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元貴side
ずっと俺は、幼馴染の若井が好きだった。
同い年で、顔が良くて、喧嘩っ早くて、ちょっと馬鹿なところが大好きだった。
若井は高校に行かずに15歳過ぎたときからすぐに働きだした、、、
まではよかったのだが、短気で馬鹿だったので仕事はうまくいかないわ、
悪い人から騙されるわで、
ヤクザみたいな人達とつるむようになるまでに時間はかからなかった。
だから今日、若井が俺の会社にきて土下座するのも、想定の範囲内だった。
「久しぶりに顔を合わせたっていうのに、何なの、その感じ」
俺は、目の前で土下座をする若井に言った。
俺の言葉を聞いて、若井は恐る恐る顔を上げた。
相変わらず端正で美しい顔だ。
俗に言うイケメン。
この顔で頭が足りないんだから愛おしくてたまらない。
「元貴!頼む!絶対に返すから、一千万、貸してくれ」
「一千万、、、」
俺は若井の言葉をオウム返しする。
「えっと、一千万、何に使うの」
「バイト先の金、使い込んじゃって。
俺のバイト先、ヤクザの経営してるソープなんだよ」
「ふうん」
「使い込んだのは百万くらいなんだけど、詫び代だとか返済の利子だとか、だんだん増えて、一千万になって、、、」
「ふうん」
さすがヤクザだな。と俺は感心した。
そして、若井はやっぱり馬鹿だな、とも感心した。
「明日までに返さねえと、俺、売られるんだよ! 多分変態のオッサンに!男に変態するのが趣味の客に、性奴隷として売られちゃうんだよ!ヤダよオレ!」
「ふうん」
「頼む!元貴、社長なんだろ? 一千万くらい余裕あるでしょ」
「ふうん」
俺は、土下座スタイルで座り込んだままの若井に近づき、彼を見下ろしながら言った。
「余裕、だと思う?」
「あ、いや、、、その」
「俺だって、会社をここまで大きくするのに必死になって働いたよ。夜も寝ずに、クライアントに嫌味言われても笑って見せて、何度もストレスで倒れたよ。それで稼いだお金だよ」
「あ、えっと、、うん、その」
若井はしどろもどろだ。
馬鹿で考えなしなのに、変に人がいいところが若井の悪い所で良いところである。
「返すから!絶対!」
「どうやって?」
「その、寝ないで働いて……」
「普通に働いて一千万、いつ返せるかなぁ」
意地悪そうに言うと、若井はムッとした顔になってきた。
ああやばいやばい。
ちょっといじめすぎちゃったか。
短気で考えなしの若井は、これ以上言うと「もういい!」って帰っちゃうかもしれない。
それは困る。
「ってごめんね、いいよ、貸してあげる」
「ホントか!」
パッと顔を輝かせる若井に、僕は目線を合わせるようにしゃがんで言った。
「うん、幼馴染だもんね」
「ありがてえ!マジで!絶対返すから!」
「いや、返さなくていいよ」
「え」
俺の言葉に、若井は一瞬だけポカンとしたが、すぐに満面の笑みになった。
「マジか!いや助かる!ホント感謝してる!」
「まあどうせ若井返せないだろうし。
その代わり、やってもらいたいことあるんだよね」
「おう!何でもするよ!」
「うん、じゃあ、舐めて」
「……あ?」
「舐めて。俺の陰茎」
「いん……けい……?」
「ああ、若井馬鹿だから陰茎って言葉分かんないか。俺のおちんちん舐めてって言ったんだよ」
俺はにっこりと笑って若井の顔を両手で掴む。
「できるよね?してくれたら一千万あげる」
「ふ、ふざけんな!!」
若井は立ち上がって俺を突き飛ばした。
「ちょっと、痛いよ」
「バカじゃねえの!?俺は変態親父に売られたくないから頼んでんだよ!元貴のモンしゃぶるんじゃ同じじゃんか!」
「えー、そう?知らない変態の陰茎しゃぶるより、小さい頃から知ってる俺のをしゃぶる方がマシでしょ?
変態さんはしゃぶる意外にも色々させるかもしれないよー。
若井を裸に剥いて縛って天井からぶら下げて鞭で打つかもしれないし?
おちんちん縛って三角木馬に乗せられて蝋燭垂らされるかもしれないしー」
「お、ぉぉおぞましい想像させんじゃねえよ!!」
若井は真っ赤になっている。
わあ、結構ウブなんだ。
「それに比べて俺はちょっと咥えるだけだよ?それで一千万!」
俺はそう言って、再度若井の顔をそっと掴む。
きれいな肌。
きれいな目。
その目は今、無い知恵を振り絞るようにプルプルと泳いでいる。
「どう?しない?断る?」
「いや、する。元貴の言うとおりだもん」
意を決したように若井が言ったので、俺はにやりとした。
ほんとに馬鹿で助かる。
「うん、そうだね。じゃ、今から行こうか」
「え?どこに?」
「俺の家だよ。 え、まさかここでやるつもりだった?
ここ会社だよ。他の人に見られたらどうすんのさ。
まあ若井が見られたほうが燃えるって言うならやぶさかでないけど……」
「うるせえ!んなわけねえだろ!早く行ってさっさと済ませるぞ」
「うん、分かった。すぐタクシー呼ぶから」
俺はウキウキと、タクシー会社に電話した。
ふふ、若井が俺の部屋に……。
はやる気持ちを抑えられずに、俺はゴクリと喉を鳴らした。
コメント
2件
最っ高です! 続き待ってます(*^^*)

い、いとさん……これ、続き……あります……よね?ありますよね?!あるって言ってくださあぁぁぁぁいっ!!