休日の午後。
久々に予定が合った太智と仁人、そして勇斗は街をぶらぶらしていた。
穏やかな陽射しの中、仁人がふと立ち止まる。
「あ…ここ」
ふわふわのパンケーキや果物たっぷりのパフェが並ぶショーウィンドウに瞳をキラキラさせている。
「おっ!SNSで良く見るとこだな!おいちゃんは甘いものが好きだね〜」
「別にいいだろ、美味しいんだから…」
と勇斗のスマホに映し出された メニューを覗き込みながら仁人は小さく唸った。
「でもなぁ……あんなに食べれないかも……」
その言葉に、隣の太智がにやりと笑う。
「ほんなら半分こしたらええやん。行こか?」
仁人は反射的に「……! 行く!」と答える。
その速さに勇斗が思わず吹き出した。
「はやっ!笑 さっきまで“どうしようかな〜”とか言ってたのに!笑」
「だって半分こなら罪悪感ないもん!」
仁人が嬉しそうに笑うと、太智は肩をすくめて続ける。
「せやけど、払うんは佐野さんな」
「えっ!?なんで俺!?」
「いや〜、オフの日に誘ってくれたお礼っちゅうことで!」
「お前ほんと抜け目ないな!」
勇斗が苦笑する横で、仁人は小さく吹き出していた。
「じゃあ勇斗が払ってくれるなら、もっと豪華なの頼もうかな」
「おい、仁人!?」
そんな軽口を交わしながら、3人は列の最後尾に並ぶ。
仁人はわくわくしたようにメニューを見つめ、
「なぁ太智、 どれにする?」と尋ねる。
「うーん……まぁ、せっかくやし見た目かわいいやつにしよか。写真映えするしな」
「ケチのくせに映えは気にするんだ」
「ケチちゃう、倹約家や!」
そのやりとりに勇斗が「はいはい、喧嘩しない。奢らないよ〜笑」と笑う。
「次、5人全員がオフの日にまた来ようよ!」
「えいな〜!じゃあ、その時もまた佐野さんの奢りで決定やな笑笑」
「はぁ〜!…別にいいけど笑」
「決まりなや笑笑」
「また出かけようね」
読んでくださりありがとうございます。
今回は、休日でも財布を出したがらない太智くんと甘いものに目がない吉田さん、最年長なのに振り回される佐野さんについて書いてみました。合ってる?エクレアにしようか迷ったけどどう繋げるかわかんなくなったのでスイーツで1括りにしてしまいました。けど、 久しぶりに書いたからか、最後切っちゃった笑笑
最近実験とか勉強が忙しすぎて書けてないんですけど、リクエストとかも受け付けていますので良かったらまたコメントとか書いてくれると嬉しいです!
コメント
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甘いものが大好きな仁ちゃんがめちゃくちゃ可愛かっです。 いつものんさんの作品を楽しく見ています、次回も楽しみにしています。