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侑視点
いや、なんでこうなんねん。
「もうどうにもならんで、決まってもぉたし。そもそも侑くんが寝てたのが悪いやん?」
クラスの女子にそう言われガクッと肩を落とす。
よりによって文化祭で『”逆”メイド喫茶』なんかをやることになるなんて。
「逆メイド喫茶 」とは男子がメイド喫茶をするというもの。普通のメイド喫茶の男女逆バージョンである。
2年2組の今年の文化祭はそれをやるらしい。
いや、おかしいやろ。大体男がメイド服なんか着て誰が喜ぶねん。
ほんまに、誰得??
だが、授業中呑気に寝ていた自分も悪いのであまり文句も言えない。
その時同じクラスの銀島結が声をかけてきた。
「侑、諦めぇ。しゃーないやろ。このクラスの男女の比率覚えとるか?丁度15人ずつや」
銀の言いたい事はわかる。男子は勿論全員が反対したであろうが、俺が寝ていたから多数決で負けたのだ。
「って事で侑接客係ケッテーな!」
クラスメイトが銀の横からひょっこり顔を出してきた。話を聞いていたみたいだ。
「なんっで俺が接客やらなあかんねん!!もっと適役なのおるやろ!」
「例えば誰?」
「山田とか橋本とか..身長ひくい奴の方が絶対似合うに決まってるやん!」
「いや、侑の方が可愛いんやから適任やって!」
「誰が可愛いねん!180越えの大男が!」
「本田さーん、侑メイド決定やってー」
「おい!!無視すんなや!」
こうして、侑の最悪な文化祭が幕を開けたのだった。
「はは、侑どんまいやで」
「こうなったら、銀も道連れや!」
「俺女子から厨房係頼まれとるから、すまん 」
「ッ! このっ裏切り者ぉ!」
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