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恋 の 戦 。

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恋 の 戦 。

61 - 私の心

♥

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2024年03月01日

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61


「ほい、着いた。」

『はい !』


お泊まり なんてことを考えたら普通にしてられないけど、あんまり不自然だと逆に先生を困らせちゃうから。

あえて、普通に接するの。


「予約してた渡辺でーす」

『渡辺…』

「ん?どーしたよ」

『いやっ!何も』



渡辺 で予約してたことが嬉しかった。



⋯まだ、姫野だけど。



「えっ、なべじゃーん!」

「なぁ、あくまでも客だから」



深澤先生が友達感覚で渡辺先生に話しかけたら、ちょっと不機嫌そうに笑ってそう言った。


「じゃ、ご案内しまーす」



でも、こんな友達いーな とも思っちゃう。


『うわぁ、景色いい。』

「ほんとだなぁ」


「じゃあごゆっくり」


「ここ何回か来たことあんだけど、この部屋が1番いーの。」

『たしかに…綺麗です』


「姫野は、こーゆーとこ来たことない?」

『ないんですよ、親早くに亡くなってるので』



「よかった。」



『えっ?』



「だって、俺が1番なんでしょ。」



『ふふっ』



先生の、一つ一つの言葉がドキドキしちゃう。






温泉に入って、着替えて、ご飯になった。



「はーい、入るよ」

『あ、深澤先生。』

「あれ?なべいないの」

『渡辺先生、お手洗いに』

「え、まだ渡辺先生って呼んでるの!?」

『いや、そりゃあ』


全然、気にしたことなかった。


だって、違和感なんかないんだもん。


渡辺先生 は 渡辺先生。

深澤先生 は 深澤先生。



「そろそろ変えてみたらー?付き合ったんでしょ。」

『えっ、なんでそれを…』

「まぁ、秘密ー 笑」


深澤先生も、渡辺先生と同じような悪魔みたいな笑い方をする。


でも、渡辺先生の方がやっぱ好き。


「なべと話してみなー」

『はぁーい』


とは言っても、

渡辺先生のこと、他の呼び方って⋯


「おぉ、料理きてんじゃん」


深澤先生が居なくなって、1人であれこれ考えてたら渡辺先生が戻ってきた。


「食べるか」

『ですね』


いただきます。



『あの』

「んー?」

『渡辺先生って呼ばれるの、嫌ですか?』

「あー、たしかに。付き合ったもんな」

「そろそろ変えるか」


よかった。

勇気をだして言ってみたら、先生は納得したように頷いてくれた。



「〇〇でいーよなっ?」


『⋯』


「姫野?」


『あっ、すいません』



そんな急に、名前で呼ばないでよ。

不意に、ドキドキしちゃうでしょ。



「で、お前はなんて呼んでくれんの」


え、どーしよう。


『⋯渡辺、さん、』


「ふはっ、なんだそれ」



自分でも、言ってしまってからおかしかった、と思ってしまった。


先生は、〇〇って呼んでくれるのに

私は、渡辺さん って。


「翔太 でいーよ。」

『えっ。それは…』

「あ、嫌だったか」

『そんなことは、ないです』


それでも、まだ翔太 は早すぎる。


『⋯翔太くん』


「え?」


『翔太くん って呼んでいーですか』


「呼ばれたことないなぁ、そんなこと」


『じゃあ、変えます』


「いーよ。翔太くん で」

「〇〇が特別な。」


『⋯はい!』


また、狙ってきたよ。


私の心。

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