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ゆる作ウィーク/1日目

こいでんわ

「ちょっと!?聞いてる?」

あ、ぼーっとしてた。

「ごめん(笑)聞いてるよ」

君はいつも鈍感だね。そう思い始めたのはいつからだろう。

「先輩が好きなんだよね~!!それでさぁ…」

一日、数回の電話。別に大した話はしていない。しごとがどうとか、大学がどうとか、家族がどうとか…恋愛相談だとか。その他もろもろ、彼女はことあるごとに私に連絡してくる。だが、嫌な訳でもない。寧ろ嬉しい。最後に会ったのは先週のカフェ以来だ。

「どうしたらいい?」

この前のカフェでも同じ相談を受けた。この際、キッパリと言わせてもらおう。

「今から告りな?電話切っていいよ?」

「へ!?今から!?」

あたふたする彼女、がちかわいい。だが、彼女は”今”ではないらしい。

「今はゆうと電話していたいよ?」

君はそう言って無意識に私を困らせている。可愛いとかじゃなく、もはや愛おしい。だから、私は早く諦めなくちゃいけない。

「みうは先輩と何がしたいの?」

そう君にきく、少し未来のことのように感じるが決して遠い訳でもない。

「…で、デートとか…?」

本当に初心で可愛いなぁ~!!恋人になったらしたいことが「デート」ね。(多分、デートしか知らないんだろうな)

先輩の話しに移行して、〇〇日に告白することが決まった。

「みうは絶対に大丈夫だよ!」

「へ?あ、ありがと。」

私は一番気になっていることを話題に出した。

もし、彼氏が出来てもずっと友達でいてくれる─────

君は戸惑う。そして、

「え?先輩って女性ですよ?」

…ん?え……!?

「あ、港先輩って女性なんだ?!」

あ、勘違いしてた……ってことは同性愛者ってことだよね??

「実は私、みうのこと好きなんだよね!!」

これは言っても怖くない!!

「あ!まじぃ?嬉しい~!!同士だったんだ(笑)」

さらに好きになった。

世界一幸せな片思い。生きてきた中でこれが一番嬉しい。

「よし、港さん落としてきなよ!!私、応援してるからね!」

私たちはまた、新しい絆を育んだ。

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