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誰しもが1度は考えたことがあるであろう「超能力」。
しかし私たちが人である限り、空を飛ぶことも出来ないし、テレパシーや時間を止めたりなど以ての外。
しかしそんな空想に思いを膨らませるからこそ、想像力が捗る。
今日も私は太陽の下、妄想を膨らませ、叶うことなど無い願いを空に呟いていた。
私の名前は夏川 名梨(なつかわ めいり)
夏も近く、徐々に蒸し暑くなる今日この頃。
最近は何もかも不運でずっと神頼みしていた。
名「あ〜、なんでもいいから超能力欲しいな〜、超能力使えればなんでも出来るからなぁ。神様、超能力の一つや二つくらい持ってるのなら私にちょうだい〜」
人気のない細道で空を見上げ独り言。
なんとも気持ち悪いがそんなのどうだっていい、人生で1番神様に祈ってるのだから。
名「……は」
我に返りそんなの無理だと理性を取り戻した。
名「…はぁ、今日も頑張るかぁ」
ため息を1つ、そして自分への頼りない意気込を投げかけ学校に向かった。
名「もうやだーテストの点見ると死にたくなる…」
戯言を友達に呟きながら私は前から3番目の窓側のなんとも言えない席に座っていた。
なんだかんだ言いながら友達もいるし、楽しいから学校に来ている。
友「まぁ、まぁ、名梨可愛いんだからいいでしょ?」
名「うそつきー、絶対思ってないでしょ笑」
友「あははは」
いつもの朝と同じだ、これからHRが始まり学校が始まる。
私は無意識にずっと話していたくて。
(時計止まんないかなぁ)
とか考えていた。
先「はーい、HR始めるぞー」
なにか違和感を覚えた。
いつも無意識に時計を眺めているが今日は時計を見ると違和感に襲われる。
その時。
「先生、まだ時間になってないです」
それだ。
その瞬間わかった。
時計とHRの始まる時間があっていないのだ。
先「ん?もう30分だぞ?」
「え?あの時計まだ25分ですよ」
しっくり来た。
確かに時計の長針は5を指しているのにHRが始まっている。
先「は?」
先生はそう言いながら腕時計を見た。
先「ほら、30分だぞ」
「いや、掛け時計が25分です。」
先「あ、そういう事か、少し不便だな、後で校長に言っておくよ」
担任は差程気にしない様子でHRを開始した。
普通は気にすると思うがまぁ、学校の先生って少し外れてる所あるからなぁ。
私はそう思い1日授業を受け終えた。