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◆◇◆◇◆◇◆◇


ハァ ハァ ハァ……


複数のダウンライトの灯りが抑えられた、薄暗い室内。


一般家庭では見られない、派手な柄の壁紙に、壁一面の大きな鏡。そして、その前にあるキングサイズのベッドでは、一組の男女が裸で抱き合っていた。


安い消臭剤独特の香りが室内に漂っているが、ベッドの周辺は事後に漂う体液の匂いが満ちていた。


「美緒、今日はやけに激しいな」


美緒の下にいる男性、萩(はぎ)野(の)圓治(えんじ)は上下に揺れる美緒の胸を無造作に揉んだ。


年は四〇の手前、もしかすると、もうちょっと上かも知れない。二年ほど前、ネットの出会い系サイトで知り合った際に年齢を聞いたが、忘れてしまった。


小さな顔に、少し白髪の交じった髪。美緒の前に現れる園児は、いつもスーツ姿だ。家にいる奥さんには、『仕事』に行っている事にしているそうだ。


特に、魅力的な男性ではない。朝の駅で石を投げれば当たるであろう、何処にでもいる平凡サラリーマン。それが萩野圓治だ。


「そう……?」


圓治に跨がり、腰を振りながら美緒は圓治にキスをする。


舌が蛇のように動き、同じように蛇のようにのたうつ圓治の舌を絡め取る。唾液を交換し、美緒はこくりと喉を鳴らして唾液を飲み込んだ。


コーヒーとタバコの香りがする唾液。


初めはその味が好きになれなかったが、回数を重ねるにつれ慣れてきた。


「ン! 気持ちいい……」


腰の位置を調整しながら、美緒は自分のもっとも感じやすい部分に圓治のペニスを当てるようにする。


荒い呼吸と共に、嬌声が自然と口から出てしまう。


「学校で、良いことでもあったか?」


圓治の手が力を入れてくる。お椀型の張りのある両乳房が痛みに似た快感を美緒に与える。


「別に……」


「そうか。カレシでもできたのかと思ったよ」


「カレシ?」


激しく腰を動かした美緒は、快楽に身を委ねようとするが、脳裏に慧の笑顔が浮かんだ。


彼は、今何をしているのだろうか?


少なくても、美緒のように誰かとセックスに興じている事はないだろう。


「関係ないでしょう? 私の私生活なんて」


「そうでもない」


不意に美緒の体が軽くなった。圓治が美緒の腰に手を当て、ペニスを引き抜いた。


圓治は美緒を軽々と持ち上げると、ベッドに叩きつけるように置いた。バネのきいたマットレスが、美緒の体重と同じ加重で持ち上げる。


「美緒が他の男の事を想っている。それを想像しながら抱くと、より興奮する。寝取っている感じがするじゃないか」


「変態」


圓治は美緒にキスをすると、いきり立ったペニスを突き立てた。


ズンッと、腹部に異物を挿入された感覚。ぞわぞわと、虫が這うような快感が、腰回りから背筋にかけて上がってくる。


「ほら、その男の事を想像しろ。どんな子だ? 格好いいのか?」


「だから……ッ! そんなんじゃ、ないって……あっ」


美緒は圓治の首に手を回した。圓治の腰が早くなる。

明日は屹度、晴れるから

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