「ごめんなさい…」
そこから僕の人生は、始まった。
僕はある時この世界に生まれ落ちた。
それは皮肉にもこどもの日だった。
こどもの日は、戦争などで食料の少ないときに子供が元気で過ごせるように願うための日。
僕は、何も知らないまま育った。
そして物心ついたとき、父はいった。
「泣く奴はうるさいからゴミ袋の中に入れて捨てろと」
母は必死に泣きながら謝っていた。
兄は父に引っ張られながら、何かを願うような諦めたような、絶望に近い顔をしていた。
そして兄はどこか暗い部屋につれてかれた。
そこから聞こえるのは兄の悲鳴の混じった泣き声と鈍い音。それとははの叫ぶ音。
僕は一人だった。
そこからだろう。僕が嫉妬に刈られるようになったのは…。
父に気に入られようと、母に甘やかされようと、僕に残るのは自由な時間と愛と言う名の金だけだった。
僕は兄を陥れた。
母を裏切り続けた。
父を犯罪者だと罵った。
僕はそれを当たり前のように隠し続けた。
周りには幸せのように振る舞い続けた。
いつしか僕は幸せの道化になっていた。
「人に言われたから」、」僕に聞かれてもわからない」。「あいつが言ってたから」と。
僕はある時に尋ねられた。
「お前はどうしたいんだ」と。
俺は泣きながらわらって
「わかりません」
そう答えた。
その時の相手の反応は、ゴミを眺めるような冷たいものだった。
僕は兄に嫉妬している何もない僕とは違い、
僕の欲しいものばかり持っている兄に嫉妬している。
だから僕は演じ続ける。
兄のように、幸せになるために、
僕は愛と言うものが知りたい
僕は愛と言うものが欲しい
僕は愛と言うものを…わからなかった
いつしか愛と言うものを知るときは来るのだろうか
こんな道化を助けてくれるものはいるのだろうか
あの人だけには愛されていたかった
いつまでも
コメント
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あ…⭐︎になっちゃいますね…休、みをいただこうかと思いまして…
私しばらくテラーの☆☆☆をいただくことになりました…
空さん