何でも許せる方のみお進み下さい。
チーノside
「はぁ、はぁッ!」
荒い息を繰り返しながら必死に呼吸を潜める。
ショッピは、我々国に寝返って統領様を殺してしまったらしい。
あいつのことだ、何か理由があるのだろう。
ただ、生き残っていた幹部が俺に襲いかかって来た。
曰く「お前の親友のせいで統領様が殺された」
八つ当たりみたいなものだろう。
汗を拭う。
発砲音が鳴ったと思えば、俺の右腕が撃ち抜かれていた。
「あ゛ああッ!」
口から悲鳴が漏れ出す。
足が震える。
嫌だ、死にたくない。
必死に走って逃げ出す。
敵は笑いながらゆっくりと迫ってくる。
あいつなんか、
ショッピなんて嫌いだ
俺よりも強くて、
俺よりも冷静で、
俺よりも頭が良くて、
嘘をつかなくて、
あいつが羨ましいよ。
でも、俺知ってる
あいつが、俺のために何かしていること
あいつが、俺を守ろうと頑張っていること
あいつが、俺に甘いこと
あいつが、俺の大切な親友なこと
「うあああーーーーッ!!」
物陰から身を乗り出し、相手に特攻する。
馬鹿だな。内心でそう思った。
でも、俺は弱いからさ
銃弾が俺の左足を掠り、そのまま水道管らしきものにあたる。
ドバッと水が漏れ出し、膝下あたりまで水が来てしまう。
とても動きにくい。
相手はそうでもないらしく、余裕の表情で銃を連射する。
それを、俺は必死の形相で避ける。
俺は、あいつみたいにはなれない。
一人称だって、
あいつみたいに強くなりたくて気づいたら、俺になっていた。
ポケットからスタンガンを出す。
あいつだったら、もっと別の方法を選ぶんだろうな。
そのまま、スダンガンを水の中に入れる。
すると、敵はそのまま気を失い、倒れる。
くらり、俺にも衝撃が来た。
関電。なんて初めて食らった。
「はは…」
苦笑いしか漏れねえわ。
でも、満足
みたかショッピ
俺だって出来んだぞ
じゃーね。俺の大切な親友
ぶつり、視界が真っ暗になる前
俺の体は、誰かに支えられた気がした。
「無茶しやがって」
なんか新人組メインになってしまった。
回覧ありがとうございました。
next♡2500
コメント
4件
続きを楽しみに待っています 体調に気をつけて頑張ってください これからも応援してます
すごくストーリーが面白くてまさに神作ですね!続きが楽しみです!ぜひ るか兄 いや、師匠と呼ばせて下さい!(*´∇`*)