玲香「テレは?好きな人いないの?」
テレ「えっ僕?」
玲香「うん」
テレ「いるよ」
玲香「えっ?」
テレ「同じ学校の子なんだけど一目惚れしちゃった」
あまりにも急すぎた。
いるよって言った時のテレの表情。その子を思い出してるあの表情。
そして何でこんな質問したんだろうって。
自分を攻めた
1年の頃からテレの1番近くにいたのは私だと思い込んでた。
でもそんなことなくて実際。テレにとっての1番は私だと思い込んでたのが恥ずかしい。
午後の授業出るのが嫌になった。
何も手につかないくらいテレのことが頭から離れない。
いつもは絶対にしないんだけど保健室に行ってサボることにした
友達に伝えて保健室へ行くと___
玲香「ハオ先輩?」
椅子に座って外を眺めてるハオ先輩がいた
ハオ「あれ玲香ちゃんじゃん!」
って優しい笑顔で私を見てくれるから、我慢してた分、蓋が外れて子供のように泣いちゃった。
その間、ハオ先輩は椅子に座ってる私の手を包んで手の甲をとんとんしてくれた。
ハオ「泣き止んだ?」
玲香「ごめんなさい。取り乱しちゃって」
ハオ「大丈夫だよ。」
玲香「なんで先輩はここに?」
ハオ「んー、サボり?」
玲香「奇遇ですね笑私もです」
ハオ「じゃあ早退してどっか行っちゃう?」
そんな訳でハオ先輩と近くの水族館に行くことに。
色んな水槽回ったりしてるんだけど、
ドクターフィッシュを体験する事になった。
玲香「きゃー!くすぐったい!!」
なんて両腕つっこんではしゃいでたせいか
玲香「あ、袖下がってきちゃった、」
(今は6月で衣替えしてるのでブレザーない状態)
ハオ「ほら、貸して?」
するとハオ先輩がバックハグの状態で袖をまくってもらった
急接近されたからびっくりしたし少しどきってなった。
そんなこんなで今日もハオ先輩に送って貰うことに。
玲香「実は今日振られたんです」
ハオ「えっ、待ってどういうこと」
私が中途半端な言い方をしたがゆえに変な誤解を与えてしまった
玲香「あ、間接的にです!」
ハオ「間接的?」
ハオ先輩はぽかんとしている
玲香「今日テレに好きな人がいるって言われたんです」
ハオ「そうだったんだ。だからさっき泣いちゃったんだね」
玲香「迷惑かけちゃってごめんなさい」
ハオ「いいよ。話してくれてありがとう。辛かったね」
玲香「辛かったです。でもハオ先輩が連れ出してくれたから気が楽になりました。これじゃ恩を返しきれないと思うけど__」
そう言ってさっき水族館でこっそり買ったイルカのぬいぐるみのキーホルダーを渡した
玲香「これ良かったら貰ってください」
ハオ「え!?!」
といきなりびっくりするから私もびっくりする
玲香「え?」
ハオ「いや実はそれ、俺も買った。玲香ちゃんに。」
玲香「私にですか?」
ハオ「理由は分かんなかったけど玲香ちゃん元気なかったから少しでも元気出て欲しくて」
玲香「私たち運命かもですね!あんなに沢山お土産あったのに同じの選ぶなんて」
ハオ「うん。俺たち運命かもね」
ハオ先輩は私の頭に手をポンって置いて、
私の身長に合わせながらにこって微笑んだ。
家の前に着いた時、ハオ先輩が言った
ハオ「連絡先交換したい」
ストレートに言ってくるからびっくりした
玲香「いいですよ!交換しましょ」
連絡先を交換した
ハオ「今日みたいに辛い事とかあったらすぐ俺に連絡して」
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