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蘇芳視点
風鈴に入ってから、少しだけ毎日が騒がしくなった。
今日もそうだ。
桜「蘇芳、楡井ちょっと付き合ってくんない?」
楡井「もちろんっす!!」
蘇枋「いいよ。どこ行くの?」
桜「商店街」
蘇枋「ふふ、ずいぶん平和な用事だね」
そんな他愛のない会話をしながら、3人で街を歩く。
特別なことなんて何もない。
――そのはずだった。
桜「……あ?」
前方から、数十人の男が歩いてくる。
こちらを見るなり、嫌な笑みを浮かべた。
mob「おい。風鈴の奴らじゃねぇか」
蘇枋「面倒なことになりそうだねぇ」
俺は小さく息を吐く。
楡井「どど、どうします?」
蘇枋「まあ、話し合いで済むならそれが一番なんだけどね」
そう言った直後。
男の一人がこちらへ向かってくる。
mob「話し合いなんかする気ねぇよ」
蘇枋「……そう」
俺は傘を握り直す。
蘇枋「じゃあ、仕方ないね」
――数分後。
蘇枋「……弱いなぁ」
最後の一人を片付けて、俺は傘を肩に乗せる。
楡井「2人とも大丈夫っすか?」
桜「あぁ」
蘇枋「平気平気」
いつものように笑う。
楡井「やっぱ2人とも凄いっすね!!あんな人数を一瞬で…」
そのときだった。
楡井「……あれ?」
背後から、何かが弾ける音がした。
振り返る。
建物の一角から、煙が上がっていた。
街の人「火……?」
誰かが呟く。
炎が見えた。
その瞬間――
右目の奥が、強く痛んだ。
蘇枋「…………」
動けない。
目の前の炎が、別の景色に重なる。
赤い。
熱い。
煙で何も見えない。
小さな手を伸ばす。
『……待って』
誰かの背中。
遠ざかっていく。
『お願い……』
――行かないで。
桜「すぉ_!!」
桜「蘇芳!!」
蘇枋「……っ」
声が聞こえた。
目の前の景色が戻ってくる。
楡井「蘇芳さん、大丈夫っすか?」
蘇枋「…………」
数秒、何も言えなかった。
やがて俺は笑う。
蘇枋「……うん」
いつもの笑顔。
「大丈夫だよ」
けれど。
右目を押さえた手だけは、震えていた。
そして誰にも聞こえない声で、
蘇枋「……なんで、今さら……」
そう呟いた。
ここまで見て下さりありがとうございますm(*_ _)m良ければ次の話も見てくださると嬉しいです!!では안녕!!
コメント
1件
蘇芳視点、すごく好きです……😌💗 普段はふわふわしてて強い人なのに、火事のフラッシュバックで手が震えるギャップが切なくて。 「なんで、今さら……」って呟くの、胸に刺さりました。 右目の痛み、過去の記憶──重いけど大事なピースだと思います。続き、気になります🌙🤍
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どっかの誰かさん。
154
ℝ𝕒𝕟
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