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そこの人間と青鬼のハーフ。押さなくてもいいんだぞ、おい
神…だな…てか文字数3300はえぐい!!すごすぎ!!
周りを笑顔にする彼は
こうへ〜ん!!
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彼の青髪の同期は病院で雑談後、本署に帰ってきていた
まだ続いている飛行場襲撃と
それに重なるようにして起きたユニオン
その2つの通知を見て
自分は面倒くさいと笑うだけ
今日は上官の方々に大型に来なくても良いと言われたのだそう
ケラケラと笑いながらダウン通知と発砲通知を眺めた
“はぁー、楽なのはいいぞ、でもなんというか…皆んなが頑張ってんのにオルカだけぐうたらしてるのもなぁ〜…”
そう言いながら青髪の同期はもう一度溜め息を吐いた
そして、ふと思い出す
“結局匠は何をしにオフィスへ向かったんだ?”
最後に別れてから30分程経っていた
彼が何をするのか
全く見当もつかない
気になる
すぐに本署に向かって走った
その目はキラキラとした好奇心に満ちていた
彼の青髪の同期はオフィスをチラリと覗く
そこには丸まった姿勢のアロハシャツがあった
“はぁ?何してんだ?”
小さく呟くと少しだけオフィスの中へ足を踏み入れる
同期だから彼のことをもっと知らなければと考えているらしい
すると、彼の独り言が聞こえてきた
“ちっ、…流石に多すぎだろ、何がなんでもありすぎだっつーの”
何が多いのか気になった青髪の同期は出来る限り息を殺す
そして、ゆっくりと彼の後ろに近づいた
“あ゙ぁ゙〜…まだ30分しか経ってねぇのかよ、俺的には2時間は経ったぜ!?”
そう嘆く彼の手元を見る
すると、そこには
大量の書類
現在進行形で行っている書類は文字がびっしりと書かれている
その隣にはパッと見30枚は確実にあるであろう書類の山
そして奥の方に乱雑に重ねられた記入済みの書類だった
“ぇ…やば…”
思わず呟いてしまった言葉に自分でも驚いてしまった
バレる前に青髪の同期はそそくさとオフィスを後にした
彼はそれから約1時間程経つと、全ての書類を終わらせていた
書類は全て、青鬼の先輩の机の上に綺麗に重ねて置いた
そして何事も無かったかのように
小型対応をする為に
いつものジャグラーを取り出す
“それにしてもなんでオルカは俺の後ろから覗き見してきたんだァ?意味わかんねぇぜ”
彼は青髪の同期が見てきたことに気付いていた
ヤバいと呟いていたことも、全て聞いていた
でも、彼は何がヤバいのか、何で見てきたのか
何も、分からなかった
彼にとっては、それは”普通”であり、”生活の一部”にすぎなかった
そして、彼はいつも通りにジャグラーを走らせ、銀行強盗の対応へ向かった
とあるチルタイム
青髪の同期が皆んなに言った
“あ!そういえばな!オルカ昨日、匠がらだおの書類をやっていたのを見てしまったんだ!!ビックリだろ!?”
そう言うと、緑髪で三つ編みの先輩が言った
“え、嘘でしょ?それつぼ浦の格好した力二の可能性ない?”
三つ編みの先輩はペンギンの後輩じゃないのかと疑いの目を向けた
“だって見たんだぞ!多くねぇかとか言いながら書類してた匠を!!オルカの目と耳に狂いはないからな!!”
ふふんと自慢げに言う青髪の同期
それを遠目から見た彼は不思議に思いながら呟いた
“はぁ?オルカは何やってんだ?変に自慢げだな…”
青髪の同期の言葉が聞こえていなかったようで、少し疑問に思っただけだった
そして、またすぐに本署へ戻って行った
自称天使の先輩が彼に言った
“あ!そういえばつぼ浦、らだおくんの書類やったんだって?”
笑いながらそう言う天使の先輩
その言葉に周りの署員は
“俺も聞いたよ!それ本当なのか?”
“アタシも聞きましたよぉ!!つぼちゃん先輩!マジなんですか?!”
“マジだとしたらめっちゃ偉いじゃん!”
“ヒュ〜!やっさしぃ〜!”
と、口々に言い始める
その様子を見て照れたのか
彼が顔を少し赤くし、反論する
“は!?ちょ…誰から聞いたんだよ!?意味分かん…ねぇぜ!!”
背中に担ぐロケランに手を乗せる
変なこと言ったら撃つからなと言わんばかりの顔で後輩や先輩を睨んだ
その顔に気付かずに天使の先輩はまた話し始めた
“いやー?誰かは言えないけどぉ?でもちょーーっと、意外だよねぇ、僕が見ている限り、書類?んなの興味ねぇぜ!見たいなこと言ってると思うけど、ホントは先輩思いなんだぁ?”
クスクスと笑いながら言うその言葉にしびれを切らした様で、彼はすぐにロケランを構えてぶっぱなす
つぼ浦ごめんってぇ、と言いながら笑う天使の先輩
天使の先輩は橋の上までぶっ飛んでしまった
そして青髪の同期は
天使の先輩が飛んで行ったであろう場所を見つめる
そして、まずいとでも言うような顔で彼の方を見た
“どうせオルカだろうが、もうこれ以上誰にも言うなよ!!言ったらネルセンみてぇになるぜ”
その言葉に青髪の同期は隠し事をしているような、引き攣った笑みで答えた
“うぐっ…わ、わかったぞ!あんなにはなりたくない、しな!”
時々言葉が詰まる青髪の同期に彼は疑問を抱いた
だが、彼はそれならいいぜ、と言って他の署員にあぁなりたくなきゃ言うなよという目で睨んだ後、本署に入って行った
彼は屋上へ向かっていた
大した理由こそないが、何となくあまり人が居ないところに行きたくなったのだ
恥ずかしいし、今なら大型も起きていない
そう思った結果の行動だったのだろう
だが、屋上には青鬼の先輩が居た
ヘルメットを外してもぐもぐとホットドッグを食べている
“んぁ、つぼうらぁ〜ちょっとまっへぇ”
食べながら話しているのであまり何を言っているか分からない
だが、ちょっと待って、と言ったことだけは聞き取れた
仕方なく青鬼の先輩の隣に座って暫く待つ
2分程経つと食べ終わったようで、ニコリと笑みを向けてくる
“あ゙?んだよ、なんか用っすか”
彼が反抗するように言ってみると、クスクスと笑って立ち上がった
そして、彼の肩にトン、と手を置く
“俺の書類やってくれたんでしょ?ありがとね、助かるよ”
そのままヘルメットを被りながら青鬼の先輩は署内へ帰って行った
“…はぁ!?”
後日、しっかりと青髪の同期は彼に絞られたらしい
本人には絶対に言うな、ということだそう
これは三つ編みの先輩達に説明してすぐの話だ
青髪の同期は青鬼の先輩を呼び出していた
“なぁ、らだお。匠の話、知ってるか?”
青鬼の先輩は何の事なのかさっぱり聞かされていない
その為、またやらかしたのか?と不安そうにヘルメット越しに青髪の同期を見ていた
“またつぼ浦やらかしたの?もう俺の体が持たないよ?”
マジ?とでも言うような顔である
青髪の同期は三つ編みの先輩に説明した時と同じように説明した
“へー、つぼ浦が俺の書類を?”
青鬼の先輩はこれはイジれると言わんばかりの悪い顔で笑っている
“意外だよなぁ、オルカも最初見た時はビックリしたんだ!”
大袈裟に強調して言うと、青鬼の先輩はふふふ、と笑いながら言った
“いっつもふざけてんのに、ホントこういうとこ真面目だよねぇ”
現に俺が被害者だし、と付け加えるように言うと、青髪の同期が笑って言った
“アイツは人一倍皆んなを笑顔にするが、実際はめちゃくちゃ頑張ってるんだ!あんまりイジメないでやってくれよ?”
まぁ、オルカもたまにやるけど、と付け加えると2人は控えめに笑った
“さて、銀行対応行こっか”
なる通知を横目に青鬼の先輩が言った
その言葉に青髪の同期はコクリと頷いて後に続いた
周りを笑顔にする彼は
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やっと書けたぁ〜!!
文字数3301じゃーん、過去最高だぁ☆
途中訳分からなくなってくるよね
前中後編に分ければよかったか?
ま、そんな感じです☆
じゃね☆