この作品はいかがでしたか?
154
この作品はいかがでしたか?
154
🖤サイド
🖤「えっと、ここが俺の家です。」
🖤「ちょっと色々あって一人暮らししてます。」
🖤「部屋も余ってるんで、気にしないで。」
人を家にあげたことなんてほとんどないし、
ましてや好きな人。
緊張と混乱で思わず敬語になってしまう。
💚「…。」
🖤「どうしよ。とりあえず宮舘先輩に連絡しとく?」
何があったのか聞けないだろうし。
つらそうだから阿部くんの口からは聞きたくない。
💚「…うん。」
宮舘先輩たちなら何か分かるかもしれないし。
❤️サイド
亮平の家から怒鳴り声が聞こえてきた。
それもしばらく何回も。
さっきから聞こえてこないけれど。
もしかしたらやばいかもしれない。
💙「涼太!亮平が!」
翔太も慌てた様子でうちに来た。
💙「こうなったらもう亮平のとこ凸るしかないだろっ!」
❤️「うん。」
そうしようと思った時。
ピコンッ
目黒くんからLINEが来た。
🖤『阿部くん保護したんですけど。』
それは思いもよらないメッセージだった。
💙「これって、目黒の家に亮平がいるってことだよな。」
❤️「たぶん…。」
それだったら怒鳴り声がさっきから途絶えているのも辻褄が合う。
僕たちは目黒くんの家に走り出した。
🖤サイド
LINEを入れてから十数分。
ピンポーン
🖤「はーい。」
💙「亮平いる⁉︎はぁはぁ…。」
🖤「いますけど…。大丈夫ですか?」
俺がメッセージを入れてからすぐ走ってきたようですごく息切れていた。
❤️「はぁはぁ…。で、どういう状況?」
🖤「帰りに会って、しばらく泊めてほしいって。」
🖤「詳しい説明は中でいいですか?」
❤️「じゃあお邪魔します。」
💙「亮平っ!」
💚「あ…。涼太、翔太…。」
❤️「大丈夫?」
💙「何された?」
💚「えっと、それは…。」
なんか、俺いちゃいけない雰囲気な気がする。
🖤「あ、俺外出ましょうか?」
❤️「いや、別に良いよ。これからの話は目黒くんも知ってた方がいいと思うし。」
💙「ほら、亮平。言わないと泊めてもらえないよ?」
💚「えっ…と。」
阿部くんの声が震えてる。
❤️「大丈夫、大丈夫だから。」
💚「…お母さんに、叩かれた。」
💙「…それだけ?」
💚「えっとあの、そ…の。」
💚「…首、締められた。」
💙「…っ!」
俺は全てを悟った。
阿部くんは虐待されてる。
俺には分からない痛みで苦しんでる。
💚「…でもね!僕言ったから!やめてって…。」
阿部くんは泣いてた。
僕には想像のできないこと。
❤️「…そっか。よく逃げてきたじゃん。」
💚「…うぅっ。」
💙「大丈夫、大丈夫。」
俺はどうしたらいいのか分からなくて
その場に立ち尽くしていた。
コメント
3件
続き待ってます