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side❤️
リハーサルが終わり、俺たちは控え室に戻ってきた。
💙「はぁ……疲れた」
翔太がソファにどかっと座り込み、頭の後ろで腕を組む。
🧡「今日のリハ、めっちゃハードじゃなかった?」
康二が額の汗を拭いながら笑う。
💛「まぁな。でも、このくらいやらねぇとデビューは見えてこねぇ」
照がタオルを首にかけながら言うと、全員が黙った。
💙「……なぁ、デビューできなかったらどうする?」
翔太の言葉が、静かな部屋に響く。
その瞬間、空気が一気に重くなった。
💜「そんなこと考えてねぇよ」
ふっかが笑いながら言うが、その目はどこか不安げだった。
💚「でもさ、現実として考えておかないと……」
阿部が静かに続ける。
💚「今のままじゃ、俺たち何年やってもデビューできないかもしれないし……」
その言葉に、誰もすぐには返せなかった。
俺たちはここまで必死にやってきた。
でも、明確な「デビュー」の保証なんてどこにもない。
🩷「それでも、俺たちはここまで来たんだぜ?」
佐久間が拳を握りしめながら言う。
🩷「オーディション落ちて、バックダンサーやって、何回も悔しい思いして、それでも9人でここにいる」
佐久間の声は強かった。
目の奥には確かな覚悟が宿っている。
💛「そうだな。俺たちは、ここで諦めるつもりはない」
照が低い声で言うと、みんな黙った。
——誰も諦めたくない。
だけど、それを言葉にするのは怖い。
このまま努力を続けても報われなかったら、どうする?
俺たちは、まだこの世界で生きていけるのか?
❤️「……俺は、どんな道を選んでも、9人でいることを大事にしたい」
俺はそう言った。
どんなに厳しい現実が待っていても、俺たちは9人だ。
誰が欠けてもダメなんだ。
🖤「舘さんがそう言うなら、信じるしかねぇな」
目黒がニヤッと笑い、ラウールが「俺も!」と頷く。
康二が「よし、じゃあやるしかないな!」と拳を突き上げると、みんなの顔に少しずつ笑顔が戻った。
💜「そういうこと!悩んでる暇あったら踊るしかねぇんだから!」
ふっかが立ち上がり、ストレッチを始める。
💚「んじゃ、もう一回振りの確認する?」
阿部がタブレットを開き、今日のリハの映像を再生する。
🩷「やるしかないっしょ!」
佐久間が元気よく言い、翔太も「仕方ねぇな」と言いながら立ち上がった。
💙「行くぞ。俺たちならできる」
俺たちは9人。
何があっても、この9人で前に進む。
そう信じて、俺たちはもう一度踊り出した——。