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大丈夫だヨミさん、ちゃんと分かりやすく深い話だったぞ。 ちゅうやかわいい
尊い…ちょっぴり心が切ない感じもいい…
続きです!
ではどうぞ!
⚠️太中⚠️
bl注意
中『太宰、さっきの俺を連れていくとか…』
太『うん、言ったね』
中『…本当にしねぇのか?』
太『え〜、どっちがいい?』
中『いや…別に……どっちかっていうとしないほう…?』
太『だよねぇ…』
中『なぁだざ…』
太『さて、そろそろ寝たら?中也、』
太宰がわざと俺の言葉をさえぎったように感じた、俺は間をおいて俺も太宰のように太宰の姿を観察してみた、そしたら容易に、焦ってるということがわかった、なぜだか分からないがなるほど、観察は大事だな、俺はその後『あぁ』と頷いた
太『おやすみ、』
────武装探偵社前────
太宰治は夜、この建物に訪れていた、ここに何か思い出せそうな事があるような気がしたからだ、前は中也に止められたが今回は誰も止めやしない、太宰治はそのまま建物の中に入った
中には1人の男が居た、眼鏡をかけ、髪は長く、その長い髪を1つに結んでいる、そしてパソコンとにらめっこしていた、誰かへの苦情処理のようなものをしていた
太宰治はその男を数分観察し、パソコンを見た、パソコンには芥川龍之介という名前が書いてあった、苦情は芥川龍之介へのものだとわかった
太宰治は、もう少しで何か思い出せそうなとこまで来ていた、悩んでいると、男が芥川龍之介ではなく、とある男の名前を喋った
『だいたい織田も甘やかしすぎだ!』
織田、この名前に聞き覚えがあったのか太宰治は俯いて考えていた
太宰治の中で決定的な何かが浮かび上がった、それは別世界の太宰治がとある2人の男性とバーで喋っている姿だった、話し声、会話、全てが頭に流れ込んできた、その2人の名は織田作と安吾、太宰治の唯一の友達だ
───朝───
目を覚ました、太宰がパソコンで必死に何かを探していた、俺は気になり、覗き込もうとしたがそれより先に太宰はパソコンを閉じた
太『おや、おはよう、中也』
中『あぁ…』
太『ねぇ、織田作之助って…知ってる?』
中『….知らねぇ…』
太『探偵社の社員らしくてね』
中『そうか…』
なんだろう、もやもやする、織田作之助?なんで急に、…?しかも探偵社…?太宰はどうしたんだ?それに….その子供みたいな無邪気な顔を浮かべてる太宰が….怖ぇ…
太『私、探偵社行ってくる』
中『なっ!?なんでだ…?』
太『私の未練がわかる気がするの、お願い、中也』
中『…はぁ…仕方ねぇな…昼までに戻ってこい、』
太『うん…!』
───お昼───
太『中也…ごめん、少し遅れちゃった…』
帰ってきた太宰はげっそりしていた、とても辛そうにしていた、その理由は俺には分からなかった
中『何か分かったか?』
太『あぁ…えっと…思い出したんだ、全部』
中『本当か!?』
太『…うん…ごめんね、迷惑かけて』
中『なんでそんな、事、急に…』
太『未練はね、』
太宰が言った未練はとても俺じゃ解決出来ないことだった
太『織田作の小説を見ることだ』
一見聞くと簡単そうに思えるが俺はポートマフィアの首領であり相手は探偵社、そう簡単に渡してもらえるとも思えねぇし…不審すぎる行って警戒されるのがオチだ
中『…太宰』
太『何?』
黒く冷たい視線が俺の方を向いている、怖がりながらも続きを言った
中『その….未練なくなったら、手前は居なくなるんだろ…?』
太『そうだね、』
中『だからもう少しだけ…数日だけ…まだ…一緒に…』
声がどんどん小さくなって最後は近くまで来ないと聞こえない迄になっていた
太『…』
中『太宰…?』
太宰の顔を見た、太宰は顔を赤くして、硬直していた
中『え….』
太『いや、その…急に言われたから…』
慌てて太宰は顔を隠した
太『ま、まぁ…中也がそこまで言うなら…いいよ?』
中『あ、ありがとう…?』
いつの間にか俺まで顔を赤く染めていた
太『….じゃあ今からどっか出かけるかい?』
中『いや、ここで太宰と喋る』
太『….そう…』
太『じゃあさ、明日は行きたいとこあるの、私』
中『行きたいとこ?』
太『うん、ついてきて?』
中『…..分かった』
その時みた太宰がどうも可哀想に見えた、なにかに震えてる、怖がっている、何があった?そもそも織田と太宰はどんな関係だ?考えてても結論なんて出ない、聞いていいかすらわからない、だからそっと心の奥深くでとどめた
次の日
約束通り太宰とバーに来た
太宰は通りを折れ、狭い路地に足を踏み入れた、そこは夕陽も届かず、夜の気配がうずくまっていた、その路地を白い光が切り取っていた、それは店の看板だった、太宰はそこで立ち止まり目の前の扉を開いた
中に入り太宰と俺は椅子に腰掛けた、そして数時間たわいもない話をした、そうしていたら時間はいつの間にか夜中の2時になっていた、そしてとある男が来店してきた
その男と目が合った、だがお互いそのまま目を逸らした
俺は太宰と話が出来ないことにムカつきながらも酒を飲んでいた、太宰の方を向いたら太宰は目を見開いて固まっていた、その目は来店した男を純粋な目で見つめていた
俺はその反応に違和感を覚え、来店した男をよく見てみた、そして気づいた、此奴は探偵社の織田作之助だ、太宰の未練の元、俺は焦りすぎていつの間にか話しかけていた
中『お前、ここにはよく来るのか?』
織田作之助は自分が話し掛けられてることに気づき数秒間をおいて頷いた
中『俺は初めてだ、何かおすすめでもあるか?』
織田作之助『好みが違うだろう』
中『確かにそれもあるな、』
織田作之助は警戒していた、それは俺がポートマフィアの首領だったからなのだろうか、それとも俺が
織田作之助『最初に聞くべきだったが…何故俺に銃口を向けている?』
俺は苦笑して答えた、その場を太宰は黙って見ていた
中『そんなに警戒すんなよ、俺はこれでもポートマフィアの首領だ、敵組織の探偵社に警戒するのは当たり前だろ?』
織田作之助『そうか、だが俺は今銃を持っていない』
中『そうか、だがそれが本当かなんて分からねぇからな、そんな事よりよ』
中『今度探偵社にお邪魔する』
そう言ったとたん織田作之助の顔は険しくなった
中『襲撃はしねぇ、交渉だ、この状況で断れるか?』
中『こっちは今すぐに探偵社を壊滅させてもいいんだぞ』
中『勿論そっちの異能も把握した上でな』
何故俺が今こんなまどろっこしい方法を取っているかなんて分からない、太宰に育てられたせいだな、最初は軽いコミュニュケーションをするつもりだった、だがいつの間にかこうなっていた、もう後戻り出来ねぇ
織田作之助『聞いてみてからだな』
中『そうか、』
中『俺の狙いは手前の小説だ』
織田作之助『小説?』
中『あぁ、書いてるか?』
織田作之助『多少はな』
中『ならいい、手前の小説を明日貰いに行く、いいか?』
織田作之助『….交渉だろ?』
中『あぁ、そうだな、俺は今手前のとこの社員を人質に取っている、何人かな、それは知ってるな?』
織田作之助『あぁ、前からだしな』
中『そいつらを解放してやる』
織田作之助『…….いいだろう』
中『ありがとうな、じゃあ帰るぜ、俺は』
織田作之助は黙ったまま俺を見ていた、そして俺は足を止めた
中『…太宰は、…』
織田作之助『太宰….?』
中『….いやなんでもねぇ』
俺は髪をわしゃわしゃとかきながらバーを出た
終了です!
もう自分でも中也の心情がよく分かりません、なので中也可愛いで済ませましょう
誤字や読みにくかったりしたらすみません💦
ではさようなら〜!