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『100万円で僕を抱いてください』
いつも通り学校に侵入していた筈なのだが、晴明君に呼び止められ空き教室に連れてこられたのだ
鍵を閉められ、何かと思ったら突然そんな事を言われた
いつものように目に光を灯らせている彼とは違い
まるで闇堕ちでもしたかのような瞳に一瞬怯んだ
「なッ…ど…どうして?」
出来るだけ平静を保ちながら、僕は聞いた
『……理由を聞けばしてくださるんですか、隊長さんは……』
「それは……」
そこから先の言葉が出てこなかった
『隊長さんは、お金は好きですよね?』
「うん……」
『なら、幾ら払えば貴方は抱いてくださいますか?』
「いくらってッッ、、」
『はぁ……もういいです』
諦めたように溜息をつき、何処かへ行こうとした
「晴明君?」
『貴方が抱いてくれないのなら、他の人に頼みます、隊長さんだったら楽に出来ると思ったのですが……』
「あ……」
『もう行きますね、この事は他言無用でお願いします』
何処か悲しそうな顔をしたように無理に笑いながらそう言った
ドアに手を掛け軽く手を振る彼を僕は咄嗟に手を掴み引き留めた
何故かこの儘彼を放っておいてはいけない気がした
『まだ何かありますか?』
冷たい、とてつもなく冷たい声色だった
「……晴明君、君を抱いてあげる」
そう言うと少し顔が明るくなったのが分かる
『本当ですか!』
「うん…だからさ、如何してそうしたいのかだけ教えて?」
如何しても知りたかった、何故そこ迄その行為をする事にこだわるのか……
彼をそこ迄させる理由が知りたかった
少しの間沈黙が続いた
『良いですよ、理由を聞くのは後でにしてくれませんか?』
「分かった」
『早速、と言いたい所ですが…僕今から授業があるので……夜に僕の部屋に来てください』
「うん……」
どうだったでしょうか?
隊長さんの目線で書いて見たのですが、中々に難しい
では次回もお楽しみに♪