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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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‘’最近、何も喰ってなくて、餓死しそうだよ…はぁ…

        そこら辺の肉じゃもう満足できねぇんだよ…‘’

そうかい、そうかい…それは災難だったね。

ではそんな君に一つ、面白いモノを紹介してあげよう。

‘’面白いモノ? んだそれ、なんか腹一杯にたらふく食えるやつか?‘’

まぁ、栄養がありそうなものは揃っていると思うけどね。

良いかい、僕の話をよく聞くんだよ。八王子のとある陰湿で人が寄ってこなさそうな、いかにも【危険】という言葉が似合う、死角だらけの四六時中日が差さないある一角の場所には狂人揃いの探偵事務所がある。ソコに行けば、きっと君にとって何か刺激になるモノが見つかると思うよ。

‘’おお、まじか… ちなみによ、――――

                *

今日も今日とて変わらぬ、じりじりと肌を痛めつけるように暑い日が続いてる。なんで四六時中日が差さないような場所に建ってる幽霊物件の癖してこんなに暑いのか。それはきっと誰が言わずともこの女のせいだろう。

「おはようございました!!

今日もいい天気ですね!!まるで、普段の騒がしい恐神氏が怒って火山大噴火状態のときのよう!!

          …あ、褒めてますよ?」

「いや今回に関しては、異論は認めない。ぜっっっっってえ褒めてねぇだろ。」

「まぁまぁおふたりとも…。朝からそんなに揉めないで下さい…。」

直近の依頼で初めてのおつかいならぬ、初めての幽霊からのお依頼をしてきた旧依頼者、そして現在この探偵事務所の秘書となったお岩が加わり、馬鹿(悠寿)も前より何故か定期的に顔を出すようになった。

「大丈夫ですよ秘書氏!!

ボク達は、仲良しですから!!はい、仲良しの印に賞味期限が切れた駄菓子を上げましょう。」

内心、お岩が止めても綺麗に受け流すし前よりも顔を出すようになったからか、悪戯も増えている。が、この事務所自体に大きく影響することはしてこないし、犬のように見ている。

よし、こっちもちょっと反撃するか。

「あ、そういえば賞味期限が切れてもまだ少しは食える期間があるらしいぜ。」

「え、そうなの!?

やっぱ恐神にあげるのやめよ…こいつにあげたら、駄菓子ちゃんが泣いちゃう…

おーよしよし、あの顔面クソ怖おじやだったねぇ〜」

「おいお前駄菓子を赤ん坊にあやすのはもう見慣れたが、その【顔面クソ怖おじ】ってなんだよ、いくらガキでも流石にそれは許さねぇぞ、あぁ?」

「うぅ…マイズミ…あのおじさん怖い…」

畜生、オレが悪戯仕掛けて普段の分のお返ししてやろうとしたのに…

「恐神先輩、後輩いじめちゃ駄目っすよ。つか、精神年齢何歳なんすか?

先輩確か年齢は…もうサンマル近いですよね?」

「んだよサンマル近くてもココロはまだ純粋無垢な、ガキのままなんだよ。」

そう言いながらマイズミに対してドヤるような表情を見せる。

…でも保健のテストはいつも満点だったから、流石に嘘ついたな。純粋無垢度1割もねぇか。

「よし、悠寿さん。もし手が空いていましたら、オレと窓拭くの手伝ってもらえます?」

ピキッ

「は?おい無視すんな。」

「いやぁ〜窓拭く楽しいですね〜〜

恐神と話す何倍も楽しいわ〜〜」

「恐神先輩、見た目とは裏腹に中身ガキっすから」

ピキピキ

「んだよそれ言ったらオレだってお前と話すの―――」

そう言いながら二人にちょっかいをかけるように、後ろから脅かしに行こうとした瞬間のことだった。

「すみません、ここってオカルトマニア募集してる探偵事務所サンでしたっけ?」

一風変わった奇抜なファッションの如何にもチャラそうな男が事務所内に入ってきた。一瞬借金寄りに見えたとか口が裂けても言えない。いや、まず脱税とか何もしてないし特に法を犯すこともしてないし…というか、世間一般様方からゴキブリのように仲間外れにされて生きてるから、大丈夫だろ☆

「なになに、新入りかなんか?

それとも、【此処で働かせて下さい!!此処で働きたいんです!!】みたいな感じ?」

そのチャラ男(光属性)は、この事務所に入るなり事務所内を舐め回すように見ていると、それを遮るように馬鹿こと光属性(物理的)が反応した。

「おお、オネーサン髪色オレみたいにキラキラしてていけてんね〜〜

いいじゃん、うぇ〜〜〜〜〜い」

ケチャップよりも明るいんじゃないかということで、ニュースに取り上げられそうな位目立つ髪色の男と、光属性(物理的)通称豆電球が異色のコラボをこの場で繰り広げている。

「あれ、オニーサン達はオレとうぇ〜〜〜〜いってやってくんね〜〜の?」

「いや、オレらはいいわ。」

明らかに初対面のはずなのに、‘’パーソナリティスペースというものが分かっていないのか此奴は‘’と思うほど、距離を詰めてくる男に豆電球以外が迷わず後ずさりを噛ましている。(何故なら三人とも皆闇属性だからだ)

因みに豆電球の現在の位置情報に関しては、このチャラ男ことケチャップの腕の中にいる。

「オニーサンノリ悪いね〜〜

もしかして、二日酔い?ちゃんと水飲んで無理だけはすんなよ〜〜

…んじゃ、本題はいるわ。…此処で働かせて下さい!!」

最初の方でディスられたのか、それともちょっとだけ優しく接してくれたのかよくわからないな此奴。テンションジェットコースターかよ。

「…悪い、なんか言ったか。最初に言われたほうが、インパクト強すぎてよ。」

「え?オニーサン…そんな年食ってないだろうにやめてよもう〜〜

此処で働かせて下さい!!」

またディスりやがってこいつ。

「此処で働きたいんです!!」

「おい豆電球こと悠寿。お前は乗らなくてい良い。」

かの有名な映画に出てくる、【美】そのものの少年に助けられたり、豚と話したりツンデレ婆さんと関わったり蜘蛛おやじと話したりと、謎が多い特徴的で個性的な乙女ゲームのような時間を過ごした少女のような真似をするなお前達。

「此処で働きたいのかい。

…ならこの、契約書にサインしな。」

ちょっとだけため息を付きながら、洒落たペンと契約書を渡す。

いやオレもオレで何やってんだ。

そのお悩み、成仏します。

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