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「此処が…手紙を送って来てた人がいる場所? 」
「ええ、住所を確認した感じ此処で合ってるみたいね、でも此処って…あのピザレストランの……もうとっくに閉店したって話だけど……」
少女の母親と思わしき人物はぼやいた。
※これは、ファイブナイツアットフレディーズの二次創作・夢小説です。オリキャラ有り、時系列や登場店舗は、初代FNAFのピザレストラン屋になりますが、出てくるアニマトロニクスの範囲は様々。またこの作品は、主人公側の子供や警備員の人物がエピソードが進んでいくごとに変化していきます。
入れ替わっていく登場人物達や登場するアニマトロニクスに注目してお楽しみ下さい。、また警備シーンや、悲しいシリアスな、FNAFの世界観だからこその物語が展開されますので、そこにも是非注目してね☆
では、本編へ…楽しいひと時をお楽しみ下さい………。
「此処は……」
小さく幼い少女とその母親が、目を向けていたのは目の前に建っている建物。此処に、とある招待状を送った人物がいると思われる建物。
此処は、『フィディーファズベアーズピザ』というピザレストラン店で、子供も大人も楽しめる夢のような国というスローガンを掲げてやっており、店内には『アニマトロニクス』、つまり機械人形、自立型のアニマル型のロボットも複数所有していて、彼らが歌ってちょっとした楽しいひと時を大勢の客は過ごしていた。
だが、今やすっかり廃墟同然の状態になっていて、客さえも誰一人来ない…まさに廃業状態になった訳だが、そんな場所に二人は何故呼ばれる事になったのだろうか?。
「と、とりあえず入ってみようか、中に入ったら誰か居るかもしれないし」
「う、うん……そうだね……」
そうして、親子二人は恐る恐る店内に足を踏み入れる。「不気味……この店が閉店されるってニュースで知って以来、気にも留めなくなって此処に来る事すら無かったけど、静まり返ったこの静寂さを目の当たりにしちゃうと、何だか変な気持ちになるわね」
「う、うん……何だか不気味な感じが漂ってて怖いよ、それに灯りだって所々付いてないし……」
そんな不安要素を前にしながらも、前に歩き出す。
更に進んでいくと、
「お待ちしていましたよ」と、前の方から一人の女性がきた。その女性は、このピザレストラン店の制服と思わしき水色と黒の配色の服装をしていた。それに二人に向けて、『お待ちしていましたよ』と言っている事から、二人宛てにあの手紙を送った張本人だろうか。
「えっと……貴女は…?」
「自己紹介は、別室の方で…それとこの廃墟になってしまってるこの店にわざわざ呼び出しをした理由についても、そこで説明しますから、ご安心を」
「は、はい……」
二人は、女性の警備員らしき人物から連れられるがままに着いていき、「此処が事務室です、さあどうぞ入って」
と、案内された場所は関係者以外立ち入り厳禁な専用部室、所謂事務作業などをする際の管理室兼事務室のような場所のようだ。
「どうぞ、そこに座って」
「ありがとうございます……えっとそれで貴女は…?」
「私は、此処フレディーファズベアーズピザレストランの警備員と、此処の専属の従業員‥…それとバイトの責任者などもやってる、ベネットです。宜しく、ユリメアちゃん、そしてお母様のマーティルさん」と彼女は言った。
「え…?、何で私達の名前を知ってるの…?」
「それも当然ですよ、だってユリメアちゃん宅宛てに手紙を送ったのは私なんですから知ってるのは当たり前です」
「あの……それで私達をわざわざ招待した理由って?此処って確かもう数年前から廃墟になってる筈ですよね…お客さんが居なくなったから、てっきりもう廃業してなくなって、無くなったのかとばかり……」
「その理由なんだけど、二人には此処の夜間警備を此処の警備としてどうしてもやって欲しくて、そのお願いをしたくて…」と頼んできたジュディア。
「え……?、此処の夜間勤務の警備ってあのバイトを募集してたあの警備の事…??」
「ええ、その通りよ。バイトを新しく雇うにしても、此処が支給する賃金金額はほんとに最低賃金で、それに警備内容自体を考慮しても、全くバイトを希望するような人が中々来なくなって、私や、他に数名程で警備と此処の管理などをしている警備員が居るんだけど、今の状態は深刻な人手不足で、そのせいであの機械人形達の管理も難しくて、それで急遽 お声掛けをした次第です」
「それで……私達に誘いを……」
「ええ、それに此処に保管してるあの機械人形は自立式のもので店をやっていた頃は昼間も稼働させてたんだけど、数々の事故や事件が数件起きて、そこからは客からの信頼度もガタ落ちして、彼らも仕舞っておいた筈、なのに何故か夜になると不自然に徘徊するように彼らの機動が変わってるようで……」
「此処にバイトで入った人間も、私の同僚だった人達だって、突然と何処かへ消えて行方不明になって居なくなってしまったの」
ベネットはそう言った。
そう彼女から聞いた途端に、この一室に静寂と共に不穏な空気感が流れ込んだ。それに稼働設定していない筈の時間帯である深夜の時間帯に徘徊する機械人形、そして人間の行方不明が多発、そこから考えられる可能性は、「…………まさか、大勢の子供や人間が行方不明になったり、居なくなった原因って……」
「…………………………」
沈黙する彼女。やはり………という感じだ。けどこのピザレストランの怪しげな影はこれだけに留まらなかった。
「ほんと彼はどうかしてる、彼らが自動徘徊するようになった事だけじゃない、それに加えてあんな惨劇が、しかもその事例報告は一件や二件じゃない、大量によ…?、それでも経営を辞めようともしないで今もずっと私達に命じてる、色々ズレてる人よ…あの男は… 」
とベネットはボソッとぼやいた。
重々しい空気にはなってしまったが、彼女は引き続き今度は本題である『警備内容』についての詳細を告げ始めた。
「警備時間は深夜0時から次の日の朝方6時までの時間、監視カメラがあるからそれで彼らの動向を確認しつつ、必要に応じてそれに見合った対処を行う事、それと重要事項として警備時間の間は絶対に警備室への侵入を許さない事」
「ねえ、その子達の事、何で入れちゃダメなの?何で?」
「…………その詳しい情報については、警備をやり始めて警備員としての職務に慣れてきた頃になったら、また改めて話しましょう、とりあえず今はまだユリメアちゃんの疑問には応える事が出来ない、ごめんね」
「まだ知るべき時じゃない、だから深い事情については話せない、まあそれでも何れ知る時が訪れるかもしれないけど、それと……忘れないうちにこの店舗の制服をお母様の分とユリメアちゃんの分と其々一緒に渡しておくわ」
そう言って、ジュディアは其々女性用普通サイズと子供サイズのニ種類のサイズの制服を渡した。
「それで、後私達は何をしたら……」
「とりあえずは、ある程度夜間警備でやって貰う事を軽く説明して、その後にこれからの勤務箇所についての説明と案内をします」
そうして、ジュディアはそう言って軽く口頭で警備内容を説明をして、その後主な勤務場所となる警備室の方へ、案内する。
「さて、此処がこれからの勤務場所です」
「此処が……警備室…?」
「ええ、目の前に無数の監視カメラのモニターがあると思うんだけど、これはこの店舗内にあるエリアに設置してある監視カメラの映像が此処に映ってるの、機械人形達には其々違う特有の動きをするから、それに応じて、状況を良く把握しながらサイドドアの開閉やライトの活用、そしてそれらを判断する材料として監視カメラのチェックは必須よ、まあもっと詳しい警備の際のポイントや助言に関しては翌日の深夜勤務の時に、此処にある受話器から『録音されたメッセージ』が流れるのでそれを聴いて夜 の勤務時間を凌いで下さい、それと……助言してくれるからと言って、あまり電話の男の言葉などには耳を貸しすぎないで、信用もし過ぎない程度で聞く事を勧めるわ 」
と、忠告の言葉を告げた。
「そういえば、まだ『あの子達』の紹介がまだでしたね、今は起動もしないと思うので彼らの紹介をしておくとしましょう」ジュディアはそう言って機械人形達の紹介をする 為に今の時間帯なら動く事もない為襲われる心配もないという事で、機械人形を保管している保管倉庫の方へ二人を案内した。
案内された部屋は、狭い倉庫…。
「此処です、此処に彼らが居ます、種類も沢山で……中には整備不良のものも、そして新型機械人形も、もうあのような『惨劇』が起きない事を願いたいけど、彼が何考えてるかなんて知ったもんじゃないから」
ベネットは何かに怯えるような、そんな様子が窺えた。
「じゃあ、彼らの紹介をしましょう、まずは、このフレディーファズベアーズピザレストランの看板マスコットのフレディファズベアー、彼は音楽隊の中でボーカルを務めてるの、そして次は音楽隊のベース担当、青色のウサギのボニー、その直ぐ横にいるのは、ヒヨコ型の機械人形のチカ、この子は音楽隊の中で唯一の女の子、そして彼女が手に持ってるカップケーキの、Mr.カップケーキ。二人は何時も一緒に居る程の仲良しさんなの」
「そして、最後にちょっと特殊で、皆んなとは離れた場所に居るんだけど、最後はキツネの機械人形のフォクシーよ、彼はちょっと恥ずかしがり屋さんで普段は海賊の入り江って言って彼の持ち場があるんだけど、そこに隠れてるの」
ベネットは其々の紹介をした。
……と、一先ずの説明を終えて、「取り敢えずの案内すべき場所には全てお連れしました、じゃあ急で本当に申し訳ないけど、明日からの警備を…ああ、その前に契約書書きなどの書類の手続きがまだ完了してませんでしたね、それらが終わって、その後改めてご連絡をします」
「え?えっと、私はともかくこの子も一緒に警備を…?」
「ええ、これは決定事項のようで、私は指示された事に従って貴女方を此処に招待したのでその辺りの事は後々に、では明日の深夜‥」
ジュディアとの対話は終わり、その後に契約書に書名し、これで二人は晴れて正式にこのピザレストラン店での警備員としての契約を交わして、一先ずは来る明日の深夜に向けて心の準備を。
「ママ、明日の夜からの警備怖いよ……」ユリメアは深夜の時間帯に警備に出掛けなくてはならない、それに警備員としての警備依頼自体もそうだが、何故わざわざ彼女達を指名するような形で、招待状を送ったのか。
それにジュディアが言いかけていた、言葉を時より詰まらせていた事も、気がかりだ。
「そうね、でも大丈夫よ、ママが傍に居るから」
「ママ……」
そうして日付が変わり、後日彼女から連絡があり正式に今日から夜間勤務の警備の日々が幕を開ける事となった。
「そろそろ向かう時間ね、昨日ジュディアさんから貰った警備員の証の制服ちゃんと持ってる?」
「うん!、ちゃんと持ってるよ!ほら! 」
「じゃあそろそろいきましょうか」
そうして、車を走らせる事数十分。因みにこれは余談だが、彼女ユリメアは母親と二人で暮らしており、父親とは彼女が幼い頃に離婚しており、今は同居していない。
「着いた…昨日は、夕暮れ時ぐらいだったから、特に何も思わなかったけど、夜になると不気味な雰囲気が漂ってる……」
「ママ……行こう……」
二人はゆっくり警備室の方へ歩みを進める。
「此処が警備室……」
怖がりながらも、無数にある監視モニター前にある椅子に腰掛ける。すると、突然プルルルッ、プルルルッ……と監視モニターの側に置いてある電話機が鳴った。
「え…え…?一体誰からの電話……?」
「ママ、もしかして昨日ジュディアさんが言ってた録音メッセージってこの事……じゃないかな」
「これが…………この電話で、詳しい警備内容を教えてくれるって事…?」
「このタイミングからして、多分そうかも…とりあえず電話に出てみる…?」
「そ、そうね、聞いてみるとしようか」
と、そうして鳴り止まない電話機を取り、電話に応答した。