テラーノベル
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あめ。馬鹿らしい…。
「ぼく…どうしたの?
もう夜だよ…、お家…帰らないと…ッ、」
『お家…ないの…』
驚いた。こんな小さな男の子なのに?
「どうして…」
男の子は薄着なようで とても寒そうにしていた。
「ぁ……えっと…
…家…来る……?」
咄嗟に出た言葉がこれだ。
まずい。
僕も家なんてないのに。
あってもボロ屋敷だけだ。
どうしよう…
『いいの…ッ?!』
その子は目を光らせた。
「…いいよ。」
僕は優しく微笑んだ…けど
本当にこれで…いいのだろうか…?
家。
流石にボロ屋敷に連れて行く訳にも行かないと思い、友達の家を借りた。
借りたと言っても…その友達は行方不明になってて家に居ないだけなんだけど…。
『暖かいし…広い…!お兄さんすごいね…っ!』
心苦しい…笑
「あ…そういえば…
お名前は?」
『桃…!』
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