テラーノベル
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翔太と連絡がつかなくなって24時間が経つ。気を紛らわせようと取り掛かった翔太の荷物の整理も既に終わった。
翔太の携帯から送られて来た康二からの意味深なメッセージが頭から離れない。頭を左右に振りかぶって邪念を払いのける〝本人に聞くまで何も真実はわからない〟頰を両手でバチンと叩き、二人で続きを書こうと新たに買った真っ白なままのノートを眺めていた。
インターホンが鳴り慌ててモニターを覗くと愛しい人の姿がそこにあって、慌てて部屋を飛び出しエントランスへ駆けて行った。目の前にいきなり現れた俺に翔太は涙を流して膝から崩れ落ちた。
亮平💚『翔太!大丈夫?立てる?』
翔太💙『リョウ…』
亮平💚『話は中でいいね?ほら立って』
手を繋いでエレベーターに乗り来た道を戻る。翔太から佐久間の香水の香りがする。胸がざわつき冷静でいられる自信がない。
心の中に蠢く〝嫉妬心〟がドクドク溢れ出てくるのを感じる。玄関扉の前で胸に手を充て落ち着かせる。〝フッ〟吐息を吐き扉を開け翔太を中に入れた。翔太は玄関に立ったままだった。
亮平💚『早く上がりなさい』
まぁ優しく話せそうにはない。おずおずと足取り重くリビングまで歩いてきた翔太をソファーに座らせ目の前に温かいコーヒーを出した。隣に座るとソファーが沈み込み翔太は少し身体をよろけさせた。
亮平💚『話せる?』
相当泣いたのか目は腫れ、充血して鼻は赤く擦れている。また泣いてる…話次第では翔太に優しくする事は出来ない。俺は触れる事なく隣でただただ泣き続ける翔太を見守った。
翔太💙『リョウ…別れたくない』
亮平💚『別れるだなんて言ってないでしょ』
翔太💙『きっと嫌いになる…』
〝言ってみなきゃ分からないでしょ〟泣きたいのはこっちの方だ。目を閉じて翔太の次の言葉を待った〝康二と寝たみたい…覚えてなくて〟静かに目を開ける。翔太は頭を抱えている。
詳細を聞いて絶句する。二人きりで会うことになったのは俺の不注意でもあるだろう。あの時康二に会っていれば防げたかもしれない…翔太に好意を持っていることに気付いていながら放っておいた。俺も正直に康二から連絡が来ていたことを告げた。
亮平💚『ごめんね俺も注意が足りなかった…そこまで康二がするとは正直想像出来ていなかった』
翔太💙『亮平が謝らないでよ!俺が全部悪い。俺が悪いんだ…俺と一緒にいると亮平が幸せになれない…』
〝そんな事ないよ〟って言ってあげられない自分がいる〝愛してるよ〟〝平気だから〟翔太を慰めるどの言葉も今は喉の奥に詰まって出て来ない。それくらいにはショックを受けている。
亮平💚『シャワー浴びておいでお昼まだでしょ?何か食べよう』
気の利いた言葉が出て来ない。翔太に触れ慰める事も出来ず距離を取ってしまう。 翔太はゆっくりと立ち上がるとフラフラと脱衣場へ消えて行った。
暫く何もする気になれず、 テーブルに残る一口も飲んでいないコーヒーを眺めていた。
翔太が傷ついていることも、自分を責めている事も反省している事も伝わってくる。俺から逃げたい気持ちがあった事も理解できた。でも頼るべきは俺だろう?佐久間じゃ決してないはずだ。
一時間程経つが翔太はまだお風呂に行ったきりだった。出前をアプリで注文すると
康二にメールを送った。〝明日話がある時間空けといて〟
インターホンが鳴り出前が来たのだと分かった。出前を受け取りテーブルに置き、時計に目をやると既にニ時間が経過していた。
いくら何でも長くないか?
お風呂場に向かうとシャワーの流れる音がした。
亮平💚『翔太?大丈夫?』
啜り泣く声が聞こえてくる〝開けるよ?いいね?〟
扉を開けると翔太は洗い場に座り込んでずっとタオルで身体を擦っている。鎖骨付近を執拗に擦ったのだろう真っ赤に腫れて血が滲んでいる。
亮平💚『何してるの!やめなさい』
翔太は漸く俺が視界に入って、ボーッと見つめると〝綺麗になった?まだ汚い…〟そう言ってずっと身体を擦っている。
亮平💚『やめろって言ってるだろ』
タオルを取り上げ、シャワーを止めてバスタオルに包むと背中を摩った。カタカタと震えてる〝冷たい…〟そのまま抱き抱えてベットに運び横に寝かせた。
亮平💚『バカじゃないの何で水浴びてるの!風邪引くでしょ!』
翔太💙『あれ?水だった…どうりで寒いわけだ』
全身をバスタオルの上から摩っていく。唇は真っ青だ。翔太の事受け止めてあげないで何が恋人だ。俺しか許してあげる人はいないのに…翔太の体を起こすと抱きついて身体を温めた。
亮平💚『ごめんね翔太もう大丈夫だから不安にさせてごめん』
翔太は〝どうして謝るの?…悪いのは全部俺なのに〟そう言って赤く腫れ上がった鎖骨に爪を立てている。〝ねぇさっきから何してるの? 〟抵抗するように隠す鎖骨を覗き込むと薄らと奥にキスマークのような跡が両方に付けられていた。
所有物を取り合うように付けられたキスマークを必死で消そうとしてたのか…
翔太の頭を撫でた〝おいで辛かったね〟翔太は胸に飛び込んでいいものか悩んむように手を前で組んでモジモジとしている。
腕を取って引き寄せると〝怒るよ?俺にだけは我儘になって佐久間の胸でなんか泣くなよ〟翔太はハッとした顔をして俯くと軽く俺の胸を押して離れた。
翔太💙『ごめんやっぱり帰る…』
亮平💚『どこに?佐久間のとこ?康二のとこ?ここが翔太の帰る場所でしょ?』
翔太💙『遠くに…どこか遠くに行く。亮平を不幸にするから俺がいたら…亮平の心が泣いてる』
亮平💚『馬鹿…ふたりで分けるんだよ?大丈夫だから俺から離れたら許さないから』
翔太は子供みたいにワンワン泣いている。俺のシャツの裾を遠慮がちに掴んでいる。〝馬鹿馬鹿言うなよぉ〟少しは元気になったみたいでバスタオルに包まれたままクローゼットから洋服を持ってくると〝んっ〟と言って手渡してきた。
亮平💚『なぁに?』
翔太💙『着替えさせて』
亮平💚『まぁ甘えん坊さんだこと。報酬は頂けるのかな?』
翔太はモジモジしながら俺の腕を取ると手の甲に優しくキスをした〝これだけ?これじゃぁシャツ一枚分だよ?〟そう言ってシャツを上からすっぽり着せる。翔太は下唇を噛むと俺の肩に手を充てておでこにキスをした〝どんだけ焦らすのよ?〟そう言いながらパンツを履かせると翔太はまた頰を濡らしている〝何で泣くのよ〟頰を撫でると翔太は俺の指に自分の指を絡めてきた。
翔太💙『エッチしたらダメ?俺とエッチ嫌?』
亮平💚『はぁ…全く』
翔太の手をそのまま俺のモノにズボン越しに触らせる。布を持ち上げる熱塊が翔太を欲して主張している。
亮平💚『これでも嫌そう?』
翔太の視界に入り、目を捉えて離さない。青黒く光る翔太の瞳に俺が写っている。
亮平💚『笑顔の翔太が見たい翔太の瞳にも俺の笑ってる姿が写っているとイイな』
翔太💙『何で泣かせることばかり言うの////何でそんなに優しいんだよ…もっと怒ってよ…』
翔太side
怒られた方がまだマシだ。亮平は鋭い目つきで俺を見ると〝 心配しなくても二度目はないからね?分かった翔太?〟やっぱりこっちの方が怖い…小刻みに頷くと〝分かればいいよ〟その笑顔すら怖かった。
亮平💚『エッチしたいなら自分で解して?そしたら挿れてあげる』
意地悪く微笑む亮平はベットの上に胡座をかくと、瞬きせずに俺を見つめている。
亮平はお仕置きのつもりなんだろうけど、俺にしてみたらやり慣れた事だった。
屈辱的なこの行為は既に佐久間で経験済み。また同じ…皆んな俺を虐めたがる。
亮平が着せてくれた服を脱ぎ四つん這いになって指に唾液を絡めると後孔を弄る。涙がシーツを濡らす。一人で生きた方がマシだとすら思える屈辱をなぜ皆んなさせたがるのか俺には理解できない。
そこまでして挿れて欲しい?身体だけ求められる〝愛〟なんて偽りだろう。俺は本当に愛されたいだけなのに〝愛〟はいつだって俺の横を素通りして行く。それもこれも自分のせいだからどうしようもない。亮平だけは違うと思っていたのに…また辛い日々が始まるんだろか…
〝好きの向こう側って知ってる?〟いつかのアイツの問いに答えがまだ見つけられないでいる。
亮平は泣いてる俺に気付き慌てて近寄ると〝ごめんね翔太。嫌だったね…俺嫉妬しちゃって…〟
翔太💙『いいんだ…俺が全部悪いんだからうぅう゛』
亮平💚『本当にごめん泣かないで?』
翔太💙『リョウ…すごく嫌だった…』
亮平は、何度も俺に謝ると〝嫌だって教えてくれてありがとう〟と言った。
〝嫌われたくない〟〝一人になりたくない〟そう思うと人は自分の感情を〝偽る〟平気なフリして繕いいつしか心が腐っていく。亮平は皆んなとは違った。自分の非を素直に認め謝ることができる人だ。俺もそんな亮平に素直になれた。
後ろから抱き竦めた亮平は濡れる頰を拭き取るように涙を舐めとっていった。
首筋に舌を這わした亮平は〝綺麗にしてあげる〟そう言って俺を横に寝かせると上から跨り鎖骨の傷を舐めた。痛みに身じろぐと〝こんなの放っておけばすぐ消えちゃうのに馬鹿ね〟そう言ってずっと傷を舐めている。胸の前で拳を作って痛みに耐えた〝亮平に見せたくなかった〟溢れ出る涙を亮平は丁寧に拭っいく。優しく握り拳に手を添えると〝上からいくらでも上書きしたのに!愛している人以外のキスマークなんてなんの意味もない〟
翔太💙『リョウ痛い…』
亮平💚『そうだよ痛いよ!でもちゃんと覚えておきなさい!こんな事したら身も心も痛い。翔太だけじゃない俺だって悲しくて、心が痛い』
いつの間にか亮平も泣いてる。手を伸ばし亮平の頰を伝う涙を拭うと愛おしそうに掴んだ俺の手を頬擦りした。
亮平💚『大好き翔太』
亮平はシャツを脱ぐと胸の先端を口に含んで舌で転がしている。
亮平 side
色白で小柄な体が小さく震える。
翔太の中心で小さくなっているそれをやんわりと握り込んだ。緩く刺激を与えると、そこは段々と熱を持って硬くなってくる。指を動かすたびに翔太の喉から喘ぎが漏れた。
亮平💚『すぐに硬くなったね』
翔太の花茎はすっかり勃ち上がり、やがて先端から透明な液体を零し始めた。胸につくほど膝を折り曲げ、翔太の秘所を露にする。
ひくひくと震える蕾に、とろりとしたローションを塗りつけた。
翔太💙『いつ見ても翔太のココは可愛いね』
そう言いながら、隘路に指を挿入する。
翔太💙『んんっ、あっ、りょ、亮平⋯⋯』
俺はお構いなしに挿れた指を動かした。ローションが絡みつき、くちゅくちゅといやらしい音が響く。
指の数を増やし、しっかりと入り口を解していく。
少し汗ばんだ滑らかな肌はすっかり上気して火照っていた。
胸の突起はつんと立ち上がったまま時折指で摘むと敏感に反応し可愛らしく吐息を漏らした。
亮平💚『バックでしたい翔太は?』
翔太は少し寂しそうな顔をして〝顔が見えないのヤダ…後ろが気持ちイイの?亮平が好きならそれでいいよ? 〟そう言って翔太は四つん這いになると
翔太💙『どうぞ亮平キテ?』
亮平💚『やっぱりイキ顔見たいから最初は俺の指でイッテ見せて』
翔太の太腿挟むように俺の体を差し入れるとローションをつけた指を再び隘路に侵入させる。翔太は快感に堪らず腕を折り曲げ突っ伏すと前屈みに崩れる。お尻を撫で持ち上げ指を出し入れするとグチョグチョと音を立てヒクツクそこは俺の指を美味しそうに咥えている。シーツを掴み拳に力を入れ快感に悶える。内壁を擦るように指を捩るとお尻を突き出し腰を揺らした。
翔太💙『ンアッ///あっあっ…リョウ///気持ちイイ…怖いなんか変なのクル…はぁっハアッあん、気持ちイイよぉリョウ…』
亮平💚『イイよイッテ///可愛いね翔太すごく可愛い。もっと腰振って上手だね///』
鈴口を濡らす透明な液体を優しく手のひらで擦ると一層硬くなった屹立からはと目処なく白濁が溢れ出た〝上手にイケたね。もっと気持ち良くしてあげる〟後ろに周り込み自分の熱茎を隘路に侵入させると翔太の花茎を掴んだまま腰を奥深くまで打ちつけた。片腕を引き後ろを向かせると〝翔太俺が見える?平気?〟
翔太💙『ンア//リョウ…奥までキテる…激しぃ///気持ちイイ』
亮平💚『そんなに締め付けないで//あぁん気持ちイイ…やばいすぐイッちゃう///』
翔太💙『イイよリョウ///一緒にイッて…ずっと繋がってたい…』
腰を掴んでゆっくりと数回強く打ちつける。そのたびに翔太は目を瞬かせ天を仰ぐと白磁の肌をピンク色に染め大きな声で鳴いた。
翔太💙『ンンンンッあっああぁ!』
白濁がお尻から流れると、枕を抱えてベットにうつ伏せに沈んだ。 お尻を撫でて頬にキスをすると、翔太はパタッとひっくり返って腕を伸ばすと〝いっぱいキスして〟そう言って俺の後頭部に回した手で引き寄せると唇を皮切りに全身にキスを降らせた。
身を捩りくすぐったそうに、恥ずかしそうにする姿が堪らなく可愛い。
亮平💚『全方向可愛い////』
翔太💙『ふふっ何それ?』
手を繋いでベットに沈む。
今は何も考えたくない。康二の事も佐久間の事も。ただ目の前の可愛いく愛おしい翔太を離したくない。愛する人の身体にたくさんの赤い印を残した。〝俺のモノだ〟と主張するようにつけられた印は翔太の身体をより一層イヤらしくした。
翔太💙『ふふっ///どうせすぐ消えるって自分で言ったろ?』
亮平💚『バカね///彼氏の特権だよ♡消えてもまた付けれるんだから////』
〝俺のモノ〟翔太は俺の愛する人だ。俺が翔太を守る誰にも渡さない。
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二度目はないからねかぁ……亮平💚クンの愛情と忍耐が試されますねぇ😣しょっぴー💙の嫌がることしちゃうし。しばらく平和が訪れますように。今のままだとさっくん🩷にとられちゃいそう。