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廉side

次の日。

土曜日で学校も休みだから朝から二人で会うことにした。

初デートや!!楽しいみなぁ!


朝9時ごろ。

支度を秒で終わらせた俺はゲームやお菓子を持って二軒隣の岸さんの家に直行。

ニヤニヤが止まらないいい!

そう思いながらインターホンをポチっと押す。

ピンポーン

するとすぐに

ガチャッ

「廉!おはよー!いらっしゃい!」

「きっさぁん!」

ぎゅーっ

岸さんが可愛くってついハグしてしまった。

はああ。落ち着くぅ。

「ほら早くゲームしよーぜ!」

岸さんも俺に会えてめっちゃ嬉しそう。

「ええよ〜!」


数分後

バシャッ

[You Win‼︎]

「俺の勝ち〜!」

ゲーム第二回戦。

今回も俺が勝った。

これで二連勝〜!ちらっと岸さんを見ると「くっそおおおおおお!」と嘆いている。

悔しがってるその顔、大好きやで。

「きっさん。」

ちゅっ

「!?」

岸さんが可愛すぎてキスしちゃった〜アハハ、エヘヘ。

岸さんが可愛いのが悪いねんっ!!

「れ、廉……?」

「ん?」

岸さん、恥ずかしいんかなぁ?ここ、二人しかおらんのにwっていうかお腹すいたなぁ。

時計を見ると十二時を少し過ぎたところ。

「岸さん。お昼買いに行かん??」

「おお!いいぜっ!」

さっきのこともあって、ちょっと照れ気味な岸さん。

可愛いなぁ。


近くのコンビニでサンドイッチとサラダを買って俺の家で食べる。

選んだのは二人とも揃ってたまごサンドとツナサラダ。俺は追加でツナマヨおにぎりも買った。俺、おにぎりの具の中でツナマヨが1番好きなんだよね。

二人で横に並んで黙々と食べる。

あまりにも静かすぎるから、なんか話そっかな。

んじゃあ、俺が今一番気になってることを聞いちゃお。

「ねぇ、岸さん。」

「ん?何?」ともぐもぐしながら岸さんが俺の方を見る。

「岸さんはさ、」

「おん。」


「俺にキスしてくれへんの??」


ちょっと甘えた感じで言う。

これはキュンキュンポイントや!(多分)

「え!?」なぜか驚き、サンドイッチを落としかける岸さん。

「だってしてくれへんやん。」

俺は残っていたツナマヨおにぎりを秒で食べ終え、隣でポカンとしている岸さんにキスした。

真っ赤になる岸さん。

「ねーねー」早く、早くと急かす。

流石にやり過ぎ……??ま、いーや。岸さんやもん。

「あ、や、あと五分待って、ご飯食べちゃうから」そう言って岸さんは残ったサンドイッチを口の中に放り込む。

五分とか待てないー。俺、せっかちさんやねん。

「ほらあと一口だから」

早く食べちゃってよー。

「はい、食べ終わったー」

「じゃあ…」

ちゅっ

キスしてと言う前に岸さんにキスされた。

ちゃんとやってくれるやん。

俺はちょっと動揺している岸さんに「なーんや、ちゃんとやってくれるやん。」とニヤリと笑いながら言った。

「え、わざと甘えた感じで言ってたの!?」

ふふ。俺の演技力の高さ、舐めんといて!めっちゃ練習したんねん!……嘘やけど…。

「なんだよーそしたらもうちょっとゆっくり食べれたじゃーん」

気になるの、そこなんか。ま、えーや。

「岸さん、はよ続きやろ!」

「おおう!」

その後四時ぐらいまでゲームをした。


「あ、やばい、課題終わってない!!」第十回戦が終わった時、岸さんが思い出したように言った。

なんで昨日やらんかったんや。

「はよ、終わらせなあかんやん!」

「どーしよ…明日までなんだよな…」

「ほら、今日はここで終わりにして、課題やっちゃいなよ」

課題の方が優先やわ。

「そう…だな、ごめんな、廉!」

「ええて、そんな。」

ほら、頑張ってなと挨拶して俺は岸さんの部屋を出る。

そういえば、俺も途中やったわ。

明日帰ってきてからでも間に合うやーと思ってたから丁度良かったかもな。


その日の夜。

課題を終え、ベッドの上でゴロゴロしながら漫画を読んでいた時、紫耀からグループLINEにメールがきた。


グループLINE

紫耀『初デートどうだった?』

廉 『最高やったで!な?岸さん!』

優太『そうだね!』

もうちょっといい返し方あったやろ〜まあ、いっか。

勇太『なっ…んと…いう…』

あー

廉 『ぐーじはちょっと黙っとって。』

勇太『国民的彼氏である俺が二人の恋が成立する瞬間も見れず、あまつさえその後のサポートすらできないだと……!?』

めっちゃ長文やし、俺の話絶対、聞いとらんやろ!!

海人『ジン、大丈夫??もしかして、精神病…??』

かもな。頭イカれとる。

廉 『そうやな、精神科行った方がええかもしれんな。』

紫耀『あ、いい精神科教えてあげよっか??』

廉 『紫耀、精神科行ったことあるん!?』

じゃないといいとことか言えんよ!?

紫耀『いや、ないけど、ネットでいいとこ探してあげるよ』

紛らわしいわ!!

勇太『いや、俺は大丈夫だ!』

廉 『どこがやねん!』

全然大丈夫じゃないわ!

優太『ちょっとみんな文字打つの早すぎて全然話に入れないんだけど…』

岸さんは実は機械音痴なのです。そういうところが可愛いんやけどな。

海人『機械音痴ー』

あー喧嘩始まるわ。

優太『うるさい!』

『そうやって海人はいっつもいっつも……』

廉 『はいはい、そこまで!』

ここで止めたかないと、エスカレートするねん。

勇太『そうだぞ!LINEで喧嘩は良くないぞ!』

いや、どこでもダメな?

紫耀『そーだそーだー!』

すると。

優太『うわぁあ!』

廉 『岸さん??』

なんかあったん?

優太『やばい、俺、家追い出される!!』

何しとんねん!

海人『まさか、家賃払い忘れた…!?』

いや、岸さんならやりそうやで。

紫耀『え!?それ、大丈夫なの!?』

大丈夫じゃないよ!…うーん

勇太『あちゃー』

優太『そのまさかなんだよー!』

俺の家、入れてあげてもええけど…

紫耀『そんなばなな、僕ばなな』

同褄…になっちゃうか…いや、でも!付き合ってるんやし!

廉 『岸さん』

優太『おん』

廉 『俺の家、くる?』

勇太『お!』

紫耀『え、同褄!?』

海人『いいねー!』

でも、流石に条件付き。

廉 『そのかわり、家賃半分は払ってな??』

これぐらいでしてな、岸さん。

優太『それぐらいやるよ!!ありがとな!』


と、ちょっと落ち着いた感じに見せている俺ですが。内心…


めっちゃめちゃ嬉しいねん!!

岸さんと同褄やて!いちゃいちゃし放題やー!!


と脳内お花畑だったのでした。えへへ。

キンプリの恋愛事情(完結済)

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