幼馴染より上がいい スタート
千冬)あっ!楓夏〜
“そう言いながら彼女は
飼い主に駆け寄る子犬のようにこちらへ走ってくる”
楓夏)千冬!ほら、いこ
千冬)うんっ!
プロローグ
私と千冬が出会ったのは
葉が紅色に染まる秋のお昼だった
“ピーンポーン”
母)はーい!
ガチャ
母)あら!〇〇さん その子は…娘さん?
母の友達)そうなのよ〜突然お邪魔しちゃって悪いわねぇ
母)大丈夫よ!ほらあがって
母)楓夏〜お客さんが来たわよ!
楓夏)誰?
母)母さんの友達と、その人の子供
母の友達)お久しぶり、楓夏ちゃん
楓夏)お久しぶりです…
母の友達の隣には
私と同い年の小学一年生ぐらいの子が立っていた
母の友達)ほら、挨拶して!
千冬)はじめまして!私ね、千冬って言うの!よろしく
彼女はそう言って、ニコッと笑ってみせた
楓夏)えっと…わたし楓夏、よろしく
千冬)じゃあ質問していい?
ぐいぐい来る彼女に対して
会ってすぐは苦手意識を持っていた
楓夏)いいよ、!
千冬)じゃあ、好きな物は?
楓夏)どうぶつ
千冬)わたしも!
千冬)じゃあ嫌いなものは?
楓夏)雨
千冬)なんで?
楓夏)気分がどんよりしちゃうの
千冬)へー!なるほど
母)あの子達、すっかり仲良しねぇ
母の友達)ふふっ千冬ったら、ぐいぐい行っちゃってる
母の友達)千冬〜!あまり楓夏ちゃんを困らせちゃだめよ
千冬)はーい!
それから私達は
よく遊ぶようになった
時には喧嘩もしたけど、すぐ仲直り
夜ふかしして電話もした
色んな事をした
そんな私達は今じゃ中学生
もちろん千冬とは今でも友達
でも、最近は会ってなかった
中学生になる前に勉強をしていたんだ
時々連絡を取り合ってはいたけど
やっぱり少し寂しかった
でも!やっと彼女にあえる
千冬)あっ!楓夏〜
そう言いながら彼女は
飼い主に駆け寄る子犬のようにこちらへ走ってくる
楓夏)千冬!ほら、いこ
千冬)うんっ!
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