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その巻が完成した場合は、題名の横に「改」をつけます。
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ダンジョンの主がいる部屋に猛スピードで入っていったリグたちを追いかけ、俺も部屋に入った瞬間目に入ってきたのは…。
青い、透けているモンスターだった。あのモンスターが、師匠の弟さんを殺した…。
剣を握り締めている俺の目の前でその青いモンスターはふわっと浮かび上がると、その奥にいた巨大な四角い岩の近くに降り立った。
その次の瞬間、爆音を響かせながらその巨大な岩は突然地面から浮かんだ、いや、違う。持ち上げられたんだ。
そしてその岩の下から現れたのは、巨大な口を持つ土で汚れたモンスターだった。
そして持ち上げられた四角い岩の中心に2つの赤い目のような光が宿った。
あの青い透けたモンスターはと言うと、巨大な口のモンスターの肩?頭?に当たるところに着地し、オレンジ色に変色した。
オレンジ色に変色したモンスターに一つの目玉が現れたと思った瞬間、
と俺たちに向かって巨大な口が咆哮を飛ばし、赤い2つの光のような目が宿った四角い岩(頭?)はこちらに目線を向けた。
そしてどんな攻撃をしてくるのか、と俺達が身構えた瞬間、オレンジ色に変色した一つ目の透きとおったモンスターがこちらに向かってオレンジの液体(おそらく体の一部)を飛ばしてきた。
そしてその液体がかかった地面は酸がかかったように泡立ち、溶けてしまった。
俺が剣を持って主に近づこうとしても地面に衝撃波を打ち出し、近寄らせてくれない。
初級光弾系攻撃魔法〈光の矢〉を打ってもその岩のような頭に防がれてしまう。
それに中級照射系攻撃魔法〈赤麗瀑光〉はこのダンジョンの天井を崩壊させてしまって味方に被害が出ないとも限らないから、使えない。
ちなみに前に獲得したスキル〈魔掌手〉には師匠が特注してくれた、ムーンストーンが埋め込んである俺の魔法杖を持たせてある。これで、剣と魔法杖を同時に扱う戦士の完成!
ここ数日で〈魔掌手〉の動かし方などはマスターしたが、未だに、おぼつかないところがある。
まあ、実践で今までできなかったことができるようになるっていうのは小説の定番だから、大丈夫でしょ!
そんな訳でフックをポケットから出した。きっと、キングオーガ戦のときのように活躍してくれるだろう。
あと、〈聖光加護陣〉のことでわかったことが一つある。
それは、〈聖光加護陣〉のフィールドの中だと味方の体力や怪我が徐々に回復する、ということだ。
この戦闘が終わったら聖光神トフィーネ様に拝礼していこうかな。生きて帰れたらだけど、ね。
というわけで〈聖光加護陣〉を発動し、怪我をしてもすぐに回復するようにした。
ただ、ずっと休まず飛んでくるオレンジ色の何でも溶かす液体をどうやって封じ込むかなんだよなぁ。
まあ、一か八か…。
俺は仙魔術を発動、無数の風の刃を生み出してダンジョンの主を襲わせた。すると、石の頭で防ぎきれずに巨大な口を持つモンスターに多少ばかりダメージが入った。よし、いい感じだ。
ちなみに仙魔術は獲得してからずっと練習した甲斐があり、初めの頃と比べてほとんど魔力消費はなくなった。
ただ、仙魔術に集中しているとオレンジ色の液体が降ってきて邪魔する。
どうするべきか。氷系魔法でも覚えていたらなぁ。あ、リイナなら覚えているんじゃないか?
「リイナ、あのオレンジ色の気持ち悪い1つ目のモンスターを氷属性魔法で凍らせたりできる?」
「私も今考えてたとこ!」
言うが早いかリイナは瞬時に氷属性魔法を展開、一瞬でオレンジ色のモンスターを凍らせてしまった。恐るべし、リイナ。
「一応凍らせたけど、そこまで時間稼ぎはできないと思う。できても数分!」
「それで十分!」
俺はそう叫ぶと握っている剣を凍っているオレンジ色のモンスター(元青色の透き通ったモンスター)へ投擲、かき氷の氷のように粉々にした。
これで、オレンジ色の液体を気にする必要はなくなった。それに、ライズさんの仇もとれた。
あとは、ダンジョン《サルガド》の主を倒し切ってコアを手に入れ、ライズさんを生き返らせるだけだ。
俺は魔力を大量に消費し、光の矢を束ね、巨大な光の矢を出現させてダンジョンの主に向かって発射した。
※ピコーン※※巨光束矢※スキル獲得※
うん、後で確認しよう。
巨大な光の矢はダンジョンの主に向かって、ドリルよろしくものすごい勢いで突っ込んでいった。