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見て下さりありがとうございます!(*´˘`*)
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皆様、いかがお過ごしですか?ゆきです。
前回、思いもしなかった誘いに慌ててのって結構どうしようかと悩んでいます笑
まぁ、行くしかないんですけど笑
最近、拓海はよく部活の話をするのですが、
やっぱり彩花と仲が良いらしい。
うーん…なんとも…。
まあそんなことはおいておき、早速私はお鮨屋に行く…?のかな?
そんなこんなではじまりはじまり〜
へいらっしゃい🍵
🍣第3話🍣
―――てんちまでしっかりと―――
「行く」
…言ってしまった…
「本当に?ありがとう!」
「あ、あのさっ」
「どした」
「その…」
「他の人、誘っていい?」
「いいよ!」
…危ない。
友人が1人や2人いてくれれば心強いし…。
承諾した以上、私もちゃんと行かなきゃ。
🌷
「緋色〜」
「どした〜恋愛相談か?笑」
「ちがうわ」
この眼鏡をかけた可愛い女子は私の友人の1人、緋色だ。部活も同じでいつも一緒にいるから仲が良い。
彼女はその見た目から想像出来ない程面白い。たまにネジが数本とれる。
でも頭はよく、副委員長を務めるすごい優等生だから、尊敬している。
ちなみに彼氏がいる。
「あのさ…一緒にお鮨屋行かない?」
「え?急だね笑 いいけど…他に誰かいる?」
「…たくみ…」
「た、たくみ?!…あのイケメンか…2人きりで良くね?ずるいぞゆき!!」
「いやいやいや……告白されたから気まずいんだよぉ…」
「あ、そうだったねぇ笑。付き合っちゃえばいいのに…」
「私じゃダメでしょ…」
「なんでそんなに自分を下げるんだ君という奴は…」
「…一緒に来てくれるんだよね…?!」
「うん。いいよ!」
「ありがとう緋色ぉ…」
「任せろ」
「い、いけめん…♡」
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まあ色々ありましたが…
というわけでやってきました。例のお店。
ついさっき聞いた話だが、どうやら拓海の知り合いの方が大将らしいです。
私は緋色を誘っていましたが、 拓海も冬馬を誘っていました。
2対2というすごい状況ですが、別に仲が良いから拓海以外は気まずさとかは無いです。
「着いた。ここだね。」
見るからに寿司を食べられそうな外見の店だ。
「行ってみるか〜!」
「うん」
ガラガラと引き戸を開ける。
「いらっしゃい!」
昼時だが、そこまで混んではいなさそうだ 。
カウンターの席に4人座ると、大将がお茶を出してくれた。
メニューは大将に頼めば握ってくれるらしい。
「さ、何食べますかい?」
「うーん…」
寿司は嫌いじゃないけど、食べられない物が多いから、どうしよう…。
「大将!マグロ二貫ください!」
「あいよ!」
冬馬が先陣を切って頼んだ。
「大将、サーモン二貫ください」
「あいよ!」
「俺もマグロ二貫ください 」
「あいよ!……お嬢さんはどうしましょう?何か、食べたいものありますかい?」
「あっ…えっと…」
こういう時、あたふたしてしまうのが私の悪い部分だ。
「大将」
拓海が口を開いた。
「どうしました?」
「蒸しえびを二貫、彼女に。」
「あいよ!お嬢さん、あれで大丈夫かい? 」
「は…はい……」
蒸しえび…
(私が前話したことをちゃんと覚えてる…?)
〜少し前の話〜
🌸
「ゆきって、寿司1番なに好きなの?」
「えぇっ…な、なんで?笑」
「いや…ほら、前あんまり食べられないって言ってたからさ、何好きなのかなーって…」
「うーん…そうだなあ」
「蒸しえびとか!」
「蒸しえびね!俺も好き!寿司食べに行くと食べるよ」
「そうなの?逆に拓海は何食べる? 」
「俺かあ…」
「やっぱりマグロとか?あとは鯖とか…色々食べるかな。」
「鯖?鯖寿司大好き!!」
「鯖寿司美味しいよね〜」
〜〜〜
そういえばこんな話したな。
…拓海はやっぱり覚えていてくれてるんだ。多分。
私との会話を。
すごいなあ。私だったら次の日にはだいたいもう忘れてるのに。
拓海はやっぱり優しい人だな。
私が優柔不断なのも初対面の人とあんまり話せないのも知ってて、さっきみたいに代わりに話してくれたのか。
ずるい。
イケメンで優しいくせに。
なんで私を好きになったんだろう。
「へいお待ち!」
「うわぁ…美味しそう!!」
気づけば寿司が握られていた。
キラキラと輝く美しいネタを見て、私たちは目を輝かせる。
大将を見ると、無駄の無い洗練された動きで握っている。
(やっぱりお寿司屋さんってすごいな)
「へいお待ち!えびだよ。」
「ありがとうございます!」
蒸しえびには変わりないが、回転寿司で見るえびとは違い、ネタが大きい。
見るからに美味しそうだ。
「いただきます!」
すこし醤油につけて頂く。
「ん…美味しい」
ちゃんと酢飯もふっくらしているし、ネタを引き立ててくれている。
回転寿司などでは食べられないクオリティだ。すごい。
「どうかな?口にあったら良いんだけれど」
「とても美味しいです!」
「サーモンも美味しいです〜!!」
「マグロも最高です!」
「本当かい?良かったよ〜…」
大将はホッとした顔を見せた。
私たちはそれから色々な寿司を食べた。
私は鯖寿司を食べたりもした。
「へい!最後にこれをどうぞ」
そう言って大将が私たちに出したのはお茶漬けだった。
「あ、これ鯛が入ってる!」
「本当だ!すごい…」
「めっちゃうま…」
出汁の美味が鯛に移って身もとても美味しいし、〆としては最高の食べ物だ。
「…美味しかった〜…」
「ねー!」
「これで1人1000円は安すぎる」
「それな」
寿司を堪能し、私たちは帰路についた。
「あ、ゆき。」
「ん?」
「私と冬馬こっちだから。またね!」
「あ……うん。またね!」
私と拓海。ふたり。
「……」
沈黙が続く夕焼け。
それを破ったのは私だった。
「ねぇ。拓海」
「ん?どした」
私から話しかけることも少ないから、拓海はすこし驚いたような顔を見せた。
「前から気になってたんだけれど」
「うん。」
頑張れ…私!!
「拓海は、その…。どうして私が好きなの?」
「…えっ」
「えぇっ?」
「いや…笑ごめんね。ちょっとびっくりしただけ。」
「俺が、ゆきを好きな…理由?」
「まあ…そうなるね。うん。」
「それは…。」
「ゆきが優しくて、可愛い…から。」
🍣続く🍣
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これからもよろしくお願いします!