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えー…どうも、ゆきでございます。
寿司が好きか嫌いかという謎の話題で、私と拓海は謎の盛り上がりをしたあの日。
~~~~~~
あの日から、私と拓海の攻防戦が始まった…?わけでもなく、ただ平穏な日々を送らせていただいています。
ちなみに私は、全力で告白から逃げている最中です笑。
さーて、そんな拓海だけど、なにやら大会があるらしく部活頑張っているらしい。
イケメンで部活でも活躍してるとか……
はあ…ため息しか出ませんね。
イケメンに告白されてるの羨ましいとか、そう思う方もいらっしゃると思いますが……
私じゃ釣り合わないから逃げているのであって、決して嫌なわけじゃないからね!!違うよ?!
まぁ、そんなこんなではじまりはじまり!
へいらっしゃい!!
🍣第2話🍣
―――黒皿みたいな人―――
相変わらず隣の席は拓海。もはや安心感さえ覚える。
ちなみにあの1件(告白)から少し経ったが、気まずさは健在!!
だけど話せないわけでも無いから、接し方が分からずまさに手探り状態です。
前回あまりふれなかったが、拓海は男女共に人気のある人だ。
ノリが良いというか、今までの展開を見ると分からない人もいると思うが、拓海はかなり面白い人物なのだ。
。。。
まあ、そんなことは置いておいて、私のクラスにはクラス1番の美人である彩花という女子がいる。
彼女は性格も優しい上に面白く、可愛いという不公平っぷりを見せつけられるような存在だ。天は二物を与えず、なんて嘘だろうと言わんばかりだ…。
ちなみにだが、彩花も運動部で拓海と同じ部活に入っている。だから仲が良い。
クラスメイトからも「あの2人って仲良いよね〜」と言われる程には。
結びつくのは彩花だろう。私はそう思う。席替えなんてついこの間したばかり。拓海と話をしたのも中学に入ってからのこと。
私と彩花じゃ、月とすっぽんだ。
顔も、性格も、きっと関係も。
「拓海ぃー」
「うお…なんだよ」
今拓海に話しかけた男子は、クラスをまとめる委員長、冬馬だ。彼もまた、拓海と同じ部活で部長。成績優秀、しかも顔面偏差値もしっかりと高い。
あとすごく明るい。世間一般的にいう、”陽キャラ”と呼ばれる奴だろうか。
まあ他校にも友人がいる時点ですごいと思う。
拓海と冬馬は仲がすごく良い。まるでカップル…?のようにみえる。
冬馬は身長も高いしモテる。
拓海も身長は高いし、多分モテている。
そんな2人のコンビを私は密かに推していたりしていなかったり。
「まじでさ〜w」
「なんなんだw」
「あ、じゃあまた」
「おう 」
あの二人は前世で夫婦だったのではないか?と思いくらいには仲が良い。実際、冬馬は拓海のことが大好きだ。(本人公認)
「…ゆき」
「うわぁっはい!!」
もはや日常の不意打ち。いや、私の準備不足でもあるんだけれどね。
「ごめんwびっくりさせた 」
「あぁ大丈夫大丈夫!…どした?」
相変わらずの挙動不審具合、すばらしい。
「あのさ」
「…うん」
「なんか、最近お鮨屋さんが近くにできたらしいんだよ。」
「そうなの?!」
前回、散々寿司が食べれないけど好きだーと話をした事を彼は覚えているのだろう。
だから彼はモテるのか。今理解した。
相手が好きな物や、最近話をした話題を使って話されると、確かに親近感が湧く。
それに、「覚えていてくれたのか」と相手に少し好意が湧く。
。。。
これが、彼の魅力なのか
イケメンで話もできて、優しい。
だからモテるのか。拓海は。
まるで回転寿司の黒皿のような存在だ。
値段が高くて、手が出せない。高嶺の花。
だから、私はこんなにも苦しいのか。
釣り合わないんだ。私なんかじゃ。
可愛いくて、優しい彩花の方が、お似合いなんじゃないか。
「ゆき…?ゆき」
「……あ?!…あ、ごめん!ボーっとしてた…。」
「大丈夫?」
だからなんで私みたいなやつに優しいんだ。君は。
「大丈夫!ごめんね」
「そう…?それで…さ」
(あ、続きあるのか)
。。。
「今度、そこに一緒に行かない?」
。
。
。
「え」
「え…」
聞き間違えだろうか。
はっきりと言ったように聞こえたぞ。
“一緒に行かないか”と。
「え…あ、」
「全然、断ってもらっても大丈夫だよ。」
「…え、あ……い、」
どうしよう。
どうしよう。最近寿司行ってないから食べたいけれど、拓海がいる…。
きまずい。
どうしよう。
「行く」
。。。
🍣続く🍣