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次の日
女子生徒）リアル黒尾見ちゃったァ〜！カッコイィ〜！
女子生徒2）ね！木兎もかっこよかったァ…なんて言うか……ゴールデンレトリバーが擬人化したみたいな！
女子生徒3）いいなぁ……香澄さん……憧れの黒尾さんに抱っこされてたよ？
香澄）(や、やめて！もう話さないで！私の話とアイツらの話しないで！ )
机に突っ伏して顔を隠すと魅花が後ろから「バカップル香澄ちゃぁーん？」と声を掛けられ「もうやめてください…私は……悪くないです…」と呟くと魅花がスマホをこちらに向けて来たからのそっと顔を上げると昨日のイチャコラシーンが撮られていた
香澄）魅花のバカぁ！！！
魅花）おわっ笑
香澄）う〜…う〜……もう……ここ嫌い…
魅花）幸せそうな顔してたのにぃ？
香澄）今マイク持ってきて惚気を聞かせてやろうか？
ガチトーンで呟くと魅花が「いや、遠慮しとくわ」と速攻で拒否を入れられた
香澄）全く…
そして……こんなイチャコラ話は直ぐに納まった
香澄）(話が収まんのって速ぇなぁ…)
なんて思いながら授業を受けていると…気づけば学園祭シーズン
香澄）教授、私達のクラスで何やるんですか？
教授）ん〜……まだ決まってませんけど…試しに難しいのでも作りましょうか
香澄）何やるの？何やるの？
教授）じゃあ何がいいか皆さんで投票しましょう！案がある人！
香澄）あ、めんどくさくなったなこいつ…
何がいいですか…と言われ魅花と話し合っていると通知が入り覗いてみるとツッキーからだった
ツッキー】もうそろそろ学園祭ですよね？宜しければなんですけど僕、香澄さんが店員のケーキ屋とか見てみたいです
と書かれていた
香澄）ケーキ屋ねぇ…
たまたまメールの内容を見ていた魅花が手を挙げて「はい！私ケーキ屋！」とでかでかと公表
教授）ケーキ屋さん……ですか？
魅花）香澄ちゃんの婚約者がケーキ屋がいいって言ってたので！婚約祝いにどうですか！
香澄）あ、ちょｯコラバカ！
魅花）いーじゃんいーじゃん！
魅花の口を手で覆って座らせ「いやぁ、一体何を言ってるのやらァ笑ははは……って、教授？すごい目がガチなんだけど？」……そう誤魔化そうとしたら何故か教授の目には火が着いていた…これはやる気だ……マジだ…そう察すると私は無言でチャットアプリを開き「よかったな、お前のメールが私の友人に見られてデカデカと教授に言ってくれたおかげでケーキ屋になったぞ」と伝えると猫のスタンプが送られてきた
香澄）こいつ可愛いかよ笑
魅花）明日から忙しくなりそうだね〜
香澄）お前のせいでな
魅花）わたし！？
なんだかんだあったが…翌日から私達は朝から晩まで優しかった教授から手酷く扱かれケーキの作り方を伝授された
チョコとかショートケーキだったのに気づけばカップケーキにマカロン……カヌレやらなんやら…学園祭3ヶ月前だと言うのにおかげで私達のスイーツ力（？）はグングンと上がった
まぁ…その分私は家でさらにやってスガさんに味見を頼みながら試行錯誤を繰り返していた……
スガさん）も、もう甘いのいらないです……
香澄）ほんと？じゃあツッキーに送ろ
スガさん）そ、そうしてください……
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