「あの、篠原」
「なぁに?」
うん。じつに篠原(バカ)っぽい返事だ。
「あんまりいうなよ。篠原だって、小さい頃から軽度の記憶障害があるんだから・・」
でも、篠原(バカ)は篠原(バカ)だろ?何か間違ったこといってるか??それに、いい加減認めたらどうなんだ??
「な、なにをさ?」
“僕ら”の変わった性格や私生活を受け入れてくれるオンナなんて、篠原(シノハラ)ぐらいだろ?他の女は、医者ってプロフィールに惹かれて集まってくるだけだもんなぁ?アルバイトって知った途端、アリみたいに散り散りになったじゃねぇか。金のことしか考えねー女なんてな、沢山いるぜ??
それに。じつは、篠原(バカ)のそういう抜けたトコがスキ♡なんだってーーー
「ワァァァ!!」
「・・どしたの??」
ほらな、気づいてねー。バカだろ??
篠原だって、朝ボケで、いつも以上にバカなんだよ。いまのうちに“コクハク”しちまえよ。な?な??
「な、なんでも、な、ないよ?」
「そう?なんか、頬が鬱血してない?診てあげようか??」
お、篠原(バカ)にしては、積極的だな。ほら、お医者さんごっこ、からの“コクハク”の伏線を@mou.に無理くり作らせたんだ。いくら『速筆』の作者でも、流石に指吊ったらしいしな。そこまでさせたんたぜ?ほらほら、診察の時間帯だから、今なら聴診器プレイ付きだぞ!さっさとヤッちまえ。服脱げ!チクビに聴診器当てられて『あん♡』とかいってみろ!!
「黙れ」
はいッ!!
「・・大丈夫??」
「大丈夫だよ。ありがとう」
なぁ、マジでやんねーのか?お医者さんごっこ。
まわりの配信作品見てみろ、アタマおかしいのかってくらい、官能かBLか、グロばっかだぞ?
「いいんだって。そんなモノに頼らなくたって、面白いモノは書けるんだから」
にしても・・。ホント、肝っ玉のねぇヤツだな。今なら篠原も、『看護婦モード』なのに。もう少しで、お医者さんごっこ、からの“コクハク”からの、セッーー
「もういいから、そのネタ!」
そうか??
「ホントに、大丈夫??」
「う、うん。で、病院で何があったの??」
そうそう。軌道修正しねぇとな。
「例の『2号室』の女の子。ほら、牧原絆(マキハラ・キズナ)なんだけど。『50%オレンジ色の髪のバーテンダー風の男性』が連れて行ったらしくてね。でも、保護者じゃなかったみたいなの」
は!?
「それ・・その人。ボク、知ってるかも」
「え?ホント??良かった!なんか、あり得ない偶然だね!!」
・・あり得ねーよ、マジで。