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こんにちは!
今回も前回の続きからです!
ではさっそく!どうぞ!
夢主「はぁッ、はぁッ…」
気づけば私は寝ていた。隣に居たはずのリムルが居ない。会議に行ったのだろう。
悪夢を見た。真っ暗で周りはたくさんの人の悲鳴が聞こえる。そして感覚もあって妙にリアルだった。悲鳴が聞こえるたびに私の体が生暖かく、そして服が重たくなっていく。でもどれだけ見渡しても周りは暗い。ただ、そんな夢。
今すぐにでもリムルに会いたい。駆け寄ってリムルの「大丈夫だからな!」って言う声が聞きたい。抱きしめられたい。着替えたはずの服は汗でびしょびしょになっていた。
夢主「うぅぅ…」
涙が溢れてくる。苦しくなる。こうなると私は自分を制御できなくなる。
私が集落を追い出された理由。それはたくさんあるだろう。その1つは天間族は魔法が使えない。そして魔法が効かない。それなのに私は異常な程の魔素を持って生まれた。魔法を使わないと言うことは魔素があまりいらない体と言うことだ。つまり、天間族には魔素を制御する力が乏しい。それでも私は魔素を大量に抱えて産まれてきた。魔素を制御できないとその魔素は周りに漏れ出ていく。漏れ出ていくだけならまだいいのかも知れない。それだけでは無く、パンパンになった魔素を消費するため、自分を制御できなり、『暴走状態』に陥る。
私の場合、一定期間ごとに起こるか、感情が爆発した時に起こる。
今回は後者である。
まぁ…でもここには魔王と天災級がたくさんいるのだから心配要らないだろう。
そう思い私は意識を暗闇へと投げ捨てた。次目覚めるのはいつ頃だろうと考えながら。
「告、個体名夢主の暴走状態を検知しました。」
リムル(は?なんで今…!)
「熱による感情の不安定化が原因だと思われます。」
リムル(状態は?)
「初期状態です。ベルゼビュートでの魔素吸収法をお勧めします。」
リムル(分かった)
ベニマル「これは…」
シュナ「夢主様…?」
ベェルドラ「うぬ」
ディアブロ「なるほど」
リムル「もう分かるな?暴走だ。ベニマル、ベェルドラ、ディアブロ、俺と一緒に来い」
夢主 バッ
おわっ…た…?
暴走状態になったのは覚えてる。その後…その後……?
リムル「スースー」
寝て…る?
リムルが寝てるなんて珍しいこともあるものだ。本来スライムには睡眠は必要ない。でもリムルは元人間だからたまには寝るといって寝たりする。ギィはリムルとは違って寝ないからいつ行っても私の相手をしてくれるけど。
私も本来睡眠は必要ない。でも体調が悪い時は寝ている方が楽なので寝たりする。
夢主「んんんーッ…」
風邪は気づけばどこかへ消えていた。
少し伸びをしてベットから立ち上がる。
リムル ピクッ
リムル「んん…?あぁ、夢主…。おはよう」
夢主「おはようリムル」
リムル「体調はどうだ?」
夢主「大丈夫、風邪も治ったみたい」
リムル「なら良かった」
夢主「今何日目?」
リムル「んー?お前が寝てからか?」
夢主「そう」
リムル「いち…にー……5日目だな」
夢主「5日も?!!」
リムル「風邪引いてたってのもあるんだろ」
夢主「そうかなぁ…」
リムル「さてと、飯は?」
夢主「うーん…要らない」
リムル「風邪治ったんだよな?」
夢主「うん、治ったよ」
リムル「なんか食べないと…」
夢主「いや、耐性とかその辺が戻ってきたから良いかなって…」
リムル「また切れたら嫌だからなんか食べてくれ」
夢主「えぇ…お腹すいてない…」
リムル「はいはい、うどんな」
夢主「え、魔黒米がいい」
リムル「お前暴走したばっかりだろ」
夢主「う」
魔黒米…(名前間違ってるかも)
魔力が回復する米。ある程度の実力がある人が食べると魔素が回復するが、人間や弱い者が食べると死ぬ。
(漫画)
夢主「じゃあフルーツ!」
リムル「林檎?」
夢主「色々!」
リムル「はいはい」
リムル「俺はやることがあるから戻るけどお前は寝とけよ」
夢主「え、私今元気…」
リムル「病み上がりだろ」
夢主「今の私にそんなの関係ないもん!」
リムル「ならせめてラミリスのところだな」
夢主「ラミリス…?あ、素材渡さなきゃ」
リムル「体調が少しでも悪くなったら思念伝達で報告しろよ。俺が行けなくてもディアブロとか誰かに行かせるから」
夢主「はーい!」
バタン