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【我慢】
なんとか会議は終了し、そのままエペしようぜと誘われたがうちには今まちこがいる。
ボロが出てバレては困るので適当な理由をつけて断った。
勿論、スマホから入ってるまちこも同様だ。
カチャリと音がして向けばまちこが部屋から出てくる。
「ほんとありがとーせんせ」
「おーとりあえずバレんかったな、なんか飲むか?」
「うん!!」
何がいいか問えばとにかく喉が渇いたとのことで適当に取りに行く。
そういえば慌ててたからお互い何も飲まず食わずだったな…
本来ならここでタクシーを呼んで帰すべきだが、肝心のまちこは鍵を無くしている状態。
しかも現在22時を回ったところだ。
この時間から鍵の捜索も、鍵屋を呼ぶのも無理だろう。
なら泊まらせるか…幸いなことにニキとの同棲生活中に安いがソファベットを買っていたのでそこに寝ればいいし…と考えならば飲むか、と冷蔵庫の酒を適当に手に取る。
…食い物は…残念なことに自炊をほとんどしないため、ない。
Uberでもするか…
リビングに酒を手に戻ればまちこはすっかりテレビを見ながらソファでくつろいでいた。
酒を手渡せば大喜びでプシュッと開けごくごくと豪快に飲み始めた。
「ぷはーー!!うんまー♡」
おい、それスト缶だぞいいのか…?いやこいつ結構酒豪だったからいいのか。
「つかぬことをお聞きしますがまちこちゃんの明日のご予定は?」
「んー特に、かなぁ?」
ないのか。なら泊まってけ、俺もないしと言えばやったー!ありがとほんと!まじ助かるー!!!と気楽な声。
あれ、まちこさんやここ男の家ですぞ?警戒も何もしてないですやん。ちょっとおじさんショックなんですけど??
世間はしろまちしろまち騒がれているのに!!!
いや、ビジネスですけどね?!ビジネス…うん。表向きにはビジネスだ。俺の感情は置いておいて。
「食いもんなかったからUberするわ、何食いたい?」
「つまみ!!!!!」
飲むしか考えてないなこいつ?!
呆れつつ俺も酒に口つける。が、空きっ腹に酒は一口目できついことが分かってそのままお茶に切り替えた。
まちこはさっきからガンガン飲んでいてその度に喉がコクンと動いているのが目につく。
…首、ほっせぇなー…
いかんいかん。
今日のまちこはいかん。いや、俺の思考がいかん。と訳分からんことを考えながら気を紛らわせようとUberでつまみと食い物を物色し適当に頼む。
まちこを見やると人の気も知らずに呑気にテレビを見ながらケラケラ笑っていた。
…意識してるのは俺だけなのか…
止めましょう。終わりましょう
我慢だせんせー笑笑
勝手な設定としてせんせーはなんとなーくまちこちゃんが好きな気がするなって思い始めているところです。