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sn視点
「ぁ、ひ…っ」
ぺいんとさんに首筋を噛まれながらびくびくと肩を揺らすトラゾーさん。
「トラゾー、声我慢すんなって言ってんじゃん」
「ゃ、やだ…ッ」
「なんで」
彼の弱いところを触りながらぺいんとさんは意地悪く聞いている。
「、っぅ…!」
「答えねぇともっと意地悪するぞー」
「んァ…ッ⁈」
トラゾーさんが1番反応を示したところを執拗に触るっているのをじっと僕たちは見ている。
「もぅ、や…やだぁ…っ、見んな、よぉ…」
「恥ずかしい?」
「ぅう…くろのあさんのどえす…」
「好きな子って大切にもしたいけど、イジワルしたいじゃんね」
「まぁ、いろんなカオ見たいですからねぇ」
「しにがみさんも、いじわるだ…っ」
きゅっ、とソコを触られたトラゾーさんの体が大きく跳ねた。
「ひぁ…っ!」
思った以上に高い声が出たことにびっくりしたトラゾーさんは唇を噛んだ。
「ぅ、う…」
「それ逆効果だって、トラゾーお前ホンット俺ら煽んのうますぎ」
ぺいんとさんはふにふにと唇を触って口の中に指を突っ込んだ。
「ぁうッ⁈」
「どーせ、俺のこんな声なんて気持ち悪いだろーとか思ってんだろ」
舌を触ったり上顎を撫でているのか、神経の集中しているところを触られてトラゾーさんはびくびくと小刻みに震えている。
「気持ち悪いなんてありえねぇって。寧ろヤバすぎ、お前の声って」
「は、ぁ…?」
「なんつーか、エロい」
「なっ…⁈」
ぺいんとさんとトラゾーさんって同い年だから、僕やクロノアさんとの接し方に差がある。
言葉遣いだったり、とか。
正直、羨ましいなと思う。
真面目で礼儀正しいってことなんだけど。
「ば、ばかじゃねーの…⁈」
「いーや、バカじゃないね。しにがみくんもトラゾーの声エロいと思わね?」
「はい、すごくエロいと思います」
「しにがみさんまで…!」
恥ずかしさやら気持ちよさやらで既に真っ赤になってるのに、更に顔を赤くするトラゾーさん。
その困った顔もとてもエロい。
「ほら、」
「うぅ…」
綺麗な筋肉のつき方してる。
男の人なら羨ましい体型だと思う。
けど腰付きが思うよりも細いから、やっぱり存在自体がエロい。
「可愛いもエロいも意のままにして、トラゾーは罪深いな」
「んなの、知らないぃ…」
弱いとこを触られ続けて力の入らないトラゾーさんは後ろに座るぺいんとさんを肩越しに睨んでいた。
彼を煽ってるとも知らず。
「うーん…お前はどうしてさっきから俺には反抗的なんだよ」
「お前の、触り方が、…やらしいからだ…っ」
「クロノアさんだってしにがみくんだってそうじゃんか」
「なんか、ぺいんとのは、ゃだ…」
要は恥ずかしいんだろうな。
いや、年下の僕にされてる方が恥ずかしいだろ。
やっぱりどこかズレてる。
そんなとこも可愛いけれど。
「もー、文句ばっか。俺、多分この中で1番優しいよ」
「まぁ、それは言えてるかもしれないですね」
「えぇ、心外だなぁ。俺だって優しくするよ?ドロドロに甘やかして、俺だけのことしか考えられないくらいには優しくてあげるんだけど」
「「いや、怖っ」」
「クロノアさん、ドS説濃厚だわ」
「クロノアさん、……」
トラゾーさんがクロノアさんに若干引いていた。
そりゃ、こいつの想像するクロノアさんは優しくて頼れる天然リーダーのイメージだろうから。
いや現にそうではあるけど。
「トラゾーは今は俺のことだけ考えてろよ」
「うぁっ」
「はい、力抜いてー」
「ぁ、う…んぐ…っ」
苦しいのか眉間に皺を寄せている。
「ほら、…もうちょっと…ッ」
「ひっ、ぁ…ッぅう!」
全てはいりきったようで、トラゾーさんもぺいんとさんもお互いに息を整えている。
「は、っ…ん…!」
「トラゾー…」
ふと下腹部に手を添えるトラゾーさんは幸せそうに笑った。
「「!!」」
「しあわせ」
その言葉を聞いたぺいんとさんはトラゾーさんの顔を覗き込んで、嬉しそうな顔をしてぎゅっと抱きしめた。
「俺も幸せ」
こういうのを不可侵領域というのだろう。
なんていうか、百合?
「ぺいんと、だいすき」
ふわふわした幼い口調で、無邪気に笑うトラゾーさんはめちゃくちゃ可愛いかった。
「ッッ〜!お前のそういうとこ…!」
「ぁう…っ⁈」
「もうホンット、!」
「ひぐ、ぁ、や…まっ…はげし、ぃい…ッ」
綺麗な緑の瞳は潤んでいて、とめどなく涙が溢れ出ている。
「ぺ、ぺいんと…っ、ゃら…だめ…!」
「やめない…!」
ぎゅうっと離すまいと抱きしめるぺいんとさんと、いやいやするトラゾーさん。
「た、たすけ…しんじゃう…っ」
と手を伸ばしてきた手をそっと握る。
「大丈夫ですよ、トラゾーさん」
優しく声をかけると、少し力が抜けたようできゅっと握り返してきた。
「しにがみさん、…すきです…」
安心しきった顔でふわりと笑った。
「……わぉ、」
この人は絶対に守らなきゃ。
守りたいこの笑顔。
「僕もトラゾーさん好きですよ」
嬉しげにへにゃりと笑うその顔は心臓に悪い。
この人は本当に人タラシだ。
無自覚な天然タラシだ。
だからこそタチが悪い。
「ちょい、今は俺とシてんだから、余所見厳禁!」
僕たちのやりとりが気に入らなかったぺいんとさんが声を出した。
「ん、ぁあ…!」
がぶりと肩を噛まれたトラゾーさんはぎゅっと僕の手を握った。
「しにがみくんも、あと!」
「えー…僕、手を握っただけなのに…」
名残惜しいけど手を離すと、置いてかれた子供みたいな目でトラゾーさんに見つめられた。
罪悪感に半端じゃないくらい襲われる。
「トラゾー、俺が手ぇ握ってやるから」
「ん…っ」
ぎゅっと手を握られて安心した顔をする。
「(幼女だ。もうこの人、幼女で決定だ)」
「ぺいんと、ぺいんと…っ」
「トラゾー、トラゾー…」
「、ぁ…ぅ…く、んン…!」
ぎゅうっと体を丸めるようにして、トラゾーさんがイッた。
と同時にぺいんとさんもトラゾーさんを抱きしめながらイッた。
「は、…ぁ…っ、んぅ…ッ」
「トラゾー、大丈夫か?」
「だいじょぶ…」
身を引いたぺいんとさんに支えられても力の入らないトラゾーさんはぺたりと座り込んだ。
「次、しにがみくんとだけどホントに大丈夫?」
「うん…、おれのやな、ッ…おもい、けしてくれるんでしょ…?」
「それでトラゾーさんが嫌になったら意味ないじゃないですか」
きゅっとさっきみたいに手を握られる。
「しにがみさん、たちで、そんなことおもうこと、ないです…ぜったいに…っ」
「っっ〜…もう、あんたって人は本当にタラシなんですから!」
「?」
握られた手を握り返すと嬉しそうに笑うこの人を抱きしめた。