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#さのじん
自分夢の中
7,106
〜想い〜 six
ソファーに組み敷かれるように、勇斗の重みが身体に感じる。そのままぐっと肩を押されて、沈む身体。それは、これからはじまる行為の前触れ。
「優しくするから」
唇を塞がれる前に、耳元でそう漏れた言葉に、思わずそのまま彼の首元にしがみついていく。それを同意と取られた様子で、回した腕をゆっくりと解かれた。
唇が重なった後、先ほどのキスでしっかり感じてしまっていた身体が、再び熱をもっていく。「んっ…ぁ」
そうしてぐいっと絡ませられる舌が急に迫られたので、思わず舌を引き込めてしまうと、また追いかけてくるように下唇を舐め取られ身震いした。
その雰囲気を敏感に感じ取った勇斗は、組み敷いた仁人の身体の首元からゆっくり、シャツの襟元まで掌を滑らせていく。そのまま、鎖骨をなぞる様に人差し指で愛撫すると、再び強く舌を絡めたので、溢れた唾液が、口元を伝って顎まで垂れていく。それを拭う様に勇斗の親指が再び顎にあてられたかと思うと、今度は腹部分からシャツをめくられ、しっかりとした手つきで右乳首をきゅっと摘まれた。
「ひゃぁっ…ん」
自分の声なのに、耳を塞ぎたくなるくらいの甲高い声が漏れてしまい思わず、唇が離れた一瞬を逃すまいと、仁人は自分の口を手で覆ってしまった。
「仁人。声、出して」
今度は左乳首に、強い圧迫を与えられる。
「乳首、弱いの知ってるよ」
「っ…んん…」
何とか声が漏れるまいと、口元をまだ抑えている仁人に、勇斗が更に追い討ちをかける様に緩急をつけて、親指で乳首を捏ねていく。
痛みも快感になってしまうのだと。勇斗に教え込まれた身体は、少しの刺激でもすぐに順応するようになってしまった。
「だーめ、ほら手離して」
無理に口元から離させないところも、狡くて。仁人自身でやってとばかりに、また低く甘い声で囁かれた。
「っぁ…ちょっ…と」
と同時に今度はズボンのベルトに手を伸ばされ、そこから器用に金具を外されると反応している部分をゆっくり指でなぞられる。思わず、伸ばされた手を掴んでしまった仁人の唇に、またキスを重ねていく。
「んっ、んぅ…ふっ、ぁ」
下着の中まで掌が入り、勃ち上がった先っぽからゆっくり根元まで指を滑らせれば、一瞬震えた腰が、気持ちよさを表している。そのまま、何度もしつこく上下に動かしながら、捲り上がったシャツにはだけた胸元を今度は勇斗の唇が吸い付くように音を立ててなぞっていく。
「あっ…ぁん、っ」
勇斗の手首を掴む仁人の手は力無く、溢れる喘ぎが、勇斗への刺激にもつながっていく。
「仁人…、きもちいい?」
どこまでも優しすぎる勇斗に、焦ったくなった仁人は、気持ち良さのあまり、コクンと頷く。
「言ってよ」
頷くだけじゃ足りない。もっと仁人に感じてもらいたい。責める言葉に、もう少しずつ何も考えられなくなる。
「ふぁ…っ、あ…んう」
「仁人」
何度も名前を呼ばれ、もうこの快感から抜け出せなくなっている。
「きもちい…いからぁ…っ」
やっと絞り出したけど声に、勇斗は満足した様子で、ぐっと両足を開かされる。そうして丸見えになる仁人の下半身に愛撫を集中させていく。執拗に触っていた箇所から、先走る汁が溜まっているのが分かる。それが後ろにまで垂れていくほど、溢れてきている。更に勇斗が片方の指を仁人の唇にもっていくと、
「舐めて」
と下の上に指をおく。
「ふっ…ん、っふ…」
唾液で揺れた指も一緒に後ろの穴を弄りながら、ぷつんと人差し指を入れるとするっと中に欲しそうに第二関節まで呑み込んでいく。
「ぁあっ…、待っ…」
ゆっくり解さなきゃいけないことは分かっている。だからこそ、執拗に濡らしながら、ゆっくり挿入されていく指に、仁人の声が止まらなくなってくる。
「あっ…んっっう…あっ…はぁ…い、やぁ」
2本目の指が増やされてから、また乳首を捏ねられて、もう上がった息が止められない。
「やっ…んぅ…あぁ…っいい…んぁあ!」
3本の指をかき混ぜられながら、奥に指を嵌められ、だらっと仁人の先から白く濁った液が飛び散った。
「仁人、イク程気持ちいいんだ」
「っ、……やだっ…」
どこまでも言葉で攻めてくる勇斗に、上がった息が熱っぽく、頬も赤らめながら、上目遣いで睨んでくる。可愛すぎるな、ほんと。勇斗は自身もまた仁人と繋がりたいと、同時に壊してしまわない様にと優しく囁く。
「入れていい?」
一度いってしまった身体はもう火照りを覚えて、吐き出す呼吸が上がったままだった。傍にある引き出しからローションを取り出すと、更に入念に準備する様にしっかり濡らしていく。仁人が辛いのは分かっているのだ。負担はかけている。でも少しでもそれを拭いたい。…そんな勇斗の気遣いに、どこまでも甘えてしまっている自分がいる。
でも、仁人もまた、勇斗がいいのだ。
「はや…と、だけじゃ…ないから」
「え?」
「…入れてよ、ねぇ、おれのこと…好きなんでしょ?…」
ここにきて、またひとつ、仁人も勇斗だから、こうして傍にいるのだと。伝える言葉を絡めると、勇斗の優しい声が返ってくる。
「好きだよ」
「…もういっかい」
「…仁人が好きだよ」
「おれも、勇斗がすき…っつ…!」
絞り出した仁人の言葉に満足した勇斗は、組み敷いた仁人の中に、己の快感を嵌めていく。
「あぁ…んっう…あ、あっ、んんぅ、」
もう抑えられなくなった仁人の声が響き渡っている。充分に慣らされたそこは、勇斗を受け入れて、それでいて離さないとばかりに締め付けていく。
「くっ…仁人、きついって」
「やぁ…らぁ…だめっ、あぁ!」
腰が浮いてしまいそうになるのを勇斗の重みで押さえつけられて、更にぐっと一段と奥に進められると、また強い快感と波に襲われていく。
「ぁっ…うっ、んぅ…ぁあ、あっん」
動かされる度卑猥な音が耳からの刺激にもなり、仁人の反応も再び反り勃ち、そこを容赦なく勇斗に擦られて、意識が飛びそうなくらいな強すぎる快感。そんな乱れた仁人の姿は勇斗の抑えている性欲を掻き立てる。
「あっ!ぁんっう…、っあ、ぁっん!」
「ごめ…ん、止まんないわ」
「やぁ…はやっ、と…むりぃ…あぁ!」
いやらしい音と、互いを求める欲が混ざり合い、もう目眩のような快感に、身を委ねるしかなかった。
「やだ…らぁ…!あっ、ね…ぇっ、いくっ…」
「いいよ、いって、仁人」
「はっぁ、あぁ…っ、んぅ…いっ、いっちゃうっ」
勇斗の汗ばむ、ちょっと熱が籠って滲んだ瞳が、仁人の涙ぐむ瞳と重なって。
「やっ…ぁあああ、いくぅ…!!」
仁人の先っぽから、びゅっ、びゅっと白い液体が溢れ出ていく。
同時に一番の締め付けに勇斗も耐えられなくなり、「くっ…、」と仁人の奥深くに精を流し込んでいった。
あんなにも濃厚過ぎる夜を過ごした次の日の朝は、到底起き上がれない仁人の姿。
「ねぇ、勇斗…」
「…どうぞ、何でもお申しつけください」
「勿論、」
もう、今日はどんな我儘を言ってやろうか。この重くて怠い身体を、それでも、求めてしまう彼の存在を。でも、あの時感じた恐怖はない。この関係は、今まで培ってきたものを壊しはしない。それをちゃんと教えてもらったし、伝えているつもりだ。
『想い』合って、これからもまだまだ先に進んでいく。それは2人にとっての当たり前な日々になっていくのだろうと。それは、確実な未来であるのだ。
fin.
コメント
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お互いに好きって伝え合うところで胸がギューッとなりました💕素敵なお話ありがとうございました!