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非常階段の扉を開けると、冷たい空気が二人を包み込んだ。

誰もいない、ひっそりとした空間。


壁に、何かが書かれていることに蓮が気づいた。

それは、油性ペンで書かれた、古い文字だった。


「…これ、俺の字…?」


そこには、蓮の字で、こう書かれていた。


『奨くん、ごめんね。俺のわがままで、この未来を選んでしまって』


二人は、混乱した。

未来の奨が、蓮を守るために過去に戻ったのではなかったのか?

なぜ、蓮が「この未来を選んでしまった」と書いているのか?


さらに読み進めると、そこには、未来の蓮が奨に宛てた、もう一つのメッセージが書かれていた。


『俺たちの関係が、グループを壊してしまった。奨くんは、リーダーとして、皆を守ろうとしてくれたのに。俺は、奨くんとの愛に固執して、周りが見えなくなってしまってた。だから…奨くんの夢を守るために、俺は、タイムスリップの力を使った。君を過去に戻して、未来を変えようとしたんだ』


奨は、息をのんだ。

タイムスリップの原因は、奨の意思ではなかった。

未来の蓮が、愛する奨と、JO1を守るために、自らの命を削るような思いで、奨を過去に送り込んだのだ。


蓮は、壁に書かれたメッセージを読み終えると、膝から崩れ落ちた。

「俺が…未来の俺が、奨くんを…」


奨は、蓮を強く抱きしめた。

「違う。これは、蓮が俺を守ってくれたんだ。俺たちの愛が、グループを壊す原因じゃなくて、未来を変える力になったんだよ」


二人の愛は、もはや二人の関係だけではなかった。

それは、未来の蓮が、愛する奨とJO1のために、全てを犠牲にしてまで守ろうとした、かけがえのないものだった。


そして、二人は気づいた。

タイムスリップの鍵は、もう未来の奨が持っているのではない。

それは、この非常階段に書かれた、未来の蓮の愛のメッセージだったのだ。

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