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「君から消してあげよう。」
ミライはそう言って大量のナイフを俺の方に向けてきた。
アイツは…ミライは…
もうこの世に居ていい存在では無いのかもしれない…
そんな事を思ってる内にミライはナイフを俺の方に放ってきた。
大剣で振り払い、
「おいおい、そんなもんか?」
と挑発した。
ハッ!悔しそうな顔してやがる…
…あれは悔しんでる顔だよな…?
まぁいいか。
カコは…心配そうにこっち見てるな…
次は斬撃を飛ばす攻撃が来た。
流石に振り払うことは出来ねぇな…なら防御するのみだ。
俺は大剣を盾の用にし斬撃の攻撃は何とか回避…
…なんかショボイ。
「あ?ショボイだって?」
おいおい、なんで分かった…
すると急に接近戦に突入、
すげぇ早え速度でこちらに来てから一気に刺すような攻撃が連続で気やがった…
しかも時々ナイフが飛んでくる…急に強くなりやがって…
俺は大剣で連続攻撃を防ぎながらナイフを避けた…つもりだったがナイフが頬をかすっちまった。
痛え…
「…そろそろ終わりにしようか」
ミライは不気味な笑みを浮かべた…
これはまずいかもしれねぇ…
「カコ!逃げろ!」
「…え?」
「早く!走れ!」
「で、でも、」
「良いから走れ!」
カコは出来るだけ遠くに放した。
…よし、これでいつでも大丈夫だ。
「…私の地獄以上の痛みの地へようこそ」
そう言うとミライは地面に向かってナイフを刺すように振り下ろした。
…まるであの時みたいじゃねぇかよ。
ナイフが地面に刺さると赤いひび割れが起き、そこから大爆発が起きた、しかも広範囲に。
流石に俺でも防御しきれねぇ…
そして俺は爆発に巻き込まれた…
「ディサピア!無事…?」
カコは無事みたいだな…
そう安心し、諦めたように目を瞑った。
そうするとミライの笑い声が聞こえた。
「生きてるでしょ?そんなもんで居なくならないよね!」
…考えるのも疲れてきたな。
「ねぇ、ディサピア…生きてるよね…?」
幻聴だろうか…見えねぇから分からねぇ…
「…あぁ、生きてる…大丈夫だ。」
そう言うと
「…ごめんね」
と聞こえた…ミライ…お前なのか…?
「…俺の方こそすまんな。」
俺はこの時完全に気を許してしまった…キラーミライに対して…な?
「…誰だと思った?バーカ!」
と聞こえたと思ったら腹の辺りで痛みが走る。
「…ガハッ」
「ディサピア!」
カコの声が聞こえる。
「ディサピア!しっかりして…!ねぇ…!…ディサピアまで…失いたくないよ…」
カコ…ごめんな…俺…もう無理だ…
そう思った。
俺は…誰1人守れねぇのか…
そう思った途端急に痛みが消え、傷も消えていた。
「おい、どうなって…」
俺は起き上がった。
「カコ…なにかしたか?」
「何も…」
…誰だ、誰なんだ。
「…私ってダメだね。自分の事さえコントロール出来ない…」
…ミライ?
「お姉ちゃん…?」
「…また騙す気か?」
「…あったりー…」
テンションが低い…逆に怖い…
しばらく沈黙が続いた。
暗いせいであまり良く見えない。
目を凝らしてよく見て見た。
…緑色の瞳?
そうやって見てるとミライは目を瞑り、ナイフを持った。
攻撃再開か…?