるから」
「うぅーん!愛楽ちゃんいい趣味してるわぁ」
よかった。まきをさんはルンルンでレヴィをさらに高く吊るしあげる。レヴィには悪いけど、これも私の作戦なのだ。どうにか耐えて欲しい。
「じゃ、私は案内が終わったので部屋に戻るよ」
「はい、ありがとうございました」
ボスは絶対に任務内容を教えてくれない。そもそも話の内容すら自然にズラしてしまったのだから。なら、ボスの次に偉くて、お母さんたちの任務内容も知れるような存在。それはまきをさんしかいない。レヴィがやられてしまうということは相当な腕の持ち主だ。いくらお母さんたちがすごくてもターゲットを逃がしたら次に仕留めるために他の人を派遣するだろう。ボスが1番派遣しそうな人材、それがまきをさんなのだ。
「まきをさんは任務内容を知ってるんですか?」
回りくどく言えば絶対にバレる上に、後ろ向きな印象を持たれてしまう。私はあえてストレートに聞いた。
「知ってるわ」
「そうなんですね。ということは、お母さんたちが失敗したらまきをさんが任務を引き継ぐんですか?」
「そうね。殺し屋のシステムはそんな感じよ」
たぶん、この時点でまきをさんには私の考えていることがバレてる。きっとこの人は頭脳派だ。
「お母さんたちのこと、どう思ってますか」
「うーん…元気でうるさくて、とにかくパワー系って感じかなぁ」
「任務、こなせると思いますか?」
「えぇ、きっとできるわ」
私は確信した。この任務は極秘で重要であってもお母さんたちが死ぬほどのリスクはない。それは彼女が頭脳派だからわかった。きっと考えに考えた末、いくつかのパターンから成功すると導き出したのだ。
その答えが聞ければ十分。あとはレヴィの専門知識を借りるだけ。
「レヴィの吊るされてる姿も飽きてきたし、お腹すいたし海斗が心配だし、帰ります」
「あ、海斗くん!今度ここに連れてきてよ。私見てみたいなぁ絶対かわいいでしょ〜?」
「絶対に、海斗はこれに関わらせません。絶対に」
「…そっか、なら仕方ないわ」パッ
「ぐぇっ」
「大丈夫?レヴィ」
「全身痺れてる…」
レヴィには悪いことをした。お詫びに帰りは好物を買っていこう。今にもキレそうだ。
そして、私は吊るされたレヴィの写真を大切に隠すことに成功した。
コメント
1件
愛楽の怒りが可愛くて笑っちゃいました😂「レヴィを許さないから吊るしたまま過ごす」って、怒ってるのにちゃんと作戦があって、しかもレヴィの写真を隠し撮りするオチまで用意されてて…愛楽、やっぱり抜け目ないですね。まきをさんの「いい趣味〜」も最高でした。今回もキャラの空気感が絶妙で、思わずニヤニヤしながら読んでました。Luluさんのユーモアのセンス、本当に好きです🌷
輝瀬黒(ペア画中
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