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「キャットナップ!私ね、新しいママとパパできたんだ!」

突然クララがそんなことを言い出し、キャットナップは首を傾げた。しかし、前にもそんなことがあったような気がする。

「あのね、先生たちが1週間後ぐらいに荷物まとめて私を新しいところに連れてってくれるんだって!新しい家だよ!」

そう、つまりクララは里親が見つかったのだ。

「でもね・・・キャットナップは連れていけないんだって」

クララの表情が暗くなる。

そうか、もうクララとはあえなくなるのか。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

セオドアが人間の頃も、何人か里親が見つかってここから出ていたっけ。そう思うと、今、その子達はどこにいて何をしているのだろうと考える。

「キャットナップ・・・私、ここから離れてもキャットナップのこと絶対に忘れないから!キャットナップも、私のこと、忘れないでね・・・?」

あと1週間もあるというのに、目に涙を浮かべながらそう言ってきた。

もちろんだと言わんばかりにキャットナップはこくりとうなづく。

「あは、ありがとう」

あと1週間、クララと過ごす時間を大事にしようと思ったキャットナップであった。

セオドア・グランベルとプロトタイプの物語

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