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【空母級護衛艦 赤城】
赤城の甲板(カタパルト)では、戦闘機発艦の用意が進められていた。誘導員や作業員が慌ただしく走ったりしている。
『第1カタパルトより、ドラゴンファルコン隊(航空隊)。発艦用意。繰り返す、艦載機発艦用意。』
甲板の中央エレベーターから2機の戦闘機が上がってくる。F22Jラプトルである。
F22Jラプトル パイロット 原優雅
「こちら、ラプトル。第1カタパルトに展開。発艦用意完了。」
同じくパイロット 高嶋幸徳
「こちらも発艦用意完了。原隊長の横の第2カタパルトに展開完了。」
2機のF22Jが並んだ時、航空管制部から無線で指示が入る。
『第1、第2カタパルトからの発艦を許可する。』
「了解。こちら原。発艦する。」
『幸運を。』
原のF22Jは急加速する。後ろのジョットからは青いアフターバーナーが出ていた。
「高嶋、発艦します。」
『幸運を。』
高嶋も原に続くように急加速し発艦する。
空母級護衛艦赤城 艦橋
「艦長、ドラゴンファルコン隊。全機発艦しました。敵機は依然と本艦隊に向かって来ています。」
「戦う姿勢は変えないと言うわけか…。まぁ、いい。いざと言う時は攻撃を許可する。種子島が最終防衛ラインだからな。」
部下は「了解」といい艦橋から出てゆく。第7統合艦隊も、ドラゴンファルコン隊の後を追うように航行して行く。
宝島近海 上空
厚い雲が広がる中、ドラゴンファルコン隊は編成を組み飛行していた。すると、向かいの空に数十機の戦闘機が見えてくる。
「こちら原。中国帝国の航空部隊を視認。」
『了解。あちらから攻撃してくるまで攻撃はするな。繰り返す、ドラゴンファルコン隊からの攻撃は認めない。』
「了解。」
その時、原の戦闘機がラックオンされた。機内に警告音が響き渡る。
「ロックオンされた…!」
一機の戦闘機が原に向かってミサイルを発射してくる。
「チッ…!全機!攻撃を許可する!」
原は機体を反転させ高速で機体からフレア(回避火球)を空中に撒き散らしミサイルを交わす。他のドラゴンファルコン隊の戦闘機も反撃のため中国帝国の戦闘機部隊にミサイルを発射し、激戦なドッグファイト(空中戦)が始まった。