どうも語り部です。
今日は一大イベントのポッキーの日ですね。
書きます。
今回のあらすじ
久しぶりに実家へ帰省した日本
コンビニへ寄ると、ポップ付きのポッキーの山が…
注意事項
・会社パロディ(会パロ)
・微日本愛され要素あり
・(陸海空)日帝×日本要素しかありません
・旧国注意です
・今作品には、政治的意図、戦争賛美、特定の国、人の誹謗中傷意図はありません
・後半ちょっと過激かも(R-15くらい?)
・圧倒的駄文!!!!!あと長い
澄んだ空気、冬の息吹を感じる山々…
ここは、僕の地元だ。
今も叔父さんや父さんが住んでいる広々とした屋敷があり、定期的に帰省するよう言われていた。
今日は、たまたまお互い都合が良かったのだ。
地元への懐かしさか、少しの肌寒さか。
ぶるりと身震いをして、無意識に少しかさついた手を擦り合わせた。
薄手のコートで来たことを少し後悔するくらいに木枯らし風が身に染みる。
最寄り駅から1時間は離れている実家を少し恨めしく思いつつも、近くのコンビニへ足を忙しなく動かした。
中は思っていた通り暖かく、逆に温度差で暑すぎるぐらいだった。
目当ては暖かいブラックコーヒー。
僕は甘党だが、こういう時は苦いくらいが丁度いいのだ。
甘い物を取ると眠たくなるし…と、過去電車を乗り過ごした事を思い出し、なんだか頭が痛くなるような気分に陥る。
過去の過ちから目を背けたくて、ふと目線を移すと、レジ前に置いてあるお菓子コーナーが目に映った。
そこには一面に綺麗に並べられたポッキーの箱と、「11/11はポッキーの日!!」と書かれた可愛らしい丸文字のポップが。
箱はまるで宝石のようにキラキラと光っており、糖分を求めている自身には、あまりにも魅力的なものだった。
お土産として、なら買っていってもいいんじゃないだろうか___
なんて考えが頭を過った。
気が付けば手が伸ばされており、つるりとした感触の箱をカゴに入れる。
そのタイミングで図ったかのように「お次のお客様」と呼ぶ声が聞こえた。
バスを乗り継いでやっと着いたそこは、やはり前と変わらず大きな屋敷だった。
周りにある家も負けず劣らず、ここならではの和風住宅のような雰囲気を漂わせている。
僕はこの雰囲気が好きだ。
畳の匂いや少し立て付けの悪い障子。瓦が騒然と並ぶ屋根…
色んな家に住んできたが、やはり実家には勝てなかった。
ここの街並みへ思い馳せていると、急に目の前の扉が開いた。
目の前には見慣れた、たが、懐かしさも感じる旭日が。
思わず、その名前を呼んだ。
🪖「久しぶりだな、日本。」
唐紅の瞳を細くしてそう返してくれた彼は、何時ものかっちりとした軍服ではなくゆったりとした着物姿だった。
物珍しさを感じながらも、お久しぶりです、と返しにこりと笑って見せた。
そうすると、決まって彼は頭を撫でる。
少し骨ばったゴツゴツとした手からは想像できないほど、何かを慈しむような、割れ物を扱うような優しい目と手つきで。
一撫ですると、寒いだろう、早く入れ。と言って、くるりと振り向いた大きな背中を追いかける形で家へと足を踏み入れた。
中に入り居間へ向かうと、そこには大きなコタツが。
昔はよくこのコタツで鍋を囲んだなぁと思いつつ、カタツムリと化している叔父方に声をかけた。
🇯🇵「空さん、海さん。お久しぶりです。」
海さんはコタツに入りながら盛りかごいっぱいに置いてあるみかんを剥いていた。
声をかける前に気づいていたのか驚くこともなく、久しぶりだな、と爽やかな笑顔を見せてくれる。
空さんは…頭以外を全てコタツに入れて、うつ伏せになっていた。
その頭にはみかんが三段積まれている。
やはり顔を向けられないのだろう。顔の位置はそのままで、久しぶり〜と優しい声が聞こえた。
恐らく、父さんか海さん…又は2人がいたずらしたのだろう。
家の父さんたちは変わらないな…と妙に安心するというか。
コタツに入ったまま暫く談笑していると、空さんがのそのそとコタツから這い出て、あれから僕の手に握られたままの袋に興味を示しているのか、じっと凝視していた。
✈️「ねえ日本、それ何?」
🇯🇵「ああ、これは…」
と思っていれば、空さんから声をかけられ、手から提げていた中身を見せた。
🇯🇵「ポッキーというお菓子です。」
「サクサクした棒菓子に、チョコレートがかけられてまして…甘くて美味しいんですよ。食べ応えもあって、凄く”好き”なお菓子です。」
それを聞くと、眉がぴくりと動いて、少しポッキーをジトリと見遣り、へぇ〜と感嘆の声を漏らした。
その時ばかりは、いつもの笑みが薄れ、吹雪が吹いているような錯覚を覚えた。
だが、もう追及する気は無いのか、それだけでコタツの中に戻って行った。
でも、せっかくだから…
🇯🇵「空さんも一緒に食べますか?」
袋を開けながらそんな事を聞いてみた。
天色の瞳が見開かれ、徐々に口角が上がったと思ったら、好物なんでしょ?いいの?とニコニコ。
🇯🇵「もちろんです。皆で食べた方が美味しいですから。」
そう返すと、より一層笑みがまして、じゃあ遠慮なく!と袋に手が伸ばされ、1つポッキーを掴むと、あーんっと効果音が付きそうな大きな口でパクッと1口。
暫くもぐもぐした後、その大きな肩がプルプルと震え出した空さんを見て、大丈夫ですか?と声をかけようとした時、
✈️「すっごく美味しい!」
バッと顔を上げ、キラキラと目を輝かせる彼は、なんだか子供みたいだ。
と思わずくすりと笑った。
それを見て、空さんも満面の笑みを浮かべる。和やかな雰囲気が辺りを包むと、黙って様子を観察していた海さんが口を開いた。
🌊「俺も食べたいんだが…いいか?」
その名前に伴った綺麗な金碧珠の瞳を僕に向け、そう聞いてくるものだから、いいですよ。と袋を海さんへ向けた。
彼はもぐもぐと口を動かしたあと、美味いな。
と言葉を零した。
🌊「これは…この棒の1部で手が汚れないようにしているのか。」
🇯🇵「ええ、そうなんですよ。」
それに気付くなんて流石海さん。と褒めると、満足気な笑みを浮かべる。
それを見て、ムッとしたような表情で俺にもくれないか?と強請る父さん。
どうぞ。と渡すと、やはり口に合ったのか、黙々と食べていた。
🪖「そういえば日本、こういう菓子を買ってくるのは珍しいな」
ふと思い出したように放たれた一言。
それはそうだろう。だって、いつもは甘すぎない味付けが好きな父さんや叔父さん達の為に和菓子を見繕っていたから。
最近は特に忙しくて買いに行く時間がなかったと言うのもあるが、今日は…
🇯🇵「実は今日ポッキーの日なんですよ、」
✈️「ポッキーの日?」
さっきまでポッキーを食べていた手を止め、私が言った事をオウム返しする空さん。
父さんと海さんもいつもの冷静な表情を崩して?マークを浮かべている。
🇯🇵「1がポッキーの形に似ているから、ポッキーの日になったそうですよ。」
🌊「確かに、今日は11月11日だったな。」
説明を聞くと、海さんは横目で壁にかかっていたカレンダーをチラリと見た。
じゃあ、と続ける海さんに、耳を傾ける。
🌊「じゃあ、ポッキーの日はポッキーを食べるだけなのか?」
純粋な疑問に日本はうーん、と首を捻った。
ある事にはあるが、あれは正式なイベントっていう訳じゃないからなぁ…
と、思考を巡らせるが、痺れを切らした海さんが、あるなら言ってくれ。と言われ、まぁいいかと今までの思考を脳の片隅に置いて、話し始めた。
🇯🇵「ポッキーゲームというゲームがありまして、」
そこまで言うと、ポッキーを掴み、口の前に持っていく。
🇯🇵「…こうやって、2人がそれぞれ両端を咥えて、折れるまで食べ進めていくゲームです。」
✈️「それ、最後キスしちゃわない?」
🇯🇵「ええ、なので、どれだけ近づけるかというゲームでもありますね。」
🇯🇵「因みに、先に折った人には罰ゲームです。」
と、返すと叔父さん方が考える様な動作をし、さっきまで黙って話を聞いていた父さんの目が怪しく光ったかと思った刹那。
説明で使ったポッキーを食べてる最中、顎を柔く持ち上げ、持っていた端の部分を咥えられた。
🇯🇵(!?!?!?!?)
途端、急激に体が熱くなり、顔が真っ赤になっているような錯覚を覚えた。
いや、もしかしたら本当になっているかもしれない。
だって、空さんや海さんとはまた違うタイプの端正な顔がこちらを見つめてきて、あろう事かどんどん食べ進めてきているのだ。
物理的に近くなる距離に、心臓は破裂しそうなほどバクバクしていて、叔父さん方に助けを求めようと顔を向けると、ポッキーを持って父さんの後ろに並んでいた。
いや、順番待ちしないで!?
と心の中で冷静にツッコミを入れるが、今の状況は変わらず、あと3センチという所まで来ていた。
ここで折っても罰ゲーム、このままでも…と思考がぐるぐる回って、最適解を探そうとするが、
ちゅ、と控えめなリップ音とともに、柔らかい何かが触れた。
いや、何かなんてわかってる。あまりの羞恥に知らないフリをしたかっただけだ。
キスしてから体感1分は経っている気がするが、きっと数秒しか経っていないのだろう。
しかも、父さんの目はじっとこちらを観察するように見つめてくるから、困ったものだ。
と思っていると、半開きだった口の中に唇とはまた違う柔らかいものが入り込んできた。
咄嗟に後ろに引こうとするが、後頭部に手を回され、退路を塞がれてしまう。
その柔らかいものは、チョコレートの甘みを僅かに帯びていて、なんだかクラクラする。
逃げ惑う僕の舌を追いかけるように絡ませ、卑猥な水音が静かな部屋に木霊した。
気道が塞がれ、だんだん酸欠で苦しくなる。
と、思ったと同時か、ぱっと離された。
急な空気に咳き込みながらも、足りなかった分を深く吸い込んだ。
🇯🇵「げほっ、ごほ、…と、父さん…///なに、してるんですか…!」
思わず責めるような目線を向けると、すまん、と優しげな目を向けられた。
ずるい。僕はこの顔に弱いのだ。
後ろに待っている叔父さん方がチラリと僕の顔を伺うが…
🇯🇵「もうポッキーゲームなんてしません!」
と、酷く突っぱねたのであった。
はい、終わりです。
2連続キスネタとは…()
もっと内容考えれば良かったですね。
あとひとつ言わせてください
日帝×日本又は陸海空×日本流行れ!!!
はい。マジでこれです。このカプが好きな人は頑張って流行らせましょうね。
個人的には陸が親設定でもありなんですけど陸海空日本が全員兄弟設定の方が好きです。
これ以上語ると長くなるので止めます!
ではまた次のお話で。
おまけ
頑張ったんです
コメント
2件
え、最高でした日本さんその片手に持ってるポッキーくれませんか(?えイラストも小説も神なんだけども…え、本当に文才がありすぎて泣いてるこんな素晴らしい小説タダで見ていいのかな、