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私は職員さんに、児童相談所に送られた。しばらくはここで過ごすらしい。施設に入るといきなり男の子数人に話しかけられた。
陵 「なぁ!お前誰だ?新入りか?俺、陵ってんだ!これからよろしくな!そして、俺の言うことには従えよ。分かったな?」
陵の仲間 「従わなかったらどうなるか分かるな?」
「あ…はい。」
高圧的な男の子だ。こんな子がいる中やっていけるのだろうか。どうやら、次は運動の時間のようで、先生から着替えの指示が出たと同時に、私は体操服をもらった。
先生 「本日は跳び箱をやっていきます。3~7段まで用意しましたので、自分が飛べそうなところから挑戦してみてください。では、初め!!」
私は運動に自信がないので、無理せず4段からとぼうとしたら、あの男の子がやってきた。
陵 「えー?お前4段も跳べないのー?運動音痴さん♪俺は6段跳んでるから一緒に来いよ」
「わ、分かった、、あとで行くから、練習させてほしいな」
陵 「今来いよ。俺の言うことには従えって言ったよな?従わなかったらどうなるか分かってんの?」
「……」
私は彼の圧の強さに耐えられず、6段に行くことになってしまった。こんなことをしてる彼を職員さんはなぜか叱らない。というかほぼ放置プレイになってる。
私は彼の勢いのまま6段を跳ばされたが、やはり跳べず、跳び箱に激突してしまった。
「痛……」
陵 「まじで飛べないんじゃんダッサーwもっと頑張れよw」
陵の仲間 「そうだぞw俺達を超えてみせろよw」
「…っ!」
私は、辛くて走って4段のところに逃げてしまった。
陵 「あ、おい待てよ!!逃げんな弱虫!」
先生 「陵さん、怜さんの好きな所に行かせてあげてください。高さを強制するものではないです。」
すかさず先生がフォローに入ってくれたが、明らかにやる気がなかった。そのまま何事もなく、跳び箱の時間が終わった。
少し休憩したら、次は学習の時間らしい。各自のレベルに合わせたプリントがあるのだ。私も、プリントをもらって黙々と解き進めた。
プリントが終わって、先生に採点してもらい終わったら自由時間らしく、ちょくちょく遊んでる人もいる。
そしてしばらく経ち、ほとんどの人がプリントを終えて遊んでいる中、ひとり苦戦している子が居た。私は心ながらに応援していたが、彼らはそうじゃなかった。
陵「まだ解いてるのかよあいつw」
陵の仲間 「しかもあいつ、あの年で九九とかやってるらしいぜw」
陵 「まじかよ馬鹿じゃんw」
「…」
彼らは頑張ってる子を馬鹿にしていた。本人には届かないような声で言っているとはいえ、私は傷ついた。そして、そんな彼らにひと言言ってみた