テラーノベル
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唇の官能美を最大限に生かして、俺のモノを咥える才花の髪を撫でながら、また今日も一歩進みながらも、気持ちは複雑なのだろうと推察する。
今日、あの女の金の出所を木村の家と言った才花は、叔母が小松さんの金から木村の金に目当てを変えた可能性を、あのホテルでの会話の時点で念頭に置いていた。
だから、父と兄と会ったことは言わないと決めていたのだ。
頭のいい女は俺好みだ、才花。
あのとき、才花がこの4年間バイトとダンス、しかもタイの世界大会も含めて全て自分で苦労してやりくりしていたのに、援助しなかった叔母はおかしいとタクが言ったが
「週に二度の食事をさせてもらっていたから」
と才花は言い
「高校卒業の時点で、もう金を使いきっていたのだろう」
と小松さんは言った。
貯蓄などの考えはなく、自分が使っていたのだろう。
「物は考えようでね。茂美さんが使ったならまだいいんだよ。彼女の人生の9年間は才花と共にあったんだからね。今の彼女の娘に使われていたら腹立たしいけれど、きっととっくに使いきっていたよ」
だから、今現在の叔母にすれば金のある木村の家が大切なのだろう。
あの女も就職などする気はないのかもしれない。
どうでもいい…才花はすでに多くの愛情を感じられる環境にいる。
体も順調に回復している。
俺たちの運動能力からすれば、飛び抜けたことをやってのけて見せるようになってきた。
あとは…いつ、どこで、弾けさせて、ヤンチャさせてやるかだな。
一度無心で跳ね踊り、暴れ、喝采を浴びれば、本能的な回復力を呼び起こしそうなんだが…
「才花…っ…交代…」
彼女をぐいっと洗面台に座らせると、左膝の手術傷へ唇を落とし舌を這わせながら外側へ開く。
「まだ流すなよ…才花の蜜も俺のものだろ?」
ゆっくりと舌で膝から内腿を味わい
「才花の咲いた匂い…俺好みだ」
溢れる蜜をジュルッと舌と唇で吸い上げた…っあぁ…ぅ…んン……
そうして俺を感じていればいい。
弾けるステージへ向かって半歩ずつ進めばいい。
憂慮は俺に預けろ。
あのホテルの部屋を出る直前に才花が部屋のトイレへ行った。
その時
「羅依、拓史。私の茂美さんへの感謝に偽りはないが、今後は才花の行動に気をつけてやって欲しい。才花が示談金などを手にするだろう?才花も茂美さんに感謝しているからね。万が一、金銭の要求をされてもそれほど疑問なく渡してしまうと思うんだ。そのあたりは頼めるかな?」
と小松さんが小声で言いながら、膝に手をついて頭を下げた。
「もちろん、そのつもりです」
「任せて下さい」
才花の物は才花同様、守るに決まっている。
「ありがとう。あの今の歩く様子は…見ていてつらいよ…ダンスへの思い、加害者への思い、これからのこと…いくら愛情があっても、才花の気持ちは才花にしか分からないものだね」
「言葉に変換出来ないに決まってるんで…はい…」
「そうだね。言葉に変換した時点で社会性をもって取り繕うからね。加害者二人には二人が地元へ戻ってから制裁を加えさせてもらう。金で済む問題じゃないからね」
「そこは社会性を取っ払って、小松さんの気の済むまでお願いします」
俺がそう言うと
「必ず」
小松さんは低く喉を鳴らすように応えた。
そこで扉の音がしたので一樹に目をやると、僅かに緊張を見せてから才花のところまで行く。
「手を…どうぞ。あともう少しは慎重に経過を見たいところですね」
と才花に手を差し出した。
才花は躊躇うことなく
「はい、ありがとう。頑張ります」
とその手を握る。
それは……小松さんだけでなく、俺までも胸が熱くなるシーンだった。
不覚にも事件があってこそと思ってしまいそうで…俺は慌てて必然だと思い直した。
そして今ここに才花がいることも必然だ。
この蜜の味も香りも粘り具合も…入口の色も形も大きさも、全て俺好みの才花。
コメント
1件
タイトルだけで…(๑ ิټ ิ)🖤♥️ そして… 全てがサイコーの俺好みの才花(///́Д/̀//) ♥️🖤 才花ちゃんが席を外した時にはもっと深いところを話していたんだね。 お金についてここまでしっかり共有していれば安心。 っで、社会性を取っ払った制裁とは… お父さん、気の済むまでやってください。