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🎲「…可愛い人」
葛葉は耳を真っ赤にしながらそう言う。
🗝「…えっ?」
ローレンは一瞬思考が停止してしまう。後輩として可愛いがって貰っているという自覚はあったが、それ以上の感情があるのかということは自分自身にも分からなかった。
🎲「あと、俺はローレンにしかこんな世話焼かねぇよ」
🗝「…可愛い後輩だから?」
🎲「独占したいって思うのも、触れたいって思うのもお前だけなんだけど」
🎲「ほんとに分かんねぇの?」
葛葉はローレンの顔を覗き込みながらそう訴える。何かのリミッターが外れ、あとは一直線に思いを伝えるだけだ。
🗝「でもそれじゃあ、くっさんが俺のこと好きみたいじゃん…」
袋に入っていた氷は全て液体となり、ローレンの腕には生ぬるい温度が伝わっていた。もう冷却として使えるはずのない物から手を離し、 葛葉はローレンの顎を優しく掴み、目が合うようにこちらを向かせる。
🗝「っ?」
🗝「ん…」
葛葉はそのままローレンの唇を奪ってしまう。
🎲「好きだよ…ずっと前から好きだった。」
そう言いローレンの唇を指でなぞる。
ローレンは何が起きたのか全く分からず固まってしまう。今好きって言った?俺にキスした?くっさんが…?ローレンはぐるぐると思考を巡らせ葛葉の瞳から逃れられずにいた。
耳だけでなく頬までも赤く染めた葛葉の体温は掴まれた腕からローレンの身体へと伝わっていく。 ローレンも当てられたかのように体温が上昇する。
葛葉はローレンの頬を堪らなく愛おしいと云う表情で優しく包み込む。
🎲「俺にこうやって触れられるのもキス…されるのもローレンはどう感じるの?」
熱っぽい表情で見つめられ迫られローレンはさらに混乱してしまう。
🗝「わ…分かんない…///」
🗝「身体がとにかく熱くなって…ドキドキして… ///」
そう上目遣いでローレンは葛葉に訴える。
🎲「俺の事好きかどうかちゃんと確認して」
葛葉はそう言いローレンの掌をシャツ越しの自分の胸に触れさせる。
🗝「っわぁ?!」
ローレンは少々強引に手を捕まれ身じろいでしまう。掌に伝わるこの鼓動は自分の心臓の音なのか葛葉の心臓の音なのかローレンには分からなかった。数秒間見つめあった末、葛葉はローレンの掌を自らの首から、頬へと添わせる。葛葉の視線が頬に触れているローレンの手から瞳へと、何かを期待するような眼差しをローレンは感じた。
🎲「…どう?」
🗝「…///」
🗝「………、、ぉれ…して、欲しぃ……///」
生ぬるい空気に攫われそうなほど小さな声でローレンはそう唇を動かす。
葛葉は期待をしたような顔でローレンを見つめ
ローレンは腕で顔を隠しながら、か細い声で葛葉に訴える。
🗝「俺だけに触れて欲しい、俺だけを見つめて欲し… 」
そう言い終わる前に葛葉の顔が一瞬にして近づきローレンは唇を塞がれ呼吸を止めてしまう。