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「お気持ち、お察しいたします。本当に辛いですよね。義母(はは)がご迷惑をおかけして申しわけございません」
「いえ、美晴さんが悪いわけでは…」
「先生、これは立派なセクハラです。今後、義母のレッスンの様子を撮影して保存しておいてください」
「あの…でも、こんなことを僕にアドバイスなさって、美晴さんは大丈夫なのですか?」
自分が辛い目に遭っている時なのにこちらの心配をしてくれるなんて、TAKAYAはとても心の優しい男性だと思った。幹雄とは全然違う。だからこそ真面目で、生徒思いで、この現状が辛いのだ。
「はい、問題ありません。私、実は義母からとても辛辣な嫁いびりをされていまして、訴えようと思っているのです」
「そうだったのですか……!」
TAKAYAが目を丸くして驚いた。
「先生、私と一緒に声を上げていただけませんか? TAKAYA先生が協力して下さったら百人力です。先生が撮った証拠を共有させていただきたいのです」
「美晴さんも苦しい思いをされているのですね…」
「こんなことをお願いできるのは、先生しかありません。私も協力するので、先生もこちらに協力頂けないでしょうか?」
「もちろんです。協力し合いましょう!」
美晴はTAKAYAと連絡先を交換した。
本名を聞くと、野島隆也(のじまたかや)だと教えてくれた。今後はメッセージアプリ『Match』で連絡を取り合うことにした。証拠の共有もこのアプリを使えば楽にできる。
互いの利益が合致し、美晴は野島隆也の協力を得られることになった。