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【泥酔】



「ちょっまってなんでこんなせんせー強いのー」

そう言ってケラケラ笑うのは絶賛酔っ払い中のまちこだ。

俺らはあれからずっとこの調子でSwitchでゲームしている。

彼女はスト缶をすでに3本も開けた。

対して俺は酒のせいでテンションの上がった彼女が何かとスキンシップを取ってくるため飲むに飲めずひたすら泥酔に近い状態の彼女をゲームでボコすことで気を紛らわしている。

すでに時間は深夜。

おかしい。彼女は普段の飲み会でもこんなに酔っ払う事はない。

いやむしろ酔い潰れたりぃちょをタクシーに突っ込んでやるから介抱役だろう。

家に帰る必要がないから油断しているのだろうか。いや帰らんでいいと言っても俺の家だ!

悲しくなるからちょっとは警戒して欲しいもんだ…

正直に言おう、今俺はとてもやばい。

まちこからすればいつも通りゲームをしているように見えるかもしれんが内心バクバクだ。

まちこは 同じ女研のメンバーだ。と、自分に言い聞かせているが実はちょっと気になる相手だったんだ。

なんなら好きだ、と思っている。

いや、気がついたんだ、さっきからこいつが俺のことをちっとも男として見ず安心し切って油断して、くつろいだり酒のせいでスキンシップが多くなっていて…

なんで俺を男として見てくれないんだと

そう悔しさを感じたと共に…こいつが好きだと。

他のメンバーにも同じことをするのか?と。

例えばりぃちょとか普段から仲がいいし、たまたま今回は俺が浮かんだだけであのガキの所に行ってしまってたかもしれないと思うと嫉妬でおかしくなりそうだった。


「まちこー?」

「んー?なぁーにー?」


そう呼べばすぐ隣でへにゃりと笑って答えるまちこ。


「なーお前好きな奴いんの?」

「えー?いるよー?いるけどないしょーなんでー?」

「…っ」

 いるんだ、と聞いて胸が締め付けられる。


「せんせ、?」

「まちこ…おれ…ッ?!」

お前が好きだと言ってしまおうとした時

予想以上に俺のことを覗き込もうとしたまちこの顔が近くにあって驚いた俺は思わず仰け反りすぎてソファから落ちてしまった。

ちょーダサい。

びっくりしたわ、と何事もないように上を見上げるとドアップなまちこの顔。 


「まち…」 


俺が言い終わる前にまちこがちぅっと可愛らしい音を立てて唇にキスをする。


「せんせ、かわい」

「ッヅ?!」


そう言って俺の肩に手を置いたまちこが何度も何度も俺の頬やこめかみ、唇にキスをする。


「せんせ、すきよ」

「…っ俺もすきだ」


そうまちこに伝え、ちゅっちゅと可愛くキスをする彼女を捕まえると俺は彼女に深く口つけた。








次の日、すっかり記憶のない彼女に俺は呆れ返った…


頼むから酒は飲んでも飲まれるなよ…









おしまい!

いや続けるかな…続けたとしたらガチのセンシティブになりそう…

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