「プロトタイプ様…」
キャットナップは施設内の地下に来ていた。
目の前にはプロトタイプがいる。
「どうしたんだ。テオ」
セオドアがこの姿になってから、プロトタイプは前と違い、冷たい態度をとるようになった。
今の見た目に関係しているのだろうか。
「…食べ物が…欲しい」
最近、ろくな食料をもらっていなかった。いつにも増して雑な職員。古びれた寝床。
そんな何もそろってない環境から抜け出したかったのだ。
良いよなぁ、人間は。
「そうか…では、お前にだけくれてやる」
そう言うとプロトタイプはキャットナップの目の前に肉らしきものを出した。ちょうど大人の人間ほどの大きさだ。
しかし、それは本当に人間の肉だった。
「これは…?」
「それはさっき私のしもべからもらってきたものだ。食べてみると美味いぞ」
「…」
じっくりとそれを見ていると、
「そうだ。私は用事がある。じゃあな」
気づいたうちには目の前には誰もいなかった。
多分…肉、だよな?まだ新鮮みたいだし、はやめに食べるか…。
爪を入れると、血があふれだした。
丁寧に食べやすく切って、どんどん食べていく。すごくお腹が空いていたせいか、全部食べてしまった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
そんなことをしている間に、こんなようなことが頭によぎった。
他のスマイリングクリッターズのことはどうでもいい。特に、ドッグディとかいうやつ。
設定やらなんちゃらではスマイリングクリッターズのリーダーをしているらしいが、それは2次元の中ではの話。その中では自分はそいつと仲良し。
それがどうにも気に入らない。
自分にはクララとプロトタイプがいればいいんだ。
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