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7月27日とても暑い日でした。
藤真は久しぶりに病院へと向かいました。
藤真も屋上が好きで病院に来るといつも真っ先に屋上へと行っていました。その日藤真が屋上へ行くと1人の少女がいました。藤真は少女に声をかけようと近寄りました。
「なに、だれ」
「いや、君こそだれなの。僕の名前は藤真君になにかを感じたんだ。話してみたくてね。」
「あっそう。私は花菜。あなたはなんでこんな所に?」
「小さい頃の大好きな所でね。病院に来た時は毎回来てるんだ。」
「あなたも病気だったの?」
「君も病気なのかい?」
「まあね。」
花菜は凄く冷たかった。いつもこんな感じなのか。病名を聞こうとしたが僕は聞けなかった。
なにかものすごいものを彼女から感じ取ったから。藤真は花菜の隣へと座った。
「なにを描いているの?」と藤真がたずねる
「自分の夢の世界」
「夢の世界?」と藤真が言うと
「私の中の夢の世界」
藤真は小さい頃の自分の記憶を思い出した。
いつも病院で生活。ずっと同じ部屋で味の薄い病院食を食べてなにもできない。外で走り回ることもできない。苦しかった過去を鮮明に思い出した気がした。
藤真が「君の夢には誰が居るの?」と言うと
「両親や1人の友達、かな、」
「恋人は?」
「…」
「ごめん変なことを聞いたよ。」
「こんなに体が弱くても好きになってくれる人なんてこの世に居ると思えない。」
「なら…僕が…」と藤真がボソボソと言う
「なになんか言った?」
「なにも」と答える
「夢の世界を実現するためにどうすれば君は解放されるの?」
「薬や治療法が見つかればね。」
「もし治ったら、外に出れたら僕と一緒に遊びに行こう」
「いいの? 」
「いいよ。人生で1番楽しい日にしよう。」
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