妄想10割なんで苦手な方はご遠慮下さい。
あと主は関西出身なんでたまに関西弁になるところがあると思います。
その日は雨が降っていた。とても冷たく、寂しさを覚えるような雨だった。
この時、自分でも分かるほど、自分から血の匂いがした。自分の鼻の奥を刺激する鉄の嫌な匂いが。大勢の人を殺したからだ。
雨から逃れるため、路地裏に入りタバコを吸う。
最近はずっとトラブルが多かった。人にはミスが付き物だとは思うが、いかんせん、多すぎる。部下はきっと反省はしているのだろうがそれを活かそうとはしない。
「疲れた」と無意識に口を出た。
私はMOZUのボスだ。組織のボスだ。人の上に立ち、人に尽くさせる。部下の失態を叱り、改善させる。そこにはなんの疑問もない。
だが、最初の、街に来た初めの頃は、部下のことは駒としか思っていなかった。組織とは自分の目的を達成させるためのもので、部下はそのための駒。
どこで変わった?いつ、どうして私はあいつらに愛着が湧いた?
そのような考えを巡らせていた時、近くで声がした。
「ダーマー様」
聞きなれた声の主はルーファスであった。
きっと大型犯罪からなかなか帰って来ない私を心配で迎えに来たのだろう。
彼は、何かを察したように私を傘に入れ、私に
「お疲れ様です。ダーマー様。アジトに帰る途中、1度、ShanaoRに行きませんか?少し休憩を致しましょう」
私は彼に連れられるままShanaoRに向かった。
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