朝食を食べ、もうすぐここを出るはずなのだが…
「おい待てウパパロン!!ってヒナちゃん!?なに?みんなして」
そう、こいつら私の手を引っ張りながら全速力で泳いでいる。しかもすごく器用に泳ぐものだからついて行くこっちはもう流されるだけでいいのでは?と思い始めた。
「めめさん、目隠しをするのだ!!」
「いや!!水の中!!流石に怖い!!って聞いてる!?」
みぞれもんに無理矢理目隠しをつけられた。
「では、めめさん目隠しをとってください。」
iemonさんの言葉を合図に目隠しをとった。すると…
「わぁ」
すごく綺麗な都が瞳にうつる。そして自慢げな顔をしているウパさんもうつった。どうやらここは都が一望できる少し外れの崖らしい。近くに陸地も見える。
「師匠!!お礼です!!連れてきてくれたお礼!!と言っても旅をしていろいろ安定したらまたお礼しますけどね!!」
「ありがとうございます!ウパさんが紹介してくれたんですか?」
「正解!!ここにはいろんな思い出があるんだ〜」
あの子かあ
「せっかくきたけど観光がなしになったのでせめてでもの救いですね」
ヒナニキの言葉にその場の全員が頷く。
「せっかくですしあそこの陸地から出発します?ああ、荷物はもう持ってますよ」
iemonさんがいつのまにか必要な物をまとめて魔法で持ってくれたらしい。
「そうですね、じゃあ行きましょう」
「ちなみにあそこはどの地域ですか?」
「あーえーと、ほむら祭りってしってます?」
ほむら祭り…確か火の神様を崇めている地域、火の村で行われる伝統行事か。あそこはこの祭りを観光として売り出して発展したんだっけ。
「あーはい、知ってますよ。」
「その開催地です」
「え?」
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