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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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side💚




レッスン室の鏡に映る自分の姿を見つめながら、息を整えた。




何度も踊り込んできたはずの振り付けなのに、どこか納得がいかない。




💙「……もう一回、やる?」




隣で翔太が汗を拭きながら、俺に問いかける。




💚「いや、大丈夫……ありがとう」




そう答えたものの、本当は心の中で迷っていた。




このままでいいのか――そんな不安がずっとつきまとっている。


焦りと迷い




デビューが近づいている実感はある。




ファンの数も少しずつ増え、名前を呼ばれる機会も増えた。




でも、俺たちはまだ”デビュー”という確約をもらっていない。




🩷「阿部ちゃん、ちょっと休もうよ!」




佐久間が無邪気に笑いながら肩を叩いてくる。




💚「休んでる場合じゃないだろ」




思わず口調が強くなってしまった。




佐久間の表情が少し曇る。




🩷「あ……ごめん」




💚「いや、俺の方こそ……」




言いかけたところで、ふっかが間に入ってきた。




💜「まあまあ!焦る気持ちはわかるけどさ、疲れすぎても意味ないし」




ふっか言うことは正論だった。




だけど、焦りは簡単に消せるものじゃない。


プレッシャーの正体




俺は、ふと視線を落とした。




(もし俺たちがデビューできなかったら――)




そんな考えが頭をよぎる。




今までの努力がすべて無駄になるわけじゃない。




それはわかってる。




でも、目の前の目標がどれだけ遠いのか、未だに掴めないままでいる自分がいた。




💛「阿部、考えすぎだって」




そう言ってくれたのは照だった。




💚「でも……」




💛「不安になるのはわかる。俺だってそうだし」




そう言いながら、照は少し笑った。




💛「けど、悩んでるだけじゃ答えは出ない。だったら、今できることをやるしかない」




その言葉に、少しだけ心が軽くなった気がした。




💚「……そうだね」




俺は深く息を吸い込んで、もう一度鏡の前に立つ。




💚「もう一回、やろう」




デビューはまだ決まっていない。




だけど、俺たちは前に進むしかないんだ。

もう少し側に居て

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