注意!
岩ちゃんが嫌われています。
モブめっちゃ出てきます。
牛若めっちゃ、性格悪いです。
暴力表現あります。
一部過呼吸あります。
岩ちゃん病んでます。
大丈夫な方はスクロール!
俺は岩泉一。青葉城西高校バレー部3年、副主将。
つい最近、烏野にIH予選で勝ったが決勝で白鳥沢に負けた。
バレー部の奴らはいつも通りに見えるがどこか悔しげ。
特に及川。あいつはいままで、こえられない壁に何度もぶつかってきた。いまだにその壁をこえられていない。
だから俺は、あいつを支える。壁をこえさせてやる。
そう決めた。
俺は荷物を片付けていた。隣で聞いた観客の声。
「及川は強いのにな」
「他が弱いからな…青城は…」
「何やってんだろうな…他のやつはw」
『……っ…』
俺は胸が苦しくなる。こんな言葉はこれまでも何回も何回も聞いてきた。そのたびにもっと支えるって決めてきた。
それでも足りない。あいつは…
俺は荷物を背負い、バスに向かっていた。
「岩泉」
後ろからこえられない壁、今さっき負けた相手の声がした。
『牛若っ…』
「お前は弱い」
『…………………っ…………』
「お前は何をしている。お前が昔の行動を間違えなければ今頃及川は笑っていただろう。お前は及川が青葉城西に行くのを止めるべきだった。」
俺は何も言い返せなかった。
「次はこれからのことを考えて行動しろ
及川の為ならば。」
牛若の足音が遠くなっていく。
そうだよな、俺が悪いんだ…俺があいつを止めていれば…俺が…
『っ………ひゅ………ひゅっっ…はっ……………ひぅっ………』
息が苦しい。胸が苦しい。
でも、あいつはもっと苦しいはずだ。
次の日
お昼休み、クラスメイトのやつから声をかけられた。
「ちょっと、ごめん岩泉…放課後言いたいことあるんだけどさ…ちょっと相談なんだけど…」
『あぁ、いいぞ』
「サンキュ!じゃあ、放課後第一体育館倉庫来てくんない?」
『わかった』
及川をなぐさめてやりたかったが、放課後呼び出すくらいだから、大事な相談なんだろう。
部活は終わり及川にも一緒に帰れないことを伝え、俺は約束の第一体育館倉庫に向かった。
そこには俺を呼び出したクラスメイトのやつと男子生徒が2人いた。
『えっと…要件は?あと…誰?』
「要件はね…お前を潰すこと。こいつらはお前を潰すためによんだ奴ら、OK?」
『OKなわけねーだろ…潰すって……何いってんだか知らんが、俺が変なことしたんだったら謝る。』
「謝っただけじゃ気がすまねーよ、俺たちはバレー部に入ろうとしたけど周りに、あんなレベルの高いとこ無理だよお前らには。エースになんかなれねぇよって言われた奴ら。」
「んで、昨日のお前らの試合観たら、あれ、エース弱いじゃん。それで思ったわけよ。あれ、このレベルのエースになれないって俺たち言われたんだって」
「期待してたのにな、よっぽど強いやつなんだって」
『っ…』
「まぁ、俺らも悪いけどなwエースになれないなんてデタラメ信じたんだからwそのエースがこれだよ…」
何も言い返せない。
「あぁ、いらつく。俺らイライラしてるわけよ…」
「だから、ちょっとストレス発散的なw」
ドゥン!『ぐっ』
にぶい音がした。
何秒間かたってから気がついた。蹴りを入れられたんだって。
それからも続く、鈍い音と笑い声、怒鳴り声、俺の声。
この音は俺が毎日聞く音になった。
俺は知っている。
自分のせいなんだと。俺が悪いんだと。殴られることは当然のことなんだと。これでもまだ及川を支えられていないんだと。もっと、
もっともっともっともっともっともっともっともっともっともっと
頑張らなきゃ。
だんだん痛みに体が慣れていく。だんだん体が傷だらけになっていく。だんだん苦しくなる。
「岩ちゃん」
部活終わり、他の奴らは帰り及川と二人で部室にいた。
今日はあいつらは用事があるようで呼び出しはない。
俺が着替えているときだった。
『あ?何だ?』
「岩ちゃん、いつも何してるの。放課後。」
『っ』
「どうみても、その傷と痣おかしいよね。ほんと何してんの。それ、自分でやったわけないよね。背中になんか平手打ちのあとなんて自分一人でできないもん。だれやられたの。岩ちゃん、ちゃんと教えて」
バン!
「岩ちゃんっ!」
俺は全速力で家まで逃げた。
これから、どうするかな…
一週間後
あれから及川はいつも通り接してくるし、何事も変わりない。
今日は呼び出しがある。昨日は倉庫に夜閉じ込められて大変だったから正直、体は疲れている。そんなときに限って両親は海外旅行っていう。鈍感な親だな…とは思うがもちろん心配されないだけ良い。
放課後、今日の約束の場所の屋上へ向かった。
いつも通りあいつらがいる。今日は鉄バット持ちか…痛いな…
「なぁ、お前はこのまま屋上から落ちちゃえば?その方が楽じゃない?」
俺は思った。それはいい案だと。今、親は日本にいない。気づかれないじゃないか。
なんて馬鹿なんだ。最初からそうすれば良かったじゃないか。
『あぁ、そうだな。』
案外怖くない。これで、あいつのこと支えられるな。と微笑ましくも思った。そんな時、
バタン!
「岩ちゃん!」
あいつの声がした。あいつはお構い無しにまわりにいた、俺を殴っていた相手を黙らせていった。あいつらは、怖くなったのか逃げていった。
そして、俺とあいつ二人だけの屋上。
自分の目の前に来た、小さい頃から見ている奴は俺を優しく抱きしめた。そして言った。
「ごめんね。岩ちゃん。ありがとう。岩ちゃん」
すごく優しい声だった。
俺はその一言でものすごく安心した。安心して涙も出てきた。
「これからはお互い支え合おうね。岩ちゃん。」
ごめんね。徹。ありがとう。徹。
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