コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
夜遅くの理科準備室に、ふたつの影が揺れていた
「やぁ….O来たよ」
「遅い…..」
そう言うと、Oは棚にIを押し付ける。硬い板が背中に食い込む感触に、彼女は息を呑んだ。
「ちょッ!!お前落ち着けよッ!!」
「……すまん」
そう言うと、棚に背を預けたIの唇に、Oがそっとまるで花びらに触れるように唇を重ねる。
キスは重ならない、ただ触れるだけ。
それが甘く、焦れるような刺激となってIを包んだ。
「優しくしすぎッ……もっと、ちゃんと俺に触れて??」
低く擦れた声が、熱を帯びて落ちる。
Oは息を吸い込むようにゆっくりと、そして確かめるようにIの腰に手を回した。
「こうか??」
「……ん、そう…もっと…」
甘くくぐもる声に導かれ、シャツの裾が静かに捲り上げられる。
薄い肌が蛍光灯の残光にぼんやりと柔らかな陰影を落とし、Oの指がIの細い腰を愛おしむようになぞった。
Iは自分から絡みつくように、Oの首筋に唇を寄せた。
舌先でそっと触れる。くすぐるように、這う舌がOの肌に甘い軌跡を描いた。
「なあ……O??俺がどんな顔でKを思い出してると思う??」
「……そんな話今は──ッ」
「ちゃんと言ってよ──」
その一言がOの理性を甘く、そして決定的に奪った。
唇を深く、深く重ね、舌を躊躇なく差し入れる。
Iは甘い吐息を蕩けるように漏らし、瞳を閉じた。
荒れた呼吸が重なるたび、互いの温度が肌越しにじわりと、深く伝わる。
「……脚、少し開いて??そう、そこに……」
スーツのズボンがゆっくりとずらされ、冷たい机の縁に、Iの背が強く押しつけられる。
嫌がる様子はなく、むしろ挑むような熱い目でOを見上げてくる。
「俺の事、そんなに欲しかった??」
「今さら、気づいたのかよ」
「……バカじゃん」
Iの声が微かに、しかし確かに震えた。
次の瞬間、熱が深くそして激しく結びついた。
Iの腰が甘く跳ねる。Oの名が、夜の準備室に掠れるような悦びの響きとなってこだまする。
「……ちゃんと見てる??」
「俺は……お前しか見えないッ」
唇を塞ぎ、その細い喉元を舐めるように、深く噛んだ。
机が微かに、甘く軋み、湿った音が静寂の中で優しく、そして艶やかに響く。
机に腰を預けたIは、薄く笑みを浮かべながら、シャツのボタンに指をかけた。その指先が、布地の上でわずかに揺れる。
「……脱がせて、自分でやるのつまんない。ね??」
「またそうやって人を試す……」
Oは苦笑しつつも、その挑発に抗うことなく、素直にIの前に膝をつく。
まるで祈るかのように、その場に跪く。指先で、ひとつずつボタンを外す。ゆっくりと丁寧にまるで繊細な宝物を扱うように、その白い肌を少しずつあらわにしていく。
ボタンが外れるたびに、Iの胸元から甘い香りが微かに漂い、Oの五感を刺激した。
シャツが滑り落ち、白い肌が月に艶やかに照らされ官能的な光沢を放つ。その肌が、Oの視線に吸い寄せられるかのように輝いた。
「寒くないか??」
「ん….Oの手あったかいから平気」
そう言ったIが、Oの髪に指を絡める。その指先が、Oの頭皮を優しく撫で、甘く誘うように引き寄せた。引き寄せられるように、Oはその鎖骨に唇を落とした。
音を立てず、静かにしかし情熱的にその熱を吸い上げる。唇が触れるたび、Iの肌に微かな熱が伝わり、甘い痺れが広がっていく。舌先が肌の熱をなぞるたび、Iの吐息が甘く上ずって、まるで蜜が滴るような響きを伴い始めた。
「……んぅ♡ふ……ッ♡」
甘く微かな声が、夜の静けさにとろけるように溶け込み二人の間に漂う熱量をさらに高めていく。
ズボンのファスナーを下ろすと、Iの腰が期待に揺れるように、甘く、小さく跳ねた。その動きがOの欲求をさらに煽る。
「……O、優しいのずるいよッ」
「お前が乱暴にされたがってるなら……やめておくけど??」
「ッ……そんなわけ、ないじゃん」
Iは肩を震わせ、Oを見下ろした。その目はどこまでも深く、Oを貪るように欲し、狂おしいほどの情熱を宿していた。
Oは深く息を吐きながら、手のひらでIの内腿を撫でた。やわらかく、くすぐるように甘い痺れを肌の奥深くまで広げていく。指先が触れるたび、Iの奥の感覚がじわりと、熱を帯びて、甘美な疼きとともに呼び覚まされていくのが分かった。
「……もうッ、入れろよッ♡」
「まだ濡れてない」
「……お前がちゃんと、してくれればすぐッ♡」
その挑発にOはふっと笑った。その笑みには、Iへの深い愛情と抑えきれない欲望がにじんでいた。そして静かに躊躇なく、しかし慈しむように指を差し入れる。
最初はゆっくり慎重に、温かい内部の感触が、指先に伝わる。
奥へ届いた瞬間、Iがびくんと甘く、そして激しく体を震わせる。
「ぁぅ♡ふ……ッ♡……く、るしい……ッ♡ぁ゛ッ♡」
「もう少しで……楽になるから辛抱な??」
指が増えて、奥をゆるやかに深く、愛撫するように押し広げる。Oの手のひらがIの熱を受け止め、その熱がOの掌を通して全身に伝わった。
それに応えるようにIの脚がOの腰を強く甘くもう逃がさないとばかりに引き寄せた。
「もう、いいよッ♡Oの全部がほしい……ッ♡」
耳元で囁かれた声に理性が甘く完全に、そして幸福な崩壊とともに溶けた。
静かにしかし深く熱く、二つの身体が一つに結びつく。その瞬間、Iは目を見開き、甘い声を押し殺すように唇を噛んだ。喉の奥から漏れる微かな声が、この上ない快感を物語る。
「ッ……はぅ♡……おまッ♡急にいれんなぁッ♡」
「……ごめんッ……でも、離せないッ」
ゆっくりと深い愛を刻むように、そして互いの存在を確かめるように動くたび、Iの中にOの温もりがじわりと、隅々まで甘い蜜のように染み込んでいく。
腰が重なり額を寄せ、汗ばむ肌が触れ合う。
Oは深く深く愛しさを埋め込むように動いた。
その一挙手一投足に、Iへの惜しみない愛情と、極限の快感が込められている。
「ッぁ♡……や、ばいッ♡……気持ち、よすぎて……ッ♡」
「声抑えろッ、K来るぞッ」
「無理ッ♡……もう、Oのせいだッ♡これ……全部お前のせいだから……ッ♡」
甘くとろけるような熱に支配されて、IはOの背に爪を立てた。その爪が食い込む痛みさえも、この瞬間の激しさを彩る。
互いの呼吸が荒くなる。快楽がついに背筋を甘く、そして激しく、痺れるように駆け抜けて──
「──イク……ッ♡O……ッ♡」
「……I俺も……ッ♡」
結ばれたまま、静かにそして深く、互いを抱きしめるように絶頂を迎える。深く熱く吐息を交えながら。
その瞬間、二人の世界には互いの存在だけがあった。
しばらく動けないほどの甘い余韻が、準備室の空気をやさしくそして濃厚な愛の香りとともに包んでいた。
IがOの肩に額を預けて小さくつぶやいた。
「……ねぇ??O今日だけじゃなくて、もっと……傍にいちゃダメ??」
Oはゆっくりと息を吐き、優しく髪を撫でた。その手つきはIへの深い慈しみに満ちている。
「何度でも言うよ….お前がKを想っていても──俺はそれでもお前が欲しい」
「バカッ……でもありがとう」
夜の静けさにふたりの体温がじんわりと、どこまでも深く、そして確かに重なっていった。その熱は二人の間に結ばれた絆の証のように、静かにしかし力強くそこに存在していた。